Peltan ID, Guidry D, Brown K, et al.
Telemedical Intensivist Consultation During In-Hospital Cardiac Arrest Resuscitation: A Simulation-Based, Randomized Controlled Trial.
Chest. 2022 Jul;162(1):111-119. PMID: 35063451.
院内心停止のCPRのシミュレーションにおいて、ICUの医者が遠隔から蘇生チームに参加するかどうかでRCT。蘇生率には影響はなかったが、心停止の原因はより高頻度に同定された(69% vs. 29%)。
ざっと読んだ限り、蘇生チームは病棟医がリーダーになっているようだ。シミュレーションだし、するべきことをすれば蘇生率には影響しないことは想像できる。
それよりも、診断率が全然違うのが興味深い。
昔から、ICU医師にもっとも必要なことの一つは診断能力だと思っている。
実際、自治でも慈恵でも、カンファレンスで話されることの相当の割合は”患者さんに何が起こっているか”だ。
この研究は、そのことをなんとRCTで示してくれた。
研究の限界(Nが小さい、実際の臨床の場ではない、誰かが考えた病態の診断なので単純、など)は当然あるとしても、とても面白い研究だと思う。
Telemedical Intensivist Consultation During In-Hospital Cardiac Arrest Resuscitation: A Simulation-Based, Randomized Controlled Trial.
Chest. 2022 Jul;162(1):111-119. PMID: 35063451.
院内心停止のCPRのシミュレーションにおいて、ICUの医者が遠隔から蘇生チームに参加するかどうかでRCT。蘇生率には影響はなかったが、心停止の原因はより高頻度に同定された(69% vs. 29%)。
ざっと読んだ限り、蘇生チームは病棟医がリーダーになっているようだ。シミュレーションだし、するべきことをすれば蘇生率には影響しないことは想像できる。
それよりも、診断率が全然違うのが興味深い。
昔から、ICU医師にもっとも必要なことの一つは診断能力だと思っている。
実際、自治でも慈恵でも、カンファレンスで話されることの相当の割合は”患者さんに何が起こっているか”だ。
この研究は、そのことをなんとRCTで示してくれた。
研究の限界(Nが小さい、実際の臨床の場ではない、誰かが考えた病態の診断なので単純、など)は当然あるとしても、とても面白い研究だと思う。