4月30日 連休の谷間 朝早く家を出る。 岐阜の母の所まで迎えに行く。 ETC割引が出来る時間9時までに関インターに入りたい。
8時しゅっぱーつ! 連休の谷間とはいえ もし混んでいたらと心配したけれど 順調に高山インターを出る。 まず母の実家へ 祖父母へ父の亡くなった事を報告。
「お祖母さん びっくりするよね。」 「もう知っているかもしれんよ。」「あれ ○○さんじゃ ないかね?」って もう会っているよ。
母は葬式に使った写真を小さく焼いてもらって それをケースに入れて財布に入れていた。 「外に出るときは財布を忘れる事は無いからね。いつも一緒だよ。こんな所で悪いけれど。」と恥ずかしそうに笑っている。 今ではあまり行く事も無くなってしまった実家によって仏壇にまいり 橋のたもとで蕎麦を食べて出発。
あんまりじゅんちょうで時間が余ってしまい ぶらぶらと気の向くところに寄っていく事にする。平湯の大滝 何度もそばを通りながら 行った事が無いところだった。スカイラインからちらちら見える滝・・・だと思う。
まだ雪が残る散策路で母が気になって仕方なかったのは 滝よりふきのとうらしかった。
お墓参りをするのに実家の所有する山を見ると誰にも気にかけてもらえなかったふきのとうが花開いていた。 それがもったいなくて もったいなくて仕方なかったらしい。
まだ食べられそうなふきのとうが残っているのを採りたくて仕方ない。 駄目だよ 理屈では分かっていても 自分の家の山菜はみんなが採っていくのだから 納得いかないのも分からなくは無いけれどね。
山から下りてきたカモシカにも遭遇してしばし 散策を楽しんだ後 乗鞍高原に向かう。
さて ここでナビ君に宿の電話番号を知らせておこうね。 ぴ ぴ ぴ
え~~ 何処にお金入れるの? 人いないし あっこのバケツみたいなのに入れるんだ. 韓国にもあった。 あそこでは走りながらかごに投げ入れていたけれど ここでは停まっていて大丈夫。良かった~ でも 初めての体験だ~ カードの方が良いな
ここからだと30分もかからないので余った時間どうしよう? と思っていたけれど・・・・
むむ 何か様子がおかしい。
トンネルを越えても越えても 着かない。 乗鞍高原 前にも通った事あったけれど 何時までも着かないし ナビ君の教えてくれる宿は 高原とはどうひいき目に見ても言えない。
どうした事だ?
結局ナビ君が教えてくれたところは ほとんど松本に近い 山村だった。 あちゃー
あんまり通りたくないトンネルをまたいくつも戻って やっと乗鞍高原に辿り着く。 番所の大滝・・・・ああ ここやここや
予約の時間までをやり過ごすために一ノ瀬園地へ 休暇村へ車を駐める。
建物脇の散策路を越えていくと 池が・・・牛留池と言うらしい。 透明だけれど深い池に乗鞍が映っている。
「乗鞍は 長野県側から見た方が綺麗かもしれないね。」幼い頃から乗鞍を見て育ったはずの母がそんな事をぽつんと言った。
まだ雪がかなり残っているので花はあまり望めない。
宿のしたに 水芭蕉の群生地がある。宮之原群生地
水芭蕉盛りは過ぎているようだったけれど たくさんの水芭蕉にあえて 母はびっくり
「こんなにたくさんの水芭蕉 見たの初めて。」
庭に山野草のコーナーを作っている妹も 花や苔に興味深げ
「これは採ってはいけませんぜ。」
乗鞍高原はあちこちに池のある所で 宿の反対側に降りると ここにも池が ちどり池という。
青空や木々を撮して 風にたつさざ波は鏡のような池にモザイクをかけていた。
山に夕日が当たるようになって 少し赤らんできたので散策を終え宿に入る。
お風呂に三人で入って食事を待つ。
こんなこと何年ぶりだろう? 結婚してからは一度も無かったような気がする。
妹も 母も いろんな歴史を刻んできた。 ふと そんな気がした。