勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

鉄瓶

2014-04-18 21:53:20 | Weblog
 ベランダで春の陽射しを浴びて飲む一杯のコーヒーや紅茶に、細やかな幸せを感じるのは年齢(とし)のせいなのか。。。ところが僕はコーヒーの味はわからない。ドリップ式のコーヒーも用意はしてあるが、面倒なのでインスタントコーヒーで充分である。しかし、日本茶党の僕、少々値段が高くても美味しいお茶を飲みたい。特に食後に飲むお茶は、日本人でよかったとさえ思えるほどだが、これも年齢(とし)のせいなのかもしれない。


 お茶を飲むときに使うお湯は、以前はやかんを使っていた。しかし、T-falの電気ケトルを使うようになって、すぐ湧くハイパワーの便利さにやかんは捨てた。ところが一昨日の南部鉄器の記事にiinaさんから「わが家にも南部鉄の鉄瓶がありますが、飾りっぱなしです。やはり使わなければ価値はありませんね」とのコメントをいただいた。そこでハタと気が付いた。そういえば我が家にも南部鉄の鉄瓶があったっけ。


 鉄瓶は使った後、よく水切りをしないとすぐに錆が出る。それが厄介で、流し台の下に仕舞ったままになっていた。早速取り出して、この鉄瓶で沸かしたお湯でお茶を飲んでみた。気のせいだけではなく、お茶の味が柔らかく感じ、今までと旨さが違うことに驚く。以前もそれは感じていいたはずだが、T-falの便利さに負けていたのだ。iinaさんがおっしゃるように、使わなければ価値がない。せっかく南部鉄のフライパンを使い始めたのに、この鉄瓶を使わないのは宝の持ち腐れといえる。南部鉄器はその芸術性の高さから海外でも人気があり、欧米への輸出にも力を入れているそうだ。今日からお茶がワンランク上の旨さになり、日本の文化に誇りさえ感じる、ちょっと寒いが熱いお茶が旨い春の宵だった。