以前の更新申請は、顔写真を撮るのに自動撮影機の前に並び(300円)、申請用紙をもらうのに並び、印紙を買うのに並び、記入して視力検査に並び、写真撮影に並び、最後に講習、というふうに並んでばかりいなければならなかった。
その頃は自分で書いた住所がそのまま免許証にコピーされたので、代書屋でタイプしてもらうと多少はきれいに仕上がった。
更新は午前中だけだったこともあり、遠方から来る人をあてこんだ旅館もセンター近くにあった。
今は午前の部と午後の部があるので、旅館の必要性はなくなった。
かつては安全協会に入らないと来なかった更新連絡書も、公安委員会から全員に届くようになった。
しかし警察の権力が強いせいか、安全協会はまだ命脈を保っている。
代書屋の方はセンター事務がコンピュータ化したため絶滅した。
センターの前に代書屋はもう一軒もない。