勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ノウゼンカズラ

2014-07-04 00:52:06 | Weblog
 僕が仕事に通う道にあるビルに、この時期になると必ずその壁を飾る花がある。冬の間は剪定された枝が根元に残るだけ、それが暖かくなるころからぐんぐん成長して、壁面を覆う過程を見るのが楽しみでもある。


◇つる草◇
-のうぜんかずら-

こころは つる草のよう
細く弱いくせに
とんでもないところまで伸びる
身をよじるほど後悔もするけど
やっぱり冒険が好き
豆の木を登る ジャックの夢

行く先は知らない草ばかり
ふりむけば いくつかの花
私のこころは つる草のよう

-星野富弘さん-


 ノウゼンカズラは日当たりのいい場所を好み、暑さに強いといい、明るいオレンジ色の花は夏の象徴のようでもある。栄光という花言葉もあるそうだが、ギリシャ神話によると浮気性な花とされるようだ。大きな松の木に求婚されたノウゼンカズラは即座にOKして松の木に絡みついたものの、彼女は次々と他の木にも絡みついて浮気をしたという。


 花は短命だが次々と咲き、咲き終わった花は地面に散乱する。しかしこの家の前はいつも一か所に掃き寄せられて、掃除が行き届いている。枝が伸びる頃には壁に網を張って蔓が伸びやすくし、大切に育てていることがよくわかる。このような家にこそ栄光はやってくるのかもしれない。