Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

昔書いた文献

2017年05月03日 | ひとりごと
昨日の自分のブログ
書いた時は忘れていたが、読み直してみて思い出した。
そういえば、15年も前にこんな文献を書いていた。

Uchino S, Cole L, Morimatsu H, Goldsmith D, Bellomo R.
Clearance of vancomycin during high-volume haemofiltration: impact of pre-dilution.
Intensive Care Med. 2002 Nov;28(11):1664-7. PMID: 12583375.


High flowのCRRTなんか臨床で行われていないのに、どうしてこんな研究をするんだとDr. Bellomoに聞いたらば、
「今のうちに、ここは俺の土地だと旗を立てるためだ」
と答えが返ってきた。つまり、high flow CRRTを誰もが行うようになったら、すでにこういう研究をやってますよ、と言えるようにするため、だそうだ。
ま、そういう時代は来なかったのだけど。

昨日紹介した文献も、Hyperoxiaが有害だということが証明されたら、きっとたくさん引用されるに違いない。なるほど。

もう臨床には関係無いけど、現象としてちょっと面白いので、CRRT好きの方はどうぞ。
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