加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

「死亡の塔」韓国版

2023-11-08 | ドラゴン

「死亡の塔」韓国版を見る機会に恵まれました。ブルース・リーがこの世から去ってから、本家・香港のゴールデンハーベスト社によって製作されたいわくつきの「主演作品」であることは周知の事実ですが、日本で公開されたいわゆる”国際版”とは異なり”韓国版”なるものが存在し、その主演は「死亡の塔」の前半部分や「死亡遊戯」でブルースの”代役”として出演していたタン・ロン・・・韓国のアクション俳優です。

「死亡の塔」は、「燃えよドラゴン」のNGフィルムを使用するため、同じような背景・スタジオセット・衣装などが用意されました。例えば国際版の冒頭。親友であるチン・クーを訪ねるシーンでは「燃えよドラゴン」のブルース(左)を流用するために、タン・ロンは同じ色の中国服を着用し、顔は見えないように後ろから撮っています(右)。

 

しかし、やはりブルース不在による無理困難が募ったためか、製作途中でストーリーの変更が余儀なくされ、ブルースは劇中前半でヘリコプターから落下して死亡、後半は代役だったタン・ロンが”弟”として登場し、しっかりと顔まで映ることになったゆえに、ブルースが多く映っているであろう「燃えよドラゴン」NGフィルムの流用を断念したのではないかと推測されます。

韓国人俳優のタン・ロンが出演し、ロケも韓国で行われている関係もあるでしょう。どこからともなく韓国版を作ろうと話が噴出。ストーリーの変更を良しとしたスタッフが「だったらタン・ロンを主演にしちゃえ!」と編集しなおして作られたのだと思います(ゴールデンハーベスト側もしぶしぶ・・・かどうかはわかりません。もしかしたら「それは面白い!映画が売れればいい!」との思惑もあったかもしれません。韓国版のスタッフロールには香港・韓国双方のスタッフの名前が記されています)。

おかげで「燃えよドラゴン」流用シーン使用のために作られたセットや衣装が、韓国版では生かされています。簡単に言えば「燃えよドラゴン」をパクったシーンとも言えるわけです(笑)。さらには国際版ではカットされたタン・ロンのヌンチャク使用シーンが見られます(とはいえ、”持っただけ”ですがw)。

相手がヌンチャクを持って出てくる。

 

腰の後ろからヌンチャクを取り出して構えるタン・ロン。

それを相手に投げつけて・・・ヌンチャクシーンは終わってしまった(笑)。 本来ならば、ヌンチャクを構えてから投げつける間に、本家「燃えよドラゴン」のブルースによるヌンチャクアクションが挟み込まれていたのでしょうね。

 

国際版ではカットされていた”ブルースが新聞を読む”超アップのカット。韓国版でタン・ロンが主演となったために生かされたと思われます。

ストーリーの変更や変な編集によって、国際版では「よくわからない存在」だった通称・Gジャン男。演ずるは日本人俳優の加藤大樹。韓国版ではタン・ロンが兄貴分と慕う間柄と明確な説明もされ、きちんとした登場人物として描かれています。

 

しかも、国際版ではブルース(タン・ロンが代役)がヘリコプターから落とされているのに、韓国版では加藤が落とされて死亡・・・あれ?ということはこの2枚のように加藤がヘリを追いかけて、そして落ちる瞬間のシーンと、タン・ロンがヘリを追いかけて、落ちる瞬間のシーンは同時に撮影されていたのか?それともストーリーが変更されてから撮り直したのか・・・?

突っ込みどころ満載、分析するのが楽しい「死亡の塔」。ブルース映画ファンとしては永遠に気になる、パラレル・ワールド作品ですね

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マン・ホイ、財津一郎、バート・ヤング

2023-10-22 | ドラゴン

香港のアクション俳優・孟海(マン・ホイ)が旅立ちました。65歳。私にとっても印象に残る俳優の一人です。

「燃えよドラゴン」の船上のシーンでブルース・リーにボートのロープを手渡される、にこやかな少年役が印象的です。

 

その後はブルース・リャン、倉田保昭、ジャッキー・チェン、サモ・ハン・・・多くのアクション映画に出演し、日本でもおなじみの俳優になりました。ブルースの息子、ブランドン・リーが映画「ファイヤー・ドラゴン」(1987年・香港)で主演デビューした際には、その相棒役で出演。ブルースファンを喜ばせました。

 

カンフーアクションに加え、派手なガンアクションが炸裂したなかなかの作品です。ちなみに日本映画「落陽」(加藤雅也主演・1992年・にっかつ)ではユン・ピョウと共に来日/出演。倉庫内の銃撃シーンではなんと!加山到とも共演しています。まぁ、私の顔はほとんどわかりませんが・・・。撮影の合間に中国語で挨拶を交わした思い出があります。

      

財津一郎も空へと。89歳。とにかく存在感のある役者でしたね。

正義感あふれる役、恐怖感たっぷりの悪役、笑顔の似合うコメディキャラ・・・どの作品でその存在を知ったか覚えていないほど、多くの作品で出ていました。「3年B組金八先生」の教師役、「こてっちゃん」「タケモトピアノ」のCM。リアルタイムで見たことはありませんが「てなもんや三度笠」や「キビシー!」のギャグも印象が強いですね。

      

そしてバート・ヤング。83歳。何はなくともシルベスタ・スタローンの映画「ロッキー」シリーズでのロッキーの義兄・ポーリー。

酒飲みでぐうたらで愚痴をこぼしてばかりのダメ男。それでもロッキーのことを人一倍理解して支え、ともに苦しみ共に喜びを分かち合う男気のある役でした。数少ないロッキーの家族としてシリーズに温かみさえ与えてくれました。

 

どうぞ安らかに。って、やっぱりさみしいなぁ。

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WBLC。結局3本だけ。

2023-07-31 | ドラゴン

ブルース・リー没後50周年記念「WBLC(ワールド・ブルース・リー・クラシック)」

香港で製作された主演映画5本が、7月中旬より月末まで全国で公開されました。公開されたのは「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」「死亡遊戯」「死亡の塔」

上映劇場数は少なく、しかも1日1回もしくは2回のみの上映ゆえに、なかなか私自身の予定に合わず、結局見る事ができたのは「危機一発」「怒りの鉄拳」、そしてブルース死後7年目に作られたいわくつきの「死亡の塔」(笑)

ちなみに鑑賞していたのは、ほとんどが私と同じ「ブルース・リー第1世代」ともいえる50代~60代、しかも男ばかり(笑) 1回の上映に40~50人ほどが集まっていました。ブルースが描かれたTシャツを着ている人もちらほら。ま、私も普段同じようなのを着ているし(笑)。

 

「危機一発」。いわゆるブルース主演映画の第1作。怪鳥音もヌンチャクも出てきませんが、その若さ溢れる暴れっぷりに胸キュン 

「怒りの鉄拳」は怪鳥音とヌンチャクが登場。叫んでは蹴り、叫んでは殴り、叫んでは振り回していました ちなみに「怒りの鉄拳」を見たのは都内ではなく神奈川県の「国府津」です。前回のブログにアップした国府津訪問/プチ旅行気分はこの映画のためでした~~~~

そして「死亡の塔」。 「死亡遊戯」・・・黄色いトラックスーツを着たブルースがラストのアクションシーンだけを撮ったのちに死去したために、それ以外の部分を代役や過去の作品フィルムのシーンをつなぎ合わせて完成させてヒットしたために、気をよくした(?)プロデューサーが、「ならばもう1本作って儲けちゃえ!」と作ったのが「死亡の塔」  やはり代役と過去作品のNGフィルムをつなぎ合わせたものの、思惑通りに進まず、結局は”主人公であるブルース”は劇中で殺され、後半は代役を務めていたそっくりさん俳優が”主人公の弟”ととして登場、兄の敵を討つ・・・という内容。

「ブルースファンが大勢いる日本で公開すれば儲かる!」という目論見の元、その日本人ファンのためのサービスとして、撮影は都内数か所(歌舞伎町、芝の増上寺、九品仏の浄真寺、羽田空港他)で行われて完成させたものの、見事に大コケし、なおかつ日本人ファンはもとより海外のブルースファンからも総スカンを食った作品です。以来、劇場での公開は一切されていませんでした・・・

ところが、「ブルース病にかかって、しかも重症患者」のファンは、「やっぱり気になるよなぁ・・・。」「NGフィルムが見られるし、少年時代の出演作品も出てくるし」「貴重だよなぁ」・・・「一応持っておくか」「そうだな、買っておくか」とか言いながら、ビデオやDVDを手元に置き、「代役のアクション、かっこいいね」「日本ロケがツボにはまるね」などと再評価されるに至り、今回42年ぶりのスクリーンでの上映に至ったとのことです。

ちなみに私も、実はこの「スクリーンで見るいわくつきの不思議ちゃん映画」である「死亡の塔」を見るのがとてつもなく楽しみでした。私もブルース病の重症患者のようです(爆笑)

しかし、一人の俳優が、50年経ってもその色あせることなく人気を保ち、若い世代にも知られ、”アクション演技”に変革をもたらせ、「キル・ビル」のようにブルースをモチーフにし、リスペクトした作品やそれらを創る人材を輩出し、また「北斗の拳」をはじめとした漫画やアニメ、その後のアクション映画、或いはゲームの世界にまで多大なる影響を与えている・・・ってすごい。

50年目の命日を踏まえ、この映画上映イベントを含め、BSテレビでも5作品を放送、都内の大型書店では関連本フェアも開催。命日である7月20日にはNHK早朝の「おはよう日本」で特集が組まれ、その前夜にはドキュメントまで放送されました。大手新聞各紙でのエンタメ欄や社会面でも記事が掲載されていました。海外の大スターと言われるスティーブ・マックイーンやオードリー・ヘップバーン、チャールズ・チャップリンetc.・・・でさえ、ここまでイベント性のある催しはないように思います。

ブルース・リーよ、永遠なれ。

 

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WBLC、行ったぜ!

2023-07-18 | ドラゴン

ブルース・リー没後50周年記念「WBLC2023」・・・WORLD BRUCE LEE CLASSIC 2023

50周年を記念して、香港製作のブルース主演映画5本が期間限定で全国公開 「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」「死亡遊戯」「死亡の塔」。つまり、「燃えよドラゴン」以外ってことですね。「燃えドラ」はアメリカ製作だから配給権とか色々なしがらみがあって一緒に公開できないんでしょうね。

「危機一発」「怒りの鉄拳」「ドラ道」は生前に作られた文句なしの全編主演映画。

「死亡遊戯」は生前にアクションシーンだけ撮影され、そっくりさん起用&過去の作品から本人のアップなどをつなぎ合わせての”一応主演”の映画。

「塔」はブルース死後に企画製作され、当然のことながらこの作品のためにブルースが出演したシーンなどは皆無で、「燃えドラ」のNGフィルムやその他作品のカット、そしてそっくりさんをつなぎ合わせ、しかも劇中半ばでブルースは殺害され、後半はブルースの代役を演じていたそっくりさんが”弟”として登場するといういわくつきの”半分主演”の映画

まずは「危機一発」に行ってきました 主演映画第1弾であるゆえに、あの独特の”怪鳥音”もなければヌンチャクも使っていません。素手とナイフを若干使用しての格闘。とにかく若い。純朴な青年ですね~ タイの田舎で青空の元でのアクションシーンは清々しささえ感じられます。

そして。還暦記念シニア割引ですぅぅぅぅぅ 2000円→→1300円です初体験~~~

更には東京は代官山にある蔦屋書店で開催されていたブルース・リーフェアに行ってきました

全作品のDVD、過去の映画雑誌の復刻版、同人誌の復刻版、WBLCの各映画のポスターや関連商品などなど。 私は復刻版同人誌「小龍記」を1冊購入。内容は上述の「死亡の塔」に”幻的な役柄”で出演していた日本人俳優と、日本公開版の主題歌をあたかも外国人のように歌っていた日本人歌手へのインタビュー そうなんです。「塔」はいわくつき故に、興味津々の秘めたる部分があるんです(笑)

さて。次の休みにはどの作品を見られるかな?

 

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「映画の4大スーパースター」

2023-06-08 | ドラゴン

ブルース・リー関連のレコードも何枚もあるのですが、特定の俳優の主演映画にしぼって絞ってリリースされた1枚です。

「映画の4大スーパースター」2枚組(CBSソニー/1976年)

オリジナルのサントラではなく、演奏しているのは「アンサンブル・プチとスクリーンランド・オーケストラ」。CBSソニーの映画音楽は基本的にこのオーケストラが担当していますね。温かみのある音作りをしているように思えて、私は好きですね。

1枚目ーA)スティーブ・マックイーン篇~~タワーリング・インフェルノ、パピヨン、大脱走、華麗なる賭け、荒野の七人、栄光のル・マン、ブリット、ゲッタウェイ

1枚目ーB)アラン・ドロン篇~~ル・ジタン、フリック・ストーリー、ゾロ、ボルサリーノ2、冒険者たち、さらば友よ、地下室のメロディー、太陽がいっぱい

2枚目ーA)シルビア・クリステル篇~~エマニエル夫人、続エマニエル夫人、卒業試験

2枚目ーB)ブルース・リー篇~~燃えよドラゴン、ドラゴン怒りの鉄拳、ドラゴンへの道、ドラゴン危機一発、グリーン・ホーネット

1976年の発売時点では、マックイーンとドロンは既に多くの作品に出演していたので、各映画のメインテーマが収録されていますが、ご存じのようにブルースはすでに他界して新作はありませんし、シルビアも「エマニエル夫人」でブレイクしたばかり。ゆえにこの2人の作品に関する楽曲はメインテーマや愛のテーマなどのサブ・テーマが収録されています。

ブルースとシルビアの写真。どちらも上半身裸・・・は狙いかなぁ? まぁ、ブルースと言ったらこのスタイルだし、シルビアが大ブレイクした「エマニエル夫人」と言えばこのスチールが強く印象に残っていますからね。女性の胸があらわに映っているスチールをジャケットにするなんて、今じゃできないだろうなぁ

 

 

 

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スクリーンで再び

2023-06-03 | ドラゴン

あの躍動、あの雄叫び。
色褪せぬ闘志。
再び😆

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仏・豪のビデオテープ

2023-04-17 | ドラゴン

かなり以前、海外旅行に行った友人にお土産として頂いたブルース・リーのビデオ。

 

フランスの「死亡遊戯」。「PAL方式」のため、日本の通常のデッキでは再生できません。内容としては、いわゆる国際版でしょう。ブルースの怪鳥音はクリス・ケントによるバージョンで間違いないかと思います。韓国ファイターの池漢載とのシーンはあるのかな?

フランス語に吹き替えられているのかな。それとも字幕?やっぱり気になるなぁ。

     

こちらの三本はオーストラリアのビデオ。左から「ドラ道」「死亡遊戯」「死亡の塔(GAME OF DEATH TWO)」。作品と顔のイラストがまったく一致していないアバウトさが、いかにも海外モノらしいです(笑)。しかも「死亡の塔」には「怒りの鉄拳」/日本人格闘家とのシーンの写真が使われています。

 

箱の背中を合わせるとこんなイラストになっています。シリーズ全巻を揃えるとイラストが完成する・・・購買欲をあおる仕掛けですね。カセット自体のラベルは背の部分だけ。やはりPAL方式のようなので再生できませんでした。こうなりゃ、大枚はたいてダビング店でDVDにしてもらおうか・・・(汗)

カッコいいよなぁ

 

 

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ブルース・リーのライター

2023-02-15 | ドラゴン

オイルライター。いつ買ったんだろ(笑) 全く覚えてません。いわゆる”当時物”ではなく、2000年あたりの頃と思われます。

左は安いライターにブルースのシールが貼られたものです。かなりチープな作りです(爆笑) 雑貨屋の片隅にでもあったんじゃないかな。もしかしたら中華街かな?

右はヌンチャク付きでしかも箱入り。でも値札には1000円と イベントとか展示会での販売品であればもう少し高価なはず。もしかしたらそれが中古品として雑貨屋/リサイクルショップで売られていたのかも。

しかし・・・どの時代、いつの時代にもブルース関連品はあるんですよね。洋画や邦画の大スターでも、ここまで常に身近な存在のスターはいないですよね

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「スカイハイ」サントラ盤!

2023-02-09 | ドラゴン

1976年に日本で公開された映画「スカイ・ハイ」(香港・オーストラリア合作) 主演は香港のカンフースター、ジミー・ウォング。対する悪役にはオーストラリア俳優であり2代目007のジョージ・レーゼンビー。原題は”THE MAN FROM HONGKONG”。作品内容は、簡単に言えば刑事アクションものです

 

この映画の主題歌が、日本でも大ヒットした「スカイ・ハイ」(演奏・歌/JIGSAW(ジグゾー)。プロレスのミル・マスカラスがリングに登場する時にかかるテーマ曲としても有名ですね)。劇中で大空を飛ぶハングライダーのイメージも相まって、日本公開時のタイトルを「スカイ・ハイ」にしたのでしょうね。

 

さて、友人からのタレコミで、この映画の4Kレストア・デラックス版ブルーレイが3月に発売されると知りました

まぁ、すでにDVDは持っているし、画像の良し悪しは気にしない質だし、特典として同封されているパンフレットやチラシ、ロビーカードや劇場割引券(すべて復刻版orレプリカ)、それとサントラCDに特段の興味もなく、別に買わなくてもいいや・・・と思っていたわけです。

ただ、そのCDの説明文に「※1977年にテイチクレコードからLP発売されたサウンドトラックレコードの音源とは異なります」とあり、「え?日本でサントラレコードが出ていたの?まじ そっちが欲しいかもーーーーーー」と、レコード好き&当時物好きとしての食指が動いたのであります。

で・・・見つけましたぁ~ゲットしましたぁ~~

「スカイ・ハイ」(1977年・テイチク)

オープニングとエンディングには上記のジグゾーによる「スカイハイ」が収録されています。他の楽曲はアクション映画ゆえの軽快であったり、怪しげだったり、愛のテーマだったりが次々と向かってきますし、劇中のアクションシーンでのセリフや格闘音が収められているので、ふつーにワクワクします ただ、所々に「燃えよドラゴン」の楽曲を連想させるようなフレーズがあるのは私の想い過ごしでしょうか・・・(笑)。

ちなみに音楽を手掛けているのは”NOEL QUINLAN”と記されているので、ちょいとググってみたら・・・オーストラリア出身の作曲家でありギタリスト。1960年代に香港を拠点として活動し、チャイニーズサウンド(イタリア・中国合作映画の「ラストエンペラー」を彷彿させるようなサウンド)を追及しているようです(ネットには英語のプロフィールしかなかったので、私の語学力ではわかりませ~ん)。

いずれにしましても・・・レコード「スカイ・ハイ」。まさかの”新発見”でした

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高橋幸宏がブルース・リーサウンドを編曲していた?

2023-01-17 | ドラゴン

ジェフ・ベックが逝き、大好きな「SITUATION」がまだまだ頭から離れない中に届いた高橋幸宏の訃報。僕ら世代の青春時代を華やかにしてくれた方がまた一人・・・。

ユキヒロさんを知ったのは、やはりYMOですね。高校生の時。テクノポップ、電子音楽の先駆け。「テクノポリス」のどこか中華風のメロディに、琴のような和楽器風の音色、歌詞のないインストルメンタル・・・そして真っ赤な人民服をまとった3人のレコードジャケット。ほとんどの人がそうだったように、私もなかなかの衝撃を受けました。続く「ライディーン」のウキウキするようなテンポとリズムに「”ライディーン”って、アニメの勇者ライディーンと関係あるの?」なんて思ったものでした(笑)。

そのうちテレビでもその演奏する場面を見る機会が増えて来ました。ユキヒロさんのほとんど微動だにしないドラミング姿に、まるでメトロノームのような機械的な雰囲気を感じ、「この人、人間なのか?」と感じ、「もっとリラックスして叩けないの?」と余計なお世話な事を思ったほどです(笑)。

2015年に地元ヨコハマは赤レンガ倉庫で開催された70年代バイブレーション展では、YMOのステージセットが再現されており、ユキヒロさんのドラムセットも置かれていました。私の好きなメーカー”TAMA”でした。

ブルース・リー第1次ブームのさなかにCBSソニーから発売されたレコード。楽曲はサントラではなくすべてアンサンブル・プチとスクリーンランド・オーケストラによるカバーバージョン。Discogsというサイトによると編曲を手掛けているのがユキヒロさん。ちょうど「サディスティック・ミカ・バンド」(東芝EMI)に在籍していた頃。レコード会社を飛び越えての活動だったのでしょう。音楽家として、それだけ引く手あまただったのかもしれませんね。

どうぞ安らかに。

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