加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

気になるなぁ、「帝銀」

2022-03-15 | あ、これ見ました

どうしてこの事件に興味を持ったのか、正直憶えていません。若かりし頃に俳優業の勉強の一環として、たまたま深夜放送で見た映画「帝銀事件 死刑囚」がきっかけだったのかなぁ。

でもなぜだか気になって書籍に目を通し、目についた関連記事を切り取ったり・・・。

 

「帝銀事件 死刑囚」(日活/昭和39年・1964年)

主演に信 欣三(しん きんぞう)。取り巻く警察官や報道記者に内藤武敏、井上昭文、草薙幸二郎、庄司永健、藤岡重慶、高品格、佐野浅夫、鈴木瑞穂、日活若手女優の山本陽子、笹森礼子・・・。後の「太陽にほえろ!」「大都会」「西部警察」の署長やらおやっさんやら係長やら、或いは水戸黄門やらがアツく迫ってきます。

 

終戦から3年目。昭和23年・1948年の1月。帝国銀行椎名町支店(豊島区長崎)で起きた強盗殺人事件。

「近所で集団赤痢が発生して、その一人がこちらの窓口で預金をした。ついては感染拡大予防のために薬を飲んでほしい」。

東京都のマークが入った腕章を着用し、東京都衛生課或いは厚生省職員と書かれていた名刺を差し出したのは、軍服姿の男性(戦後直後はまだまだ軍服やいわゆる国民服を着た人が多くいた)。「緊急事態ゆえGHQから直接指示が出て馳せ参じた」・・・と。支店内にいた職員や住み込みで暮らしていた家族全員を一堂に集め、予防薬と称した毒薬の服用を勧めた。16名のうち12名が死亡。その残虐性と死亡者多数により全国に知れ渡る大事件となった。

 

 

映画ではその犯人の顔を見せないように後頭部しか映さない演出。刑事たちや新聞記者たちの捜査線上に浮かんだ何人もの容疑者が登場したのち、最後に顔出ししたのが信欣三演じる画家・平沢貞通。

いくつかの状況証拠などにより逮捕された平沢だが、初公判で無罪を主張するが死刑が確定。冤罪ともいえる環境の中「救う会」が結成されるなど多くの支援者が奔走するも、警察・検察側もGHQや旧日本軍との関係などが見え隠れする状況下で、平沢を無罪・釈放することもしないまま現在に至っている・・・。すでに平沢は1987年に肺炎をこじらせ、95歳で獄中死。その後養子縁組をした支援者により再審請求が何度もされるがその都度棄却。その支援者もすでに他界。事件発生から74年。今なお真相不明である。

 

ちなみに映画の脚本・監督を担当した熊井啓は、この映画が初監督初品だったとのことです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『死神 ドクター・テケレツ』... | トップ | 絹さや »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

あ、これ見ました」カテゴリの最新記事