勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

あなたならどうする?

2014-07-20 20:51:53 | Weblog
 スーパーで見つけた可愛いトマト、その名は「房摘みラウンド」というまん丸いトマト。香りさわやか シャキッと食感 とある。サイズはミディアム、甘みと酸味と旨味がほどよくマッチし、くずれにくいので加熱調理に適しているという。


 房が付いたままでの箱詰めは新鮮さをアピールしているようでもある。いつものように産地を見た。そこに書かれていたのは福島県産。それを見て一瞬戸惑った。トマトは他の産地のものもある。


 最近「原発から20キロ以上離れた水田で、昨秋収穫されたお米から基準値を超えるセシウムが検出された」というニュースを読んだばかりである。東京電力福島第一原発の大規模ながれき撤去作業による放射性物質の飛散で、20キロ以上離れた福島県の水田汚染によるものだそうだ。国や東電はこのことを公表をせず、その効果も不明な飛散防止剤を撒くなどと言ってお茶を濁している。

 また、莫大な国費を使って始めた汚染水の流出を防ぐ凍土壁に関しても、充分に凍らず汚染水は海に流れ出しているため、この計画も疑問視されている。こんな状態で福島の物産が安全だといえるだろうか。

 もし僕が若かったらこのトマトは買わないかもしれない。子供にも食べさせないだろう。しかし、僕は考えた。福島原発の事故が手に負えない状態であるにもかかわらず、原発推進をする国を非難する前に、福島の人たちのことを考えよう。風評被害にも負けずに丹精込めた福島の産物がスーパーに並ぶということは、とりあえず安全だと考えよう。福島の方々にエールを送るためにも、このトマトを買ってきた。