温泉部 部活動 其の十一 ～ 武田神社 ～

「温泉部長～！」☆
「はいはーい！」☆
「どこへ連れてかれてるんですか？」☆
「人聞きの悪い事いわないでよ～（笑）次は、、、おっ！　もう着いたよ」☆



「神社ですか？」☆
「神社も神社、ここは『武田神社』なんだよ」☆



「おーっ！信玄公の居城があったところですね」☆



「甲斐国守護武田氏の居館で、戦国大名武田氏の領国経営における中心地だったんだよ」☆
「躑躅ヶ崎館（つつじがさきかん）とも言われていたんですよね」☆



「綺麗な境内ですね～」☆



「反対側を眺めると、一直線の道路が見えるね」☆
「この道路は甲府駅まで延びていて、約2.2キロメートルもの直線なんだよ」☆
「スケールがでかい！」☆



「これは当時使われていた井戸の跡だね」☆
「富士山の雪解け水は当時からあったのかな～？」☆
「綺麗な水だったんだろうね」☆



「本殿は金が施されていて、豪華さも感じられるよ」☆
「威厳があるね～」☆



「なんでキティちゃんが居るのか分からないけど、この先の宝物殿へ行ってみよう」☆
「宝物殿には、太刀「吉岡一文字」や信玄公の軍扇、武田二十四将図等、武田家ゆかりの貴重な品々が収められているそうだよ」☆





「すごいね～、種子島鉄砲も陳列されているね」☆

「何百年経っても、迫力は相当なものだよ」☆



「あっ！風林火山の旗が！」☆
「本物だよっ！」☆
「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」☆
「疾（と）きこと風の如く、徐（しず）かなること林の如し、侵略（しんりゃく）すること火の如く、動かざること山の如しだね」☆
「知ってるね～」☆

「感激したな～」☆
「信玄公はすごい人だったんだ」☆

「あれ？」☆
「なになに？」☆



「なんだろう」☆



「これはいったい」☆



「水琴窟（すいきんくつ）なんだって」☆
「竹の筒に耳を当てると、、、遠くのほうで、ピチャッと音が鳴るんだ」☆
「庭師のひと手間の技術なんだね」☆
「日本人はすごいよ」☆



「甲府へ度々訪れていた、太宰治もここ武田神社へよく参拝に来ていたんだね」☆
「この桜がそれを伝えてるだ」☆
「歴史上の重鎮が次々出てくるから、ここは興味あるよ」☆



「時間がもう少しあったら、奥まで行けたんだけど、それは次の機会でね」☆



「神社前にある土産物屋さんに寄ってから行こうか」☆
「ここは規制があって、ここ一軒だけなんだって」☆
「土地の方々が協力しあって文化財を守ってるんだね」☆
「山梨県の方々に敬意を払いましょう」☆

「あっ！もうこんな時間だ！」☆
「では駅へ向かいましょう」☆


『武田神社』
山梨県甲府市古府中町2611