仙台市一番町の老舗書店「金港堂」本店が、4月末で閉店することが発表された。
金港堂本店は「サンモール一番町商店街」にある老舗書店で、3月12日、閉店を知らせる貼り紙が掲示された。
1966年から50年近く親しまれてきた本店だが、ビルの老朽化が進み耐震工事による改修も難しいことから閉店を決めたという。
本店以外の「泉パークタウン店」、「石巻店」、「大河原店」の営業は、これまで通り行なうそうだ。
店内の様子
1階と地下は営業しているが、2階は閉鎖されている。
いつの頃からか、教科書を扱わなくなっていた。
昔、わが家の子供の教科書はここに取りに来ていたのだが。
小生の『山形夢横丁/セピアの町』が棚の真ん中に並べられていた。
新著『仙台夢横丁/茜色のとき』がもうすぐ発売だが、どれだけここに置いてもらえるのだろう。
河北新報にも大きく載った↓
学生時代は市電の一番丁電停で降りて、金港堂と丸善に寄り、名画座で映画を観て、酒井屋のカレーを食べて帰ったものだった。
金港堂がなくなれば、サンモール一番町は灯が消えたようになる。
仙台フォーラスは、建物・設備調査を行うため、2024年3月1日より休業する。
若者の待ち合わせ場所として「フォーラス前」=「ラス前」は定着していた。
地下1階の中華料理店「北京餃子」はリーズナブルな価格で腹一杯になる料理を出していた。
震災前の初売りでは、2000人から3000人の若者が列を成した。
しかし築約50年となり建物・設備の老朽化が進んでいることに加え、東日本大震災や、2021年、2022年の福島県沖地震により、設備の故障・停止や建物損傷等が発生した。
今後の長期的な安全性を確保するため、建物・設備の調査を行なうものだという。しかし休業期間が明示されておらず、このまま廃業という可能性もある。