ホームベーカリーのパンケース故障

とあるマイナーな会社のホームベーカリー（とは言ってもネットでの評判はいい）で生地作りをしているが、パンケースのパッキンがゆるんでしまったようで生地に油が入ってしまった。

生地は仕方がないので子どものお遊び用に冷蔵庫へ。

パンケースを注文しようとその会社に電話したところ約５０００円。羽根と送料を合わせると６０００円程度。
う～む。あと漱石先生１人未満の力でネットでツ○ンバードの１．５斤ホームベーカリーが買えてしまうではないか、、、樋口一葉先生の力を加えれば同じ機種がネットで買えてお釣りがくるかもしれない。

悩んで言葉を濁していると２０００円でパッキンだけ換えてくれると、でも長期の保障は出来ないとのこと。え～い、壊れたら壊れたでぃ。こちとら江戸っ子でぃ。それでお願いすることにした。住所を告げると近くにその会社の方が来る用事があるとのことで引き取りに来てくださった。本当に恐縮してしまった。

翌日、電話があり、なおしてもいいが、かなり軸を中心として磨耗がひどいらしく、パッキンだけかえてやってみるが、また数ヶ月ぐらいで壊れるかもしれないので本当に保障は出来ないからお金は結構ですと言われた。いくら図々しい私でもついでかもしれないが、引き取りにきていただいてそれは申し訳ない。江戸っ子としてもそのような不義理はできねぇ、ってことで払うって言ったところ、部品代だけの１０５０円ということにしていただきました。その日のうちにすぐになおって帰ってきた。

故障で修理よりも買い替えを促す企業が多い昨今。日本の物づくりの原点を見たようで、それにそれなりに大きい企業なのに働いている方のすばらしい職人魂そして正直さに本当に感激しました。

いくら保障できないといったって、それを承知でこちらは頼んでいるわけで、その引取りに来ていただいた方の手間や技術者の労力を考えると部品代だけしか払わないのは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今後、ホームベーカリーはこの会社の製品しか買わないつもりです。