本だけでなく年代物の音楽ソフト、雑貨など各店の強みを生かした品ぞろえで、レトロファンにはたまらないスポットになっている。
5店はビルで定期的に開かれる古本まつりの常連組。
ビル側から空きスペース利用を打診された「ジェイルハウスブック」(仙台市)の店主川村光貴さん(53)が、気心の知れた店主を取りまとめた。
ジェイルは1980年代の雑誌や芸能誌、福島県楢葉町の「岡田書店」は絶版になったコミックをセット売りする。
山形市でネット通販をメインにする「紅花書房」はLPレコードや対訳シナリオ付きのDVD、気仙沼市の「イーストリアス」は郷土史といった感じで、昭和時代の映画ポスター、古い列車乗車券といった「お宝」も並ぶ。
仙台市の出版社「荒蝦夷(あらえみし)」が運営する「古本あらえみし」は自社の文芸書のほか、地元在住の伊坂幸太郎さんらのサイン本も陳列。
同社は東日本大震災で被災し、山形市に一時避難したことがある。
彼岸花は田んぼのあぜ道、墓地、神社などに見られる。
葉もなく、枝もない花茎が地面からスーッと伸びて、その先端に赤い花がつく。
葉は花が散った後で出てくる。
彼岸花には、花・茎・葉・根のすべてにコリンと呼ばれる毒がある。特に球根の毒性が強い。
彼岸花の球根ひとつの致死量は、モグラやネズミといった小動物で約1500匹分に当たる。
日本では田んぼや墓地に植えて、モグラやネズミから農作物やご先祖様を守ったとされる。
2020年10月01日 07:35
取り壊しが決定した丸八やたら漬の蔵と店舗=山形市旅篭町2丁目
今年5月に閉店した山形市旅篭町2丁目の老舗漬物店「丸八やたら漬」の国登録有形文化財になっていた蔵2棟と店舗の解体が決定したことが30日、関係者の話で分かった。
土地はマンション事業者に売却され、29日に引き渡しが完了している。
解体は10月以降始まる見通し。市民有志が存続を模索し、マンション事業者と協議していたが実現しなかった。
丸八やたら漬は1885(明治18)年創業の老舗。
漬物の販売額の減少を主因に、新型コロナウイルス感染拡大による観光客の減少が追い打ちとなり、閉店した。
蔵や店舗は中心市街地の観光拠点の一つで、2年に1度開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭の社交場「香味庵クラブ」としても親しまれた。
丸八の社長を務めていた新関芳則さんは「廃業も断腸の思いだったが、多くの方が親しんでくださった建物がなくなってしまうことも重ねて残念」と話した。