Dr内野のおすすめ文献紹介

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日本の病院のICUベッド数(H30年度)

2020年11月27日 | ICU・システム
先日紹介したINTENSIVISTの志馬先生の文章を読んで、病床機能報告というものがあることを知った。
これまで、こんな図を作るときに使用するICUの情報は医療施設調査を見ていたので数字しかなかった。でも病床機能報告は全病院の各病棟の情報が記載されたエクセルファイルがダウンロードできるので、全然情報量が違う。

一番最近のデータはH30年のようなので、それを使ってちょっとした解析をしてみた。
なお、「ICU」というものを、
・特定集中治療室管理料 1 - 4
・救命救急入院料 2 or 4
・小児特定集中治療室管理料
のどれかを算定している病床と定義した。

・ICUは625の病院に794病棟、7204病床あった。
・ICUのある病院の全病床数のうちのICUベッド数の割合の平均:2.35%(Bed_ratio)
・人口10万当たりのICUベッド数:5.7床(この図では5.2となっているけど、H26年でかつ救急を含んでいない)

次に、ICUのベッド数が多い病院トップ10。
50床以上ある病院が5つもある。


病床数が200以上ある病院のうち、bed_ratioが高い病院トップ10。
10%とか、アメリカ並だ。


循環器や小児など専門病院が含まれるので、対象を500床以上の病院に限定(総合病院であろうと仮定)。


以上。
特に意味はないのだけどね。ちょっと面白かったので。
何かの参考になれば。
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