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猛々しく空に昇る、焔のように煌く夢

2006-09-24 23:19:37 | うたわれるもの(アニメ)
※当記事は、アニメ「うたわれるもの」視聴感想記事です。
内容には本編の過度なネタバレが含まれておりますので、閲覧の際は十分にご注意下さい。
また、原作ゲーム(PS2版含む)を未プレイの方や、先の展開を楽しみされている方の為に、記事全体を反転表示処理させて頂く事を、どうぞご了解願います。
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■アニメ「うたわれるもの」---第25話「太古の夢跡」

遂に覚醒したムツミの「浄化の炎」によって、これまで圧倒的な力を誇っていたクンネカムン、その皇都は焼かれ、自らの命をもって「契約」を破棄したゲンジマルの死をまのわたりにしてしまった、幼き皇・クーヤの心は粉々に打ち砕かれ、まだ無垢だった頃の自分に幼児退行してしまうという、何とも後味の悪い幕引きに、己が存在の何たるかを理解したハクオロは、この悲劇の輪廻を終わらせるべく、そしてムツミの中で眠るカミュを取り戻す為に、これまで苦楽を共にした、家族同然の仲間と共に、最終決戦地「オンカミヤムカイの宗廟」の奥に存在している遺跡へと向かう---。

この「うたわれるもの」という作品を映像化するに当たり、2クールでも全てを描き切るには足りない現実は、「フミルィル」イベントや「サハラン島」での救出作戦、加えて各種日常パートなどがカットされた点から見ても容易に推測出来ますが、クライマックスの此処に来て、更に尺が足りない部分を露呈し、やや説明不足感は否めなくとも、此処までに各所で張られてきた伏線や情報の断片を組み合わせる事で、大半の疑問を解す事が出来るという構成は、流石に要所を締めて来たスタッフの取捨選択の巧さが光っているな、と。
現に、あのスライム状の生物に関しては、既に第12話にて描かれていた「とあるシーン」が結び付けば、アレにハクオロが絡んでいるのは想像に難くありませんし。
もっとも、その真相や、アヴ・カムゥの正体、また「この世界の真実」などは最後の種明かしとして、最終回である次回に持ち越されましたけどねw

とは言え、尺を詰めるにしても「オンカミヤムカイの宗廟」での進攻シーンだけは、ややあっさりとし過ぎかも。
原作では此処まで生き残っていたヒエンとハウエンクアも、既に前話で命を落としているので、左程も苦せずに最奥部に到達し、なおかつ最後のやり取りでも、その場に居るのはエルルゥ、アルルゥ(一応、ムックルも)だけの為、同行した他の面子が、ハクオロの正体に驚く以外に目立たなかったのは残念ですかね。
ウルトとカルラが、それぞれ「ハクオロ」に関する事項を口走ったのは、巧い役回りでしたが。

さて、いよいよ次回は最終回。
これまで描かれてきた「うたわれるもの」という世界に潜む、最後の真実が明らかに…。
もっとも、原作とは異なり、ユズハに関する「とあるイベント」が描かれていない為、その結末はどの様にアレンジされるのか、また<(剣戟)二次元が初恋じゃ駄目ですか!?>との戦いはあるのか…など気になる所は多々ありますが、ともあれ、まずはラストシーンを見届けてから、ですねw
果たして、「永久に」「運命-SADAME-」は流れるのかにも注目。


「旅立った後は、残される人が居る事…忘れないで下さい」

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