愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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フィオレンティーナ-ナポリ

2009-10-29 22:49:33 | セリエA
観戦日 10/29(木)       

愛丸’s チェック
CLでも壮絶な打ち合いで勝ち点3をゲットしたヴィオラ。
この勢いをカンピオナートでも発揮したい。
アルテミオ・フランキでは今シーズン負けてないし、いい試合ができるはず。
この試合はしっかりターンオーバーしてくるみたいで、どんあサッカーを展開するか。
相手は難敵ナポリとは言え、ナポリは今シーズン、アウエーでは全敗。
そんなチームに取りこぼしはないだろう。
ホームでは負けなしのナポリだが、前述した通り、アウエーではひとつも勝ち点を上げれてない。
前々節にドナドーニは解任されたし、チームはまだ混沌としてるはず。
そんな中での苦手なアウエーでのヴィオラ戦。
戦力ではそう見劣りしないが、アウエーだったってことで、気持ちが後ろ向きなってると、この試合も・・・。

ヴィオラはダイネッリの故障離脱が響いてた。
ガンベリーニとコンビを組んだのがナターリだったが、それがなかなかうまく機能しなかった。
裏を取られるシーンは多かったし、フィジカルでもまけるシーンが目立った。
試合にそうそう出場してないし、試合勘ってのも問題だったが、足をつっての退場だったし、いつものDF陣だったら、フレイもそうそう忙しくならなかった。
このフレイがこの試合はどれだけチームを救ったことか。
ドメネクにかなりアピールしてるみたいだが、それだけのパフォーマンスはできてる。
マッジョに決められてしまったが、あれはどんなGKでも防げないだろう。
あの失点シーンは、あそこにマッジョを進入させたDF陣が悪い。
サイドに開いたデニスもフリーだったし、やっぱりDF陣がばたついての失点。
いつもの布陣で挑んでいれば、こんなに危ない場面は多くなかったはず。
ただ、CLのデブレツェニ戦でも3失点したみたいに、そんなに強固なDF陣ではない。
ヴィオラの課題はここ。
ガンベリーニまで失うことになると、全く機能しなくなってしまうだろう。
長いシーズン、全てをハイパフォーマンスで戦えるわけもなく、CLでの決勝トーナメントに進出するようなことがあると、このカンピオナートでぼろがでそう。
攻撃では完全に左の中盤に固定されたバルガスが好プレーを。
やっぱり攻撃が好きみたいだし、SBでプレーするよりも活き活きとプレーできてる。
前線の選手、ヨベティッチなんかともうまくコンビネーションが取れてるし、このままここでプレーを続けた方が・・・。
決定機を決めれなかったことで、この敗戦につながったわけだが、プレーの質はわるくなかった。
ジラを休ませたことも影響したんだろうが、ムトゥが代わりを務めてたわけで、ここはそう大差はない。
高さって面では劣るかもしれんが、また違った味があるわけで・・・。
ここをうまく活かせなかった。
この敗戦で、今シーズンのアルテミオ・フランキ不敗神話が途切れてしまった。
ナポリは、ここまで全く結果が出せなかったアウエー戦で初勝利。
パフォーマンスもよかったあし、これがアウエーに弱いチームのサッカーだとは思わなかった。
このサッカーがやれてるのに、どうして今まで勝てなかったのか不思議。
前線の基点にクアリアレッラ。
ここでしっかりキープできてるし、抜け出そうというプレーもできてる。
これに、その下で広範囲に動けるラベッシとハムシクがいるのがでかい。
ここを誰が見るか、ヴィオラはこれがうまくできなかった。
スピード、テクニックとも申し分ないし、フィニッシュの精度も高い。
この試合でも、しっかりその力は発揮できた。
ただ、決定機は作るが、フレイの牙城をなかなか崩せずかなり苦労した。
ハムシクががんばってもらったリゴーレも、クアリアレッラがフレイに止められてしまうし・・・。
流れを変えたのが、選手交代。
このリゴーレ失敗でパフォーマンスが落ちたクアリアレッラに代わってデニスを投入。
これがズバリ的中。
うまくサイドに流れての低いクロスを、中に入ってきたマッジョがつま先でボールを軽く浮かせ、セーブに出てきたフレイのニアを抜くティロ。
それまでバルガス対策で守備一辺倒だったこの男が、いいところで仕事をした。
ナポリはこのアウエーでの初勝利で、勢いに乗るはず。
あのメンバーだし、もっと上に行ってもおかしくない。

スコア 0-1

<得点者> 
ナポリ   マッジョ    
~愛丸's MVP~
ラベッシ(ひさびさにプレーを見たが、あの運動量とスピードはかなり魅力的。もっと前でのプレーでも輝けるはず。代表でもおもしろい存在になりそう)

セビージャ-エスパニョール

2009-10-29 21:06:37 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/29(木)       

愛丸’s チェック
上位2チームを追うセビージャ。
マドリーに初黒星をつけたし、CLでも絶好調。
ただ、この試合では出れない選手がわんさか。
カヌーテ、L・ファビアーノの欠場が痛い。
ネグレドを獲得しといてよかったって思ってるだろう。
かつて機能した4-2-3-1で、エスパを葬り去ることができるか。
充実してるチームはだいたい何やってもうまくいくもの。
エスパは、まだ攻撃のシステムを模索してる感じ。
ベルドゥ、俊輔の獲得、デ・ラ・ペーニャの復帰で、中盤の攻撃的な選手が供給過多。
ポチェッティーノはこれをどう組み合わせていくか。
トップが人材難なだけに、チャンスを多く作るだけでは点は取れない。
守備にも気を使わないといけないし、なかなか難しい問題。

セビージャは、4-2-3-1が機能しなかったわけではなかった。
チャンスはかなり作った。
ただ、これが点に結びつかなかった。
ネグレドに決定力がないわけではないし、その他の選手の動きが悪かったわけでもない。
スピードで振り切る場面あり、高さで勝つ場面ありで、いつ点が入ってもおかしくなかった。
それが無得点だったのは、カメニがばか当たりしたから。
このGK、乗せるととんでもないセーブを連発する。
ポカもあるにはあるんだが、この試合は全くそのそぶりもなかった。
ここまでしっかりプレーされると、セビージャはどんどん追い込まれていってしまう。
コースを狙うがあまり枠を捉えなかったシーンがどれだけあったか。
J・ナバス、ペロッティのサイドアタッカーもマドリー戦ぐらいのできだったし、途中出場のD・カペルも久しぶりに切れのあるところを見せた。
ここまでサイドが機能したのに、点が取れなかった試合がこれまでにあっただろうか。
それぐらいいい攻撃を展開した。
トップ下のヘナトもタイミングのいい飛び出しに、パスワーク、セレソンに呼ばれてもおかしくないでき。
それでも点は入らないわけで、勝負とはこんなもん。
セビージャが先に試合をしてたが、結果、マドリーが不甲斐無いエンパテ・ア・セロだった今節、ここは勝っておきたかった。
カヌーテ、L・ファビアーノがいたら簡単に点は入ったのかもしれんが、このふたりがいなかったわけで、これはどうしようもない。
数的優位になって、エスパはより中央の守りが強固になり、攻撃陣を増やしても、決定打にはならなかった。
これだけ攻めて、カウンターを食らうシーンもあったが、エスパがセビージャにお付き合いしてくれて、なんとかエンパテ・ア・セロ。
決められてたりしたら、カーサで敗戦ってことも。
カメニには憎き相手だが、あの攻撃陣には感謝の気持ちだろう。
勝てる試合を勝てないと、上のふたつ、特にバルサには追いつくことはできない。
エスパはよく集中して守りきった。
カメニがばか当たりだったこともあるが、DF陣もしっかり集中して自分たちの仕事を全うした。
パレハがドブレ・アマリージャで退場になったことで、より守備意識が高くなった。
こういった数的不利な状況が、好結果を生むことはよくある。
両ラテラルが攻撃に参加することもなく、この試合はしっかり守りきるってことが目標だったか。
それでもあれだけ崩されたことは、今後の課題。
上がらないラテラルだったが、ここを突破されるケースが多く、ピボーテとの連携なんかをもっと高めないと。
攻撃では、やっぱり攻撃的な中盤が多すぎる感が。
ポチェッティーノもあれこれ考え、ポジションを入れ替えたりしてるが、これが機能しない。
いろいろ悩むぐらいなら、デ・ラ・ペーニャに頼るのが一番。
後半投入されたが、守備に重点を置きたいが、この男は守備には手をあまり貸さない。
ただ、決定的なパスは2つ通してみせた。
これをカジェホン、L・ガルシアがしっかり決めれば、サンチェス・ピスファンで勝つことができた。
このできを見ると、俊輔がまずいらない。
真っ先に交代させられるが俊輔だし、ポッチェティーノもそう期待を寄せてるって感じもしない。
やっぱりベルドゥの方がいいし、デ・ラ・ペーニャは別格。
スピード、強さではカジェホンだし、チームを支える存在ではL・ガルシア。
早く、この布陣で固定した方がいい。
デ・ラ・ペーニャが使えないときに俊輔って感じでいいのでは?

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
カメニ(シュートセーブ10本ってのはすごすぎる。ここまで止めれるものかと驚いた。シュートが正面をつくシーンもこの男の神通力か)

ローマ-リボルノ

2009-10-29 19:04:31 | セリエA
観戦日 10/29(木)       

愛丸’s チェック
まだ状態がピリッとしないローマ。
トッティがけがで欠場中で、やりたいサッカーが展開できないんだろう。
ラニエリ就任で、ちょっとはよくなかったかに思えたが、ミラン戦はリードを守れずの敗退。
ミランにはこの敗戦で勢いを与えてしまった。
ローマも何かのきっかけで、状況を一変させたいところ。
オリンピコでのリボルノ戦だし、難しい試合にはならないだろうから、ここはいい形で試合を終えたい。
リボルノは1シーズンで昇格してきたが、未だ白星なし。
ミランとのドローなんかはあるが、やっぱり欲しいのは勝ち点3。
この試合からコズミが指揮を執ることになるが、果たしてどこまでチームを帰ることができるか。

ローマはELの後ということで、何人かターンオーバー。
中盤の左にファティを起用。
左なのかセンターなのかピサロの代役だったが、この男がノーインパクト。
後半もある程度引っ張ったが、交代で投入したのがJ・バチスタだったことを考えると、こちらを先発でもよかったはず。
得点ってことを考えたら、誰がどう見てもJ・バチスタだし。
実際、この男は、かなり得点機に顔を出した。
ただ、点は奪えず。
ミラン戦でトップ起用がずばり的中したメネーズだったが、この試合では全く輝けず。
引いてくる相手に対して、有効的な仕掛けができてない。
相手がリボルノってことで、いつでもやれるって慢心があったのかどうかわからないが、明らかに運動量が少なかった。
ヴチニッチを前に張らせ、この男が、周りを仕掛けるってパターンがひとつも見れなかった。
しっかりやるべきことをやらないと、点は奪えない。
デ・ロッシの展開も、ペロッタの飛び出しも決まらず、ローマは最後まで攻めあぐねた。
デ・ロッシなんか気持ちの入ったプレーが少なかったし、疲労なのか、なんなのか、トッティ不在時のカピターノがこれでは・・・。
守備では一瞬のほころびから失点し、これが最後まで響くことに。
カウンターから右をプルゼッティに突破され、マイナスのクロス。
これをタバーノにしっかり決められてしまった。
ドニのニアサイドを抜くティロだったが、これはドニのポジショニングに問題あり。
クロスへの対応を考えたのか、ファーサイドに山を張ったのか、しっかり集中してれば、ニアは抜かれないはず。
攻撃、守備、両方とも緩慢なプレーが目立ったローマ。
バックアッパーもプリマベーラ上がりの選手ばっかりで、相手に脅威を与えるような選手交代もできない。
グベルティも悪い選手ではないが、ビッグクラブで輝けるほどの経験もない。
やっぱりローマにはトッティがいないとダメなのか・・・。
最下位のチームに初勝利を献上してるようだと、今シーズンはEL圏も難しくなってくる。
リボルノはコズミの魂が乗り移ったかのようなできで、ローマを完封。
3バックというよりも、5バックプラス中盤センターのふたりで、しっかり壁を作った。
集中力も最後まで衰えなかったし、監督交代がずばり的中。
リボルノに足りなかった気持ちの部分をコズミが補ってる。
ビッグクラブ相手のアウエー戦で、ベテランを多く使ったのも、見事にはまった。
リードを奪い、なおかつデ・ルチアが遅延行為プラス抗議でロッソをもらいひとり足りなくなった状況で、チームに落ち着きを与えたのがベテラン。
A・フィリッピーニなんかは、多くのローマの選手につっかかり、時間は使うは、相手をイライラさせるはで、見事な働きっぷり。
カウンターからは、猛然とモーロが中央を上がってきたりと、気持ちを全面に押し出して戦う選手が多かった。
なかなか体力面で多くを望めないベテランだが、こういった経験を生かすことには長けてる。
この試合で、これだけチームのためにやってくれれば、御の字だろう。
ここまでセリエという舞台でやってきたずる賢さや、気持ちの持っていき方、全てが有効に発揮された試合になった。

スコア 0-1

<得点者> 
リボルノ   タバーノ    
~愛丸's MVP~
A・フィリッピーニ(36歳のベテランが、プレーというよりも、相手をうまくコントロールする術を遺憾なく発揮して初勝利に貢献)