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アニメ「うたわれるもの」---まとめ其ノ壱

2006-08-01 19:50:44 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第1話「招かれざるもの」

原作は、Leafが18禁PCゲームとしてリリースし、ユーザーから高い評価を受け、今夏にはPS2にも移植が決定している同名作品。
さて、その第1話を、ようやく我が家の視聴地域でも観る事が出来たので、簡単に感想でも書いてみようかと思います。

序盤の流れ自体は原作と同じものの、ハクオロ(劇中では、まだ名無しの「男」)が村の中を歩くシーンに、早々にヌワンギが絡み、「霊宿(タムヤ)」破壊→ムティカパの怒りイベントを割り込ませた事で、展開自体はかなり省略されている様で。
加えて、本来ならばハクオロが「エルルゥの父親」の服を着た時点で、とりあえず「ハクオロ」と名乗るようにとなるはずが、第1話終了時では未だ「男」という名無し状態。
これに関しては、「ハクオロ」という名前が持つ「ふたつの意味」からすれば、原作の方が割と安易に付けてしまっている印象があるので、その重みを出す効果としてならば、何らかのイベントをこなした後に、初めて「ハクオロ」と名乗る事になるのは、巧いアレンジかな、と。
他にも「尻尾掴み」のタイミング変更や、「ウー」「ヤー」「ター」の未登場、ムティカパイベントが早まった事による、畑作りや食卓シーン、モロロ収穫に絡むキママゥ退治、そして結構大事な伏線があった薬草採りのカットなど、差異はあるものの、カットされたシーンに関しては、オボロ登場も含め、順序を入れ替えて消化する可能性が高いですし、現時点では原作との差異を、とりりたてて大きく考える段階ではないですね。

映像・作画に関しては、前評判通り、クオリティの高いものに仕上がっている印象。
やや塗りがベタッとしている感じはしますが、背景は綺麗ですし、キャラの動きや表情も申し分なく。
特にエルルゥの耳の動かし方には、妙に気合が入っているのではないかとww
既に製作自体も、かなり進展している様ですし、このクオリティで毎回観られるならば、作画崩壊の不安は皆無かと思われます。

音楽関係は、評価の高い原作音楽の雰囲気を、上手く踏襲している様子ですし、OP曲「夢想歌」<Suara>と、ED曲「まどろみの輪廻」<河井英里>も良い感じの出来。
個人的には「夢想歌」は、もう少しだけ荘厳なものにしても良いかなとは思いましたが、OPから重めになり過ぎても何ですし、このくらいが丁度良いのかな。
「まどろみの輪廻」に関しては、正にイメージぴったりw
というか、「河井英里」さんって、劇場版「AIR」のイメージソング「IF DREAMS CAME TRUE」のボーカルを務めた方でしたね…。

ところで、そんな曲を乗せるOPアニメには、先々のストーリーに絡んでくるキャラクターが殆ど登場していましたが、まさか「63」や「●●●●ン」「ウ。○○○○○○○」まで出てくるなんてw
そして、クーヤの横にいるゲンジマルも、今となっては、このみに飼われて(違

声優陣に関しては、現時点で登場しているキャラには、イメージと合わない配役はありませんし、兎にも角にも、ハクオロ役の小山氏の声が素敵過ぎw
早く、他のキャラの声も聴いてみたいな…とりあえずPS2版の公式では、サンプルボイス公開の予定があるらしいので、何人かは其方で聴くのが先になりそうですが。

何にしても、まだ第1話ですし、これから2クール、アニメ版「うたわれ」が原作をどう料理するのか、其れを楽しみに観続けようと思います。


■アニメ「うたわれるもの」---第2話「荒ぶる森の王」

前回---ヌワンギが苛立ちに任せて、「霊宿(タムヤ)」を破壊してしまった(或いは「霊宿」付近で騒ぎ立てた)事が起因になったか、突如として、気性を荒立てる”森の王”ムティカパ。
トゥスクル達が「霊宿」を組み直すも、全く怒りは治まらず、遂には村人が犠牲になり、様子を見に行ったハクオロもまた傷を負ってしまう。
間一髪で、九死に一生を得たハクオロは、降り出した雨の中、自らにトドメを刺さずに森へと逃げ帰ったムティカパの姿から、何かを感じ取り、ムティパカの脅威に怯える村人達に、とある進言をする---。

この辺りの展開は、本来は「キママゥ退治」や「農地改革」など、幾つかのイベントをこなした、原作中の時間では「数ヶ月」を要し、村人達との信頼も厚くなってからのものだったので、其処を省略してのイベント突入は、やや強引過ぎ・ご都合的な面もある様に感じましたが、結果的には「村人の中でのハクオロの存在を、確固たるものにする」という意味合いでは同じ事ですし、何より、其れを強引と感じさせない「展開(構成)の巧さ」が際立っていましたね。
自分達に危害を加えるとは言え、「森の神」という名を持つものを、その手にかけなくてはならないという、村人達の戸惑いや怯え、ハクオロやトゥスクルの言葉の持つ意味の重さが、十二分に描かれ、序盤のひとつのイベントに過ぎない部分に、これだけの内容を見せてくれれば、十分に満足できますしw

ただ、刃を通さない「ムティカパの弱点」に気付くシーンだけは、ちょっとカンが鋭すぎかも。
原作中でも、アルルゥの「とある行動」から偶然に、その事実が判明しただけに、其処に対する味付けを、もう少し膨らませても良かったかな。

兎も角も、村人達と大きな仕事をひとつ成し遂げ、その存在も大きくなって来た所に、ようやくの「ハクオロ」と名付けられ、やや、それに対する、エルルゥ含む村人達の反応が気になりますが、次回はいよいよオボロ達が登場し、ストーリーは此処から村の外へと拡大して行く事に。
となれば当然、もうすぐ悲しい別れも訪れる訳ですが……今はまだ、アルルゥの「おとーさん」攻撃のその後を期待しようかとwww


■アニメ「うたわれるもの」---第3話「紫琥珀」

オボロ、ドリィ、グラァ、ユズハが登場し、いよいよストーリーが村の外へと拡大して行く前段階に。
原作でのオボロの初登場は、ムティカパ戦の前でしたが、作品の尺の関係上、伏線を増やしたままに進めるよりは、纏めて消化した方が視聴者には分かり易いかも。
ただ、それにしても今回の展開は、場面転換が唐突過ぎて、やや駆け足過ぎでしたが;
オボロ対ベナウィも、もう少し引っ張って欲しかったかも…一蹴されたのは原作通りですがw
とは言え、要点はしっかり押さえていますし、各キャラクターの仕草や動きなどで、次の展開を匂わせているのは、巧い見せかただな、と。
ユズハ関連の省略されたストーリーは、農地改良の様に後々、回収される事も考えられますしね。
「姉妹草」---エルルゥ・アルルゥの花に関しては、デザインが少し変更。まぁ、アレに関しては、花自体よりも、姉妹のエピソードが重要なので、左程、問題はありませんけど。
今回のラストでは、ササンテが登場し、此処から先、「うたわれるもの」本来の「戦記モノ」としての側面が浮上して来ます。
戦場を駆け巡る者たちがどう描かれて行くか---まずは、次回の急展開に注目ですね。

ちなみに、今回のサブタイトルは「ムイ・コーハ」と読みます。
この作品は、兎に角「特殊用語」が多いので、何処かに「アニメ版の進行に添った」用語集があると良いのですが…下手に検索すると、ネタバレし兼ねないので、公式辺りで動いてくれれば良いんですけど;


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