Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

母と一緒に上高地Ⅱ

2009-04-30 12:00:00 | 旅行記

4月30日 連休の谷間 朝早く家を出る。 岐阜の母の所まで迎えに行く。 ETC割引が出来る時間9時までに関インターに入りたい。

8時しゅっぱーつ! 連休の谷間とはいえ もし混んでいたらと心配したけれど 順調に高山インターを出る。 まず母の実家へ 祖父母へ父の亡くなった事を報告。

「お祖母さん びっくりするよね。」 「もう知っているかもしれんよ。」「あれ ○○さんじゃ ないかね?」って もう会っているよ。

母は葬式に使った写真を小さく焼いてもらって それをケースに入れて財布に入れていた。 「外に出るときは財布を忘れる事は無いからね。いつも一緒だよ。こんな所で悪いけれど。」と恥ずかしそうに笑っている。 今ではあまり行く事も無くなってしまった実家によって仏壇にまいり 橋のたもとで蕎麦を食べて出発。

あんまりじゅんちょうで時間が余ってしまい ぶらぶらと気の向くところに寄っていく事にする。平湯の大滝 何度もそばを通りながら 行った事が無いところだった。スカイラインからちらちら見える滝・・・だと思う。

Hirayuootaki まだ雪が残る散策路で母が気になって仕方なかったのは 滝よりふきのとうらしかった。

お墓参りをするのに実家の所有する山を見ると誰にも気にかけてもらえなかったふきのとうが花開いていた。 それがもったいなくて もったいなくて仕方なかったらしい。

まだ食べられそうなふきのとうが残っているのを採りたくて仕方ない。 駄目だよ 理屈では分かっていても 自分の家の山菜はみんなが採っていくのだから 納得いかないのも分からなくは無いけれどね。

山から下りてきたカモシカにも遭遇してしばし 散策を楽しんだ後 乗鞍高原に向かう。

さて ここでナビ君に宿の電話番号を知らせておこうね。 ぴ ぴ ぴ

安房峠を越えるのに必要な通行料 750円Norikura

え~~ 何処にお金入れるの? 人いないし  あっこのバケツみたいなのに入れるんだ. 韓国にもあった。 あそこでは走りながらかごに投げ入れていたけれど ここでは停まっていて大丈夫。良かった~ でも 初めての体験だ~ カードの方が良いな

ここからだと30分もかからないので余った時間どうしよう? と思っていたけれど・・・・

むむ 何か様子がおかしい。

トンネルを越えても越えても 着かない。 乗鞍高原 前にも通った事あったけれど 何時までも着かないし ナビ君の教えてくれる宿は 高原とはどうひいき目に見ても言えない。

どうした事だ?

結局ナビ君が教えてくれたところは ほとんど松本に近い 山村だった。 あちゃー

あんまり通りたくないトンネルをまたいくつも戻って やっと乗鞍高原に辿り着く。 番所の大滝・・・・ああ ここやここや

予約の時間までをやり過ごすために一ノ瀬園地へ 休暇村へ車を駐める。

Usidomeike 建物脇の散策路を越えていくと 池が・・・牛留池と言うらしい。 透明だけれど深い池に乗鞍が映っている。

「乗鞍は 長野県側から見た方が綺麗かもしれないね。」幼い頃から乗鞍を見て育ったはずの母がそんな事をぽつんと言った。

まだ雪がかなり残っているので花はあまり望めない。

Sumire 宿に行って 近所を散策する事にする。

宿のしたに 水芭蕉の群生地がある。宮之原群生地

Miyanohara

Mizubasyou 水芭蕉盛りは過ぎているようだったけれど たくさんの水芭蕉にあえて 母はびっくり

「こんなにたくさんの水芭蕉 見たの初めて。」

庭に山野草のコーナーを作っている妹も 花や苔に興味深げ

「これは採ってはいけませんぜ。」

乗鞍高原はあちこちに池のある所で 宿の反対側に降りると ここにも池が ちどり池という。

青空や木々を撮して 風にたつさざ波は鏡のような池にモザイクをかけていた。

Tidoriike

Fuukei 山に夕日が当たるようになって 少し赤らんできたので散策を終え宿に入る。

お風呂に三人で入って食事を待つ。

こんなこと何年ぶりだろう? 結婚してからは一度も無かったような気がする。

妹も 母も いろんな歴史を刻んできた。 ふと そんな気がした。

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母と一緒に上高地Ⅰ

2009-04-30 07:00:00 | 旅行記

父は墨絵を描いていた。 墨絵としての魅力はうすいかもしれないけれど私たちが大好きで良くメッセージカードに使っていた絵に上高地があった。

Taisyouike しかし 父は上高地へは行った事が無い。 晩年癌の宣告を受けてからは 自宅療養で良いよ と何とも有り難い話しだったのに 出るのを極端に嫌がって 絵は想像でしかない。

父の妹が ふるさとへの強い思いを感じて いつもふるさとのにおいがいっぱい詰まった本を送ってくるのでそれを見ては思いを込めて書いていた。

一昨年上高地の明神池方面を歩いたときに 清冽な水 透明感 雪を抱いた山々を見て 両親を連れてきたいと思った。でも 父にその力が無い事も分かっていたし 母がどのくらい歩けるかが皆目分からなかったので 夢で終わっていた。

そんなとき父が亡くなって(って書くと待っていたみたいで変だけれど 決してそうでは無い)母を伊吹山に連れて行ったら 思ったより歩ける様子。 これは今連れて行くしかない。

ツアーは止めよう。時間に追われて行けば見たいところも見られないかもしれない。 沢渡まで私が運転すればいいのだから・・・

7nen

この春早期退職をした妹を誘った。ご苦労様と もしものときに助けてもらうに良いかと・・・二つ返事で良いよ・・・と

さて宿を取らなきゃ。 と検索していたら 私たちの考えにぴったりの宿が合った。場所は乗鞍高原だから 遠いと言えば遠い。 しかし ここのプランに釘付けになった。 それは早朝散策プラン。 何でも朝5時に上高地まで連れて行ってくれて 11時頃迎えに来てくれるという。 早朝の朝靄立ちこめる頃から散策が出来る。 人も少ないに違いない。

沢渡からの往復バスは2000円 三人で6000円 これもいらなくなる。 良いんじゃないの? 上高地内に泊る事も考えたけれど 食事が年老いた母に合うかどうか・・・ 母は好奇心旺盛な人だから よほどの食事も嫌とは言わないけれど 洋食のフルコースよりはやはり和食が良かろう。 心は受け付けても体が受け付けないかもしれない。

宿も無事取り終え 会社のお休みも取れて 当日を待つだけになった。

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