「これから収穫される23年産米は放射能に汚染されている」という心配が広がり、22年産米の買いだめが進んでいる。
ネットの米通販所を覗いてみると分かるが、22年産米はすべて売り切れ状態だ。
みやぎ生協でも1家族5kg以下に販売制限されている。
先日、宮城県JAが登米地方の「イネ」(米じゃなく)を検査し、「基準以下だった」という記事が出た。
しかし個々の数値は発表されなかった。
「県民は細かい数字は見ても分からない」、という自衛隊出身知事の考えだ。
米の安全基準は500ベクレル/kg以下なので、もしかしたら500ベクレルだったかもしれない。
まだ米は出来ていないので「イネ」を測っているのだが、米そのものは別の結果になるかもしれない。
しかも「売る側のJA」が測った値の信頼性には「?」がつく。
米の場合は、牛と違って全量検査ではない。
当該地区のごく一部の米を検査して全体の合否を判定する方式だから、いわゆるホットスポットの田んぼはフリーパスになる。
地元の米が売れなくなったら一大事だから、JAは当然ガイガー値の低い田んぼを選んで検体を採取する。
また東北地方の米が全滅したら大変だから、行政系の検査機関も何とか低い値を出すだろう。
やはりここは消費者系の機関の全量検査しか信じられない。
信じられなければ一粒も食べられない。