名鉄バスハイクで 文殊山へカタクリを見に行こう と言う企画があるのを知った。
文珠山? 安倍の文殊院のほうかしら? じゃぁ山歩きじゃぁ無いから大丈夫だね。 じっとしていた方が良いと解っていても 休みになるとなんだか山へ行こうとする自分をなだめるのが大変。
駅へ行って予約をしてくる。 お天気も大丈夫そうだ。
当日 バスに乗り込んで知った。 文殊山って福井の山だったんだ。 福井と 鯖江の境にある山だって。 泰澄大師が開いた山だとか・・・ ん? 泰澄大師? 聞いたことあるぞ。 そうそう白山を開いた人の筈。 そうか そんなありがたいお山に行くんだ。
それでも まだその山の事を簡単に考えていた。 お散歩気分。だって花を見に行くんだもの。
バスに乗ってから 全体の行程を聞いてちょっと 焦る。 説明を聞くと カタクリは小文殊から大文殊辺りに群生しているらしい。 つまり頂上付近へ行って始めてみられる花。 それに奥の院までのアップダウンは かなりきつそう。 あららぁ やっぱり私山歩きをするのね。 仕方ない。 危なかったら ショートカットしてくるさ。
登山口は大村 717年に泰澄大師によって開かれた 楞厳寺(りょうごんじ)は三人寄れば文殊の知恵の文殊様がご本尊。 とても古いお寺 全然立派では無いけれど かえってありがたく感じる。人々の生活と共にあるお寺という感じ。
このお寺の右から山に上がっていく。 緩やかな坂道を 裏山にお散歩の気分でゆっくり上がっていくと 春の花が迎えてくれる。
菫 その愛らしいいろと形は 立ち止まって見ないではいられない。 初め一輪二輪だったのが だんだん群生してきて 斜面は蒼い。
それに加えて ショウジョウバカマが・・・
今までこの花結構山に入らないと見られなかったので この地で 里に当たり前に咲いているのを見てびっくり。 栄養が良いのかしら。太くてがっしりしている。
しばらくは 菫とショウジョウバカマのコラボレーション。
蔵のある里の家々をだんだん下にしながら ゆったり坂道を登っていく。 車も入れそうな広いけれど地道 ありがたい。階段もほとんど無い。 歩きやすい。
きつい道では無いよって聞いていたけれど 時々急登。息が上がる。 地元のおじいさんと一緒になって歩いていく。
いろんな話を聞きながら歩いていくのは楽しい。 言葉が福井の言葉って言うのも なんか嬉しい。
つちのこ生息地って看板がある。 ひえ~~ 久しぶりに聞く名前 っていうか殆ど忘れていたよ つちのこ 懸賞金出るかな? 蛇大嫌いなのに 若し見つけたら 写真撮っておこうとONにして歩く。 ばかだねぇ
つちのこは危険を感じたら 甲高い声を出して しっぽをぐるぐるまわして 威嚇するんだって その時はとても危険だから 5メートルは離れてくださいって。 何しろ3メートルは飛べる力があるし 猛毒をもっているらしいから
でもぉ 誰も見たこと無いんだよね くそまじめに 貼ってある看板 好きです。
きつい坂道を登り切ると 小文殊につく。
トイレのある広場で(使えるかどうか解らないけれど 男の人は使っていた)小広場の奥に室堂がある。中はよく見えなかったけれど 阿弥陀如来様がいらっしゃる模様。 その前に天狗杉っていう名前の大杉がある。 大きな縄を絞めてもらって聳えている杉。 ときどきピーちゃんにつきあって巨木を見ているので びっくりするほど大きいとは思わなかったけれど 見上げると なかなか立派。
記憶によると 唯一の丸太階段を上って 登っていくと尾根に出て やがて展望台へ
展望台はコンクリートで作った高台だけれど 木々の間からは 十分に里の様子が見える。 地元の人間では無いので 何処のとかは解らないけれど 春霞に のんびりした景色。 みんなはがっかりしていたけれど 私は好き。
まだ山頂ではない。 展望台を越して 尾根をゆったり歩いていると カタクリの群生地の看板が。。。でも見えない。 葉っぱを探してみるけれど あまりなさそう。 まだ寒いのであまり期待できないよとは聞いていたけれど・・・
やがて 斜面にちらほらとカタクリが あらら 写真撮影無理だね。 斜面の下の方だもの 望遠レンズで撮らないと・・・半ば諦めて先を急いでいたら あら 足もとに
誰か踏みつけているよ。 茎がしたから折れている。 この場所 良くあるようにロープで守られていないから 悪気無くても踏まれちゃうんだろうか? この地方の人はカタクリをおひたしにするって言うからね。
あちこちに増えてくるカタクリを見ながら 大文殊に到着。 標高365メートル。 一年の長さと一緒だね。 大文殊は 文殊山城址だって。 こんな高いところに山城 不便と思うけれどな。 今では土砂や おちばで埋まってしまった堀切の説明を読んで 登り切ると お城と言うよりは お寺がある。
玄武 白虎 朱雀 青龍の石も置かれて 特別な場所らしい。 面白い看板も合った。
最近公開された映画「どろろ」の主人公 百鬼丸の修行の場なんだって。 妻夫木君知っているだろうか?
階段の上には 老朽化が進んで 崩れないように手が入れられている堂宇と その後ろには越前五山の中心の説明がある。 五山の中心とは やはりみんなが大事にしていた聖地なんだね。 白山 日野山 越知山 吉野ケ岳 そしてこの文殊山
ここから裏へ回って右に降りていくと 奥の院。奥の院までの道はかなりきつい登山道なので 足に自信がないひとはやめてくださいとのこと。 往復50ふんぐらいでいけるらしい。 きついのかぁ・・・ そう思っていたはずなのに すっかり忘れて気づいたときは下り道を降りていた。 ロープが張ってあって 確かに奈落の底へ落ちそうな急斜面。
したから来る人も はぁはぁ言いながら汗をかきかき登ってくる。 しかし ロープにつかまらないと降りれないほどでは無かった。ゆっくり慎重に降りれば大丈夫。でも下りがあると登りがあるんだよねぇ。 反対側に見えるピークを見ながら 一寸ため息。 でも一面にカタクリの花が 辛さを忘れさせてくれる。
途中に胎内くぐりがある。 この岩の中をくぐると 文殊様のちゑを授かるんだって。 最近少々ボケ気味(相当って声もある) すこし脳に喝をいれてもらわないとね。
この胎内くぐり 邪心がある人は岩がしまって出られなくなるんだって。 実はそうなって欲しい人がいた。
カタクリの写真を撮りたいと 咲いている花に近づくために辺りを蹴散らし リュックをまだ小さな芽の上にドンと置いて 注意されても素知らぬ顔で「だって 撮りたいんだもん」としゃあしゃあしていたおばさん。 許せん。
でも彼女にとって 写真に納めるカタクリだけが大事だったらしく 奥の院までの道は 興味なく ここまで登ってこなかった。 ふん!
ま そんなレベルの人に腹を立てていても仕方ないけれどね。
胎内くぐりは ただ岩の割れ目をくぐるだけのものだったから 閉所恐怖症の私も大丈夫だった。 すこし賢くなったかも知れない。
最後の一登りを頑張ると 奥の院が待っていてくれた。 裏には三角点。ひょうこう350.5メートル
祠には何が祀られているのか解らなかったけれど・・・しばし最後の展望を楽しんで帰り道に向かう。 またあのきついアップダウンを乗り越えないとね。
帰り道は 花をもう一度楽しみながら歩く。途中で 大文殊を通らないでいけそうな巻道があったけれど そしてそちらの方がかなりのカタクリが見られそうだったので すこし歩いてみたけれど 何しろ知らない土地 もしもの事があって迷惑をかけてはいけないので 元の道に戻った。そのお陰かな? 行きには見えなかった白いイカリソウを見つけたよ。 一寸ピンぼけ かなりピンぼけ でも嬉しかった。
展望台のさき角原の分岐までもどって ここからは 鉾ヶ崎へ 谷筋を通って下っていく。 道は悪いわけでは無いのだけれど 途中水がしみ出して にゅるにゅるしていたり 岩がごつごつしていたり
転ばないように歩くのが大変。
でも苔むした清水があったり 春の花に出会ったり 楽しい山歩きの(あれ? やっぱり山歩きだったんだ) 終りを惜しみながら 歩く。
思いがけず セリバオウレンの雄花と雌花 キクザキイチゲを見つけて 山の斜面の木に足を引っかけて写真を撮ったときは一寸危なかった。 反省です。
この山 又来たいな と言えない距離にあるので残念だけれど オススメ。 地元の人に愛される里山です。
最後に収穫の花をすこし。 条件が悪くて ぼけています。あしからず。
大まじめにいると信じられているんでしょうかね。
でも、夢があっていいな!
もう、お花が楽しめる山歩きの時期ですねぇ~。
里山でも歴史のある山はそれなりに楽しいものです。カタクリは茹でて三杯酢で食べると美味しいそうです。
でも個体数が少ないところではとるのは写真だけにしましょうね。
たくさんの花に出会えてよかったですね。
寒の戻りで出不精になっていた私でしたけれど あちこちの花便り見ていたらいても立ってもいられなくなりました。
野に咲く小さな花 また探しに行こうとおもっています。
nobuさんみたいな立派なカメラでない上に腕が悪いので うまくとれ無いかもしれませんけれど
山小屋さんのお花を見ていたらいても立ってもいられなくなりました。
明日お天気悪そう。 う~~ん