職場で仲良くしてもらっているYさん。彼女は私より10歳年上で、ふたりの男の子の母です。洋服のお下がりをもらったり、料理のレシピを教えてもらったり、いつもすごくかわいがってもらっています。10歳年上・・・ということで、なんとなく彼女も私のことを「10年前の自分」みたいに思ってくれているようで、同じく私も「十年後の自分」のように彼女を見ています。
そんな彼女が、昨日は出勤してくるなり「今日はな、なんか、目がものすごく痛いんや・・・」と言い出しました。見た感じはなんともないのですが、「なんかゴロゴロするねん」と言っていて・・・。目がゴロゴロ・・・花粉症か結膜炎じゃないの??なんてみんなに言われていましたが、もし結膜炎ならうっかり感染させてしまうこともありうるので危険です。彼女のことを心配しつつも、本人が「まぁ、見るのは平気やし仕事頑張る!」というので、とりあえず様子をみることに。
ところが昼前ぐらいになると、さらに痛み出した様子で「悪いけど、ちょっと通院してくる」と、彼女は近所の眼科へ通院に行くことに。そんなに痛かったの??目の怪我(あるいは病気)、ということで、とても心配になってしまいました。いつもはきはき明るくて、元気者の彼女が我慢できないほどの痛みって・・・。
しばらくして帰ってきた彼女は眼帯姿・・・。「大丈夫なん?」「でっかいゴミが入って少し傷がついたみたいやわ」とのこと。とりあえず大事に至らなくて一安心したのもつかの間、終業間際になって「やっぱりまた痛いわ・・・もう一回病院言ってくる」と早退・・・。残った職員一同みんなでとても心配していたのです。
結局、目の中にできた傷口が塞ぎきらないうちに、眼帯をしてはいたけれど目を開けたり、動かしたりしていたので傷口がまた開いてしまい痛かったとのこと。傷口に張りかけた膜(?)をもういちどはがして、今度は目を閉じて一晩過ごしたら今日はすっかりよくなったそうです。あ~よかった。
それにしても・・・昨日の眼帯姿の彼女を見ていると・・・食事介助のときも利用者の口元にうまくスプーンが運べなかったり、お茶をコップに注ぐのさえままならない様子。眼帯をしていない健眼のほうが疲れた目元になっていました。普段は何気なくやっているようなごく普通の動作でも、なにかひとつ欠けるものがあれば全然違った動作になるのだなぁ・・・と思い、はっとしました。
残存能力を活かすということは、こういうことだったのか!!
失った部分を補うべく、今ある機能を最大限に活かす・・・そう、人ひとりの体の中で「動く部分」が「動かない部分」を補っているのですね。そしてその人ひとりの全体像のなかで「動かない部分」を補っているのが我々介護職・・・。そうか!これだ!!そう考えて介助にあたればいいんだ!!
Yさんの怪我のおかげで(ごめんよ!)、なにか分かりかけた気がします。あと一息だ!
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