温泉部 部活動 其の十二 ～ スーパーあずさ ～

「そろそろ帰りになりますよ～」☆
「今回も温泉部の旅は最高に面白かったね～」☆
「都心から直線距離で約110キロメートルだから日帰りも可能だよね」☆
「そうそう、思ったより近かったのにはビックリしたよ」☆



「もう一泊したいけどな～」☆
「ご自由に～（笑）」☆



「私はスーパーあずさのチケットがあるから帰っちゃうよ」☆
「しょうがないか～、じゃあ、東京へ戻ります」☆



「15:55発だからね～」☆
「乗り鉄のグルメッチー☆さんは、ホームではしゃいでるよ（笑）」☆



「おおーっ！　115系じゃないの～～！」☆
「嬉しそう～～（笑）」☆
「これは、113系に山岳路線対応のブレーキを搭載した近郊形電車として1963年に登場したんだ」☆
「えっ？50歳なの？」☆
「頑張ってるね～、50代～（笑）」☆



「もうすぐ到着しますよ」☆
「名残惜しいね～」☆
「また来るよ～～」☆



「来ました！」☆
「E351系の登場です！」☆
「スーパーあずさでいいじゃん（笑）」☆
「これは、カーブの多い中央本線用に開発された特急形電車で、カーブでもスピードを落とさずに走れるＪＲ東日本初の制御付き自然振り子式構造を採用しているんだよ」☆
「なんすか？その自然振り子は？」☆
「制御付き自然振り子式構造ってのはね、、、電車がカーブにさしかかると遠心力で車体を外側に傾ける力が働くのは分かるよね？」☆
「はい」☆
「でね、その遠心力を打ち消すように車体をカーブの内側に傾ける特殊な構造を持った車両で、カーブでも速度を落とさず走れるから乗り心地が楽しいんだよ」☆
「へ～、そうなんだ～、でも、すぐ寝ちゃうから感じないかも（笑）」☆
「興味ない人にはどうでもいい話だからね（笑）」☆
「そうそう、山手線なんかの車両形式の前に記されているアルファベットの『E』は、JR東日本所属を示していてこのE351系から使われるようになったんだよ」☆
「どうでもいいで～す（笑）」☆



「話に夢中になってるから、すでに出発しちゃいましたよ」☆
「甲府駅を出てすぐに、JR東海の身延線と分岐だ～」☆



「世界遺産になる富士山がきれいだね～」☆
「日本はいいね～」☆



「さ～て、一杯飲んで寝ようかな～」☆
「な～に言ってんすか～、もう八王子ですよ」☆
「ゲッ！　新宿まであと20分ちょっとじゃん！」☆



「少しあげるよ」☆
「ZZZ～～」☆
「あれれ？今起きてたじゃん（笑）」☆
「頑張って帰ってくださいね～」☆
「よーし、飲んでやる～（笑）」☆
「家に無事に着くまでが旅ですからね～」☆
「ううっ、、、辿り着けるか、、、（笑）」☆

「まあ、何はともあれ、楽しい旅でした」☆
「次回の候補も考えておいてよ」☆
「OK牧場！（笑）」☆