勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花に嵐

2014-04-04 23:46:36 | Weblog
 月に叢雲、花に嵐の例えもあるが、親鸞聖人は「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかわ」と、この世の無常を詠んだ。今日は開花宣言から二度目の春の嵐が吹き荒れ、満開になった桜も必死に木の枝にしがみつく。


 しかし、吉原への通路のひとつでもあった山谷堀の公園の桜は散り急ぎ、昨夜来の雨で溜まった暗渠の上の水たまりには、花筏が揺れる。


 午後からは雨も止んで気温も上がり青空も見えたが、強風が吹き荒れ、山谷堀公園の水たまりに影を落とすスカイツリーも、展望台の営業は中止になったようだ。


 夕方には再びの雨風に花見客はいないと思われた隅田公園には、桜バージョンのスカイツリーのライトアップが夜空を照らす頃になると雨も上がり、花見客も姿を現し始めた。


 東京では最後の花見になりそうな週末も、不安定な天気は花の命をいやがうえにも短くしそうな気配。まさに、明日ありと思う心の仇桜である。

気は心

2014-04-03 23:40:16 | Weblog
 中国料理の高級食材だったというエンドウの若菜の豆苗は、一般的な緑黄色野菜の中でも栄養成分が高いらしい。みそ汁の具や付け合わせなどに手軽に使えるので、カイワレ大根と共に冷蔵庫の常備野菜として便利に使っている。


 使った後の根の部分は捨てていたが、偶々夜食に食べたカップヌードルの空きカップに入れ、水を張って数日置いてみた。


 徐々に伸びてきた芽は、不揃いではあるが立派?な豆苗である。これに味を占め、カイワレ大根も同じように育てている。今月から8%にアップした消費税の分をこれで補えるとも思えないが、気は心。味噌汁の具にしたら、ちょっと得した気分になる僕は、なんとスケールが小さいのだろう。

花見せんべい

2014-04-02 22:52:29 | Weblog
 仕事場への行き来を、足を鍛えるためと気持ちを入れ替えて始めたウォーキングも3週間が経ち、毎日自転車で通っていた道も、歩いてみると自転車の速度と目線とは違う、新しい発見があることに気が付いた。


 そのひとつに「花見せんべい」の看板を掲げたおせんべい屋さんがある。お店の二面を開け放し、きれいに整備されゆとりのある店内の中央にはテーブルが置かれている。しかし、甘党の僕にとって、おせんべいは特に食べたいと思う菓子類ではなかった。


 ところが桜が満開のこの時期にお店の前を歩いていると、「花見せんべい」のネーミングにも惹かれ、立ち寄ってみたくなった。店主のお勧めの堅焼きと、海苔の捲かれた2種類のせんべいを買った。海苔の香りと、程よい塩味が口いっぱいに広がり、サクッという音とその美味さに、せんべいの魅力を知る。


 花見せんべいは東京を中心に全国38店舗ある、暖簾分けのチェーン店だそうだが、それぞれの店舗での手焼きのため、味はお店によって異なるという。入谷の金美観通りにあるこのお店は、親子3代、創業60年の歴史があるというが、お店の奥では手焼きの姿も見える。3代目の若旦那の対応も好感が持て、この界隈の方に是非お勧めしたいお店のひとつでもある。歩くということは、いいことがたくさんありそうだ。

ウォーキング

2014-04-01 21:21:26 | Weblog
 社交ダンスを生業にしている僕、足には少しばかり自信があった。若い頃は3日も踊らない日が続くと、次の日は足の裏が床をつかむ感覚に違和感を感じた。古希を過ぎ、世の中の不景気と共に年齢による力不足もあり仕事は激減。また体力的にも若い頃のようなわけにはいかず、それはそれとして受け止め、年相応の仕事ができることに感謝している。

 ところが、仕事が少なくなるとともに、急激に足の衰えを実感する今日この頃。そこでウォーキングでも始めようかと考えた。我が住まいの周辺には隅田川テラスを軸に、桜橋や山谷堀公園など景色もよく、ウォーキングに最適な場所が多い。

 だがまてよ。仕事に行くのに自転車を使っている。仕事場まで約2キロ、自転車で10分ほどである。わざわざウォーキングしなくても、往復4キロのこの距離を歩けばいいではないか、と考えた。思い立ったが吉日、と始めた徒歩での仕事場通いは3週間が過ぎた。3日坊主になりはしないかと不安ではあったが、これが思ったより楽しい。

 

 3日坊主で終わらない理由のひとつに、スマホのアプリがある。Walkerと名が付いたこの歩数計アプリには様々な機能があり、そのひとつが歩数をグラフで表示してくれる。一万歩歩かなければなどという大それた目標など持たず、仕事の往復だけでも歩いて、少しでも足の運動になればいいと気楽に考えている。他にも歩行距離や歩行時間、消費カロリーなども、月単位でグラフで表示してくれるのだが、これが結構励みになる。仕事場への往復で約5,000歩は、程よい汗も出る。


 昨日は隅田公園の花便りをと、昼の仕事帰りに出かけた記録は一万歩を超え、時間は歩いている時だけの計測設定なので、2時間足らずである。GPS機能による歩行ルートも記録され、更にマークでは、スマホに保存した音楽を聴きながらのウォーキングもできる。ただ漠然と歩くだけでは長続きしそうもないが、目的を持つことで歩くことが苦にならず、アプリの記録や音楽を聴きながらの楽しみが励みになっているのかもしれない。さて、いつまで続くのだろうか、挑戦でもある。