細雪

今回は渋谷の『細雪』でＫＤさんとご一緒です☆

『細雪』といえば、谷崎潤一郎の小説を思い浮かべますが、こちらのお店は関係があるのでしょうか☆
お店の女将さんが三女で雪子というお名前なのか、、、う～ん、どうなんでしょう☆

　　　　　　　　　


「グルメッチー☆さん、どうしたんですか？　そのスーツ？」☆
「えっ？　あっ、これ？、、、」☆

　　　　　　　　　

「その白い汚れです」☆
「じつはさ、今日のお昼に地下鉄日比谷線茅場町駅近くの亀島川に架かる霊岸橋を歩いていたんだよ」☆
「はい」☆
「ちょうど、橋の真ん中に差し掛かった時にさ、、、」☆
「はい、はい」☆
「頭の上に何かが落っこちてきたんだ」☆
「それはなんだったんですか？」☆
「液体と固体が交ざった感じで、顔からスーツの上着、ベスト、スラックスの下までがベットリ」☆
「それって、鳥のフン？」☆
「そう、それもユリカモメのやつ」☆
「ええ～っ！！　カモメぇ～？！」☆
「その辺りは海に近いからカモメがたくさん居るんだよ」☆
「それは災難でしたね～」☆
「でもね、鳩とかカラスと違ってカモメのは臭わないんだよ」☆
「へ～、魚ばかり食べているからでしょうかね？」☆
「どうだろうね～、、、そんな訳で今日はこんな格好ですみません」☆
「大丈夫ですよ！(笑）」☆

　　　　　　　　　

「まずは“大トロ刺身”からいきましょう」☆
「美味い！！！　これで６５０円は安いですね～」☆
「女将さんは値段が高いけどいいの？って聞いてくれたよ」☆
「優しい方ですね」☆
「こういうのっていいね」☆

　　　　　　　　　

「次は“もつ煮込み”だよ」☆
「柔らかいね～」☆
「味噌だから甘くていい感じ」☆
「ホッピーとの相性がグンバツ！」☆
「そういえば、こちらでホッピーを注文すると追加の“中”も一緒にきますよね」☆
「うん、それは人を見ながら出してくれてるんだよ」☆
「そうか～、どう見ても私たちは飲みますもんね（笑）」☆

　　　　　　　　　

「ポテトサラダが到着しましたよ」☆
「これも美味い！！」☆
「渋谷の道玄坂界隈の居酒屋で出る“ポテサラ”はレベルが高いんだよ」☆
「そうなんですか？」☆
「井の頭線ガードの向こうにある『鳥升』はレモンが隠し味だし、こちらはジャガイモをすり潰すタイプではなく、細かく切ったものに、玉子、ニンジン、キュウリがたっぷりのいい感じだし、もう、言うことないね」☆
「さっき、私がチューハイを頼んだ時、お客さんが持ってきてくれたんですよ」☆
「そうそう、ここはそれもあり、フロアは女将さんが一人で切り盛りしてるから、常連さんたちが手伝うんだよ」☆
「なんか、ますますこのお店が好きになってきましたよ」☆
「なにしろ井の頭線北口改札から徒歩１０歩という好立地」☆
「終電ギリギリまで飲めるという寸法です(笑）」☆

　　　　　　　　　

「お店も混んできたからそろそろ出ようか」☆
「はい、大衆居酒屋のルールですよね、長居は無用で！」☆
「すみません、お勘定をお願いします」☆
「は～い、お二人で３０５０円です」☆
「ヤス～イ！ありがとうございました～」☆


『細雪』
渋谷区道玄坂2-8