政府・与党は16日、米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、17日の沖縄基地問題検討委員会で予定していた社民、国民新両党の移設案提示を延期することを決めた。沖縄県内は当然として、県外・国内にせよ、「移設」候補先の名前が漏れてくるたびに、受け入れ反対の声が広がる。みんな安保は必要だ、米軍の駐留がないと不安だと言いながら、自分の所へは、米軍基地は来てほしくないのである。だから、沖縄基地問題検討委員会は、なかなか候補地を決められないのだ。沖縄の人びとにとって自分たちが植民地化されているという象徴的存在が基地である。「県外移設」の沖縄の人びとの声を単に基地を嫌がっているという程度に受けとめたら、それは侮辱だろう。「米軍基地は、日米同盟の名の下、安保条約を選択し続けている日本人一人びとりが引き受けるべきものである。【日米同盟】を言いながら、その【具体的形としての基地】を引き受けず、【沖縄に押し付け続けている】ことは、これ以上許されることではない」という沖縄の人びとの思いを本土の国民はどう受けとめるのか。 . . . 本文を読む
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