「太陽！」長さん

ちょいと舞台・稽古の話題から逸れまして・・・「太陽にほえろ！」のベテラン刑事・長さんについてちょいと



リアルタイムで「太陽！」を見ていた頃の僕ら世代はほとんどが小学生～中学生。カッコイイ人にあこがれる年ごろゆえにマカロニ、ジーパンを始めとする新人刑事や兄貴分的な熱血漢のゴリさんに目が向いていたのではないでしょうか？“地味なおじさん”といった存在の長さんはほとんど話題にならなかったのでは



ところがその僕らが長さんと同じ世代になって来た今、中間管理職としての立場になった今、子供を持つ親となった今、オヤジさんとしての振る舞いをする長さんに共感している人が多くなっているようです　ボスや山さんとはまた異なったベテランとしての存在。
年下の係長（ボス）に諭される時、慰められる時のベテランゆえの切ない表情、或いは「ここでは自分が最年長者だ！」との心構えで突っ走る時の気迫。見ている僕らが大人になればなるほど長さんに傾倒していきます



「太陽！」放送１０年目に長さんは「一人でも多くの優秀な警察官を育てたい」と警察学校の教官に転任し、七曲署を去ります。その思いをボスに伝えた際のスチールです。ゴリさんや若手は驚きの表情。しかし“盟友”山さんは長さんの心情をきっちりと理解しているかのごとく、まるで「これからの長さんを見守って行こう」との表情に見えます
その後、長さんは自分が育てた新人刑事としてブルース刑事を七曲署に推薦、久しぶりに署に顔を出します。またボス＝石原裕次郎が降板した後の「太陽！ＰＡＲＴ２」では七曲署に正式復帰。



さらには、「太陽！」が終了してから１０年目に製作された「七曲署捜査一係」（１９９７年／ボス＝舘ひろし）ではすでに定年退職した後の長さんが描かれていましたね




最近ＢＳ－Ｊ放送で『俺たちの旅』がオンエアされているのですが、その中で長さんこと下川辰平氏がゲスト出演。ちょび髭を蓄えたちょいと嫌味なおじさんでした
明日２５日は下川氏の命日。もう７年になります。