愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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リバプール-リヨン

2009-10-21 09:08:21 | チャンピオンズリーグ
観戦日 10/21(水)       

愛丸’s チェック
前節、アリテミオ・フランキで敗戦を喫したリバプール。
プレミアではもう優勝が難しい状況だし、プライオリティはこのCL置いてるはず。
このリヨンとの連戦でしっかり結果を出さないと。
ただ、代表戦で、ジェラード、F・トーレスがけが。
リバプールを支えるふたりがいないとなると・・・。
X・アロンソの穴は埋められないままだし、守備でも不安定な部分が多い。
リバプールがグループリーグで消える可能性もなくはない。
リヨンは開幕2連勝。
失点もしてないし、CBの層の薄さを感じさせてない。
新戦力もすぐさまチームにフィットしてるし、安定感でははるかにリバプールよりも上。
不安な点は、リーグアンで先週初黒星を喫したことぐらいか。
このアンフィールドで勝ち点を積み上げれなくても、ホームで結果を出せれば。

リバプール、かなりの重症。
攻撃も守備も並のチームに成り下がってしまった。
F・トーレスはけがの影響でこの試合には不出場だったが、ジェラードはなんとか先発した。
ただ、このジェラードが何かインパクトを残したかといえば、そうでもない。
その上、前半24分にけがの影響でピッチをあとにしてしまった。
こうなると、攻撃の起点がどこにもない。
リヨンもふたりのクラックがいないリバプールは全く怖くなかっただろう。
リバプールは、崩しの局面でのパスがうまく通せない。
ラストパスの精度がってことになると、まだ、そこを改善するだけでいいんだが、ここまで到達できてない。
楔のボールはカットされるし、サイドチェンジもうまくいかない。
パス回しの精度がって、CLで優勝を狙うようなチームの悩みではない。
プレミアで調子を落とし、この悪い流れのまま、このCLに突入してしまった。
先制したときも、F・アウレリオが無理くり打ったシュートが、うまくベナユンのとおろにこぼれてきただけで、しっかり崩せたわけではなかった。
崩せたシーンは右のSBに入った19歳のケリーのクロスぐらい。
この男が、これだけやれたってことだけが、この試合での収穫か。
G・ジョンソンは中へ入ってのプレーを得意としてるが、ケリーが完全に縦突破からのクロスを得意をしてる感じ。
なかなかの精度だし、これまで右SBが手薄だったが、今はこのふたりでうまくやっていけそう。
守備では、どうも集中力に問題がありそう。
メンバーがそう変わってないのに、これだけ失点してしまうってことは、気持ちの問題としか・・・。
カラガーには魂を感じられないし、連携もしっかり取れてない。
レイナのビッグセーブがなかったら、何点取られていたか。
これでリバプールは公式戦4連敗。
CLも2敗目を喫したし、早い時期に全てのコンペティションで姿を消すことに。
ただ、リバプールは何かを持ってるチーム。
折り返しの3試合を全部取れれば、まだなんとかなる。
相手をヴィオラに絞って、なんとか2位での突破を目指してもらいたい。
まさかまさかのアンフィールドでの敗戦だった。
リヨンはチーム力でリバプールを圧倒した。
とくにサイドでの攻撃がすばらしい。
単独の突破を仕掛けるのではんかう、2人が絡んでのパスでの突破が目立った。
このサイドでのワンタッチでのパスで抜け出すプレーは、相手を選ばず、うまく機能するだろう。
それをやれるだけのテクニックもあるし、誰が絡んでもしっかりできてる。
なかなかくいうプレーでサイドを攻略するチームはいない。
中盤の選手たちの運動量も豊富だし、攻撃、守備に手を抜いてない。
リバプールの2枚看板がいなくなたから、気持ちの余裕もでてきたんだろうし、全てがリヨンに向いた。
先制され、アンフィールドの魔力に取り付かれそうな展開だったが、諦めずに最後まで戦った。
これがATの逆転ゴールに。
これもサイド突破してから生まれたもの。
ファーまで流れたクロスを途中出場のデルガドがしっかり決めた。
この勝利で、リヨンの突破はほぼ決まっただろう。
ベンゼマ、シュニーニョ・Perの離脱はなんら響いてない。

スコア 1-2

<得点者> 
リバプール   ベナユン
リヨン     コナロン、デルガド    
~愛丸's MVP~
トゥララン(不慣れなCBをそつなくこなした。クリスが途中退場になったが、これでもしっかりリバプールを押さえ込めた)

デポルティーボ-セビージャ

2009-10-21 00:36:40 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/20(火)       

愛丸’s チェック
4位と好調をキープしてるデポルと、前節マドリーを打ち破り、公式戦7連勝で3位のセビージャの一戦。
デポルは、ここ、リアソールでセビージャにそう負けてない。
相性はかなりいい。
マドリーを破ったセビージャに勝てれば、その上が狙えるかもしれん。
スーペル・デポルの再来か。
ただ、守備はいいが、攻撃陣が・・・。
セビージャはこの勢いを止めたくないだろう。
相性が悪いとは言え、勝ったことがないわけでもなく、今の調子を考えると、ここもあっさりいける可能性も。
代表帰りの選手たちのコンディションがどうか。
サイドを有効に使った、あのサッカーが展開できれば、そう難しい戦いにはならないはず。

デポルがデポルらしい戦い方で、絶好調のセビージャを、リアソールで打ち破った。
ここまでデポルのサッカーが完成してるとは・・・。
エスパニョール、マドリーに負けた試合しか見てなかったから、この好調さも、どこか信じられず。
この試合を見て、この順位も納得した。
あのセビージャのサイド攻撃を封じ込め、なおかつ、カヌーテ、ネグレドの2トップに仕事をさせなかった。
ディフェンスに関しては、全く問題がない。
バルサ移籍が秒読みだったF・ルイスが、その実力をはっきした。
グアルダードとのコンビも最高で、あの左サイドは迫力満点。
ここがしっかり機能してるから、マッチアップするJ・ナバスが中へ切れ込むシーンが多かった。
対等に渡り合えなかった証拠。
攻撃で、相手を押さえ込み、攻めてこられても、これに負けることなく対応できてる。
セビージャの右サイドは、J・ナバス、アドリアーノとリーガでもかなり強力なコンビだが、ここに仕事をさせなかたわけで、自信がついたことだろう。
後半、1点を守るためにF・ルイスは攻撃を抑え、守備に専念。
こういうところが徹底されており、これがデポルの好調さに繋がってる。
このサイド以外、誰かが突出したできではなかったが、チームとしての完成度はかなり高い。
相手のミスを見逃さないしたたかさもあるし、からだを投げ打ってでもチームのために戦える魂もある。
スーペル・デポル時代の華麗な攻撃はないが、その当時のしっかりした守備は戻りつつある。
セルヒオ、M・パブロ、バレロンとあの時代を知ってる選手も残ってるし、このベテランたちが、チームにいい影響を及ぼしてくれれば。
後半途中から出てきたバレロンだが、短い時間なら、まだ輝くことができる。
一撃必殺のスルーは健在だし、なんとかここにうまくボールが渡れば、おもしろい攻撃が展開できる。
チームとしてはかなり完成されてるデポルだから、うまく点を取る術を手に入れれば、久しぶりのCLってのも不可能ではない。
セビージャは、前節マドリーに勝ったのが、これで帳消しに。
この試合、両サイドとも機能しなかった。
マドリー相手にあれだけ仕掛けれたのに、この試合では、その仕掛けが鳴りを潜めた。
今のセビージャはサイドを攻略してなんぼなのに・・・。
ここが機能しないことには、この程度のチームなのか。
左で、D・カペルを控えに追いやったペロッティだが、この試合はほとんどノーインパクト。
強引な仕掛けが売りなはずなのに、この試合は消極的。
これでは、この男のよさが全く出ない。
若いし、スピードとテクニック任せていくところが魅力なのに・・・。
J・ナバスもデポルの左サイドの脅威にさらされ、自分のよさを発揮できず。
縦の突破よりも、中へのプレーが多くみられてたし、これでは、中で待つふたりにうまくボールが入らない。
カヌーテは一度絶好機が訪れたが、カベッサは枠に飛ばず。
ネグレドはいたのかいなかったのか・・・。
代表帰りで、この試合は欠場が決まってたL・ファビアーノの不在が響いたか。
セビージャでひとり気を吐いたのが、GKのJ・バラス。
今シーズン初出場だったが、何度スーペルセーブを見せたことか。
パロップがいなくても、なんとか代役は務まりそう。
あの失点もDFのクリアミスを拾われてのスーペル・ゴラッソだったから、仕方ない。
ほんと、ここだけが、セビージャの収穫。

スコア 1-0

<得点者> 
デポルティーボ  J・ロドリゲス    
~愛丸's MVP~
F・ルイス(攻撃ではグアルダードとの縦の関係が見事だったし、守備では好調J・ナバスを押さえ込んだ。バルサが欲しがるのもわかる出来だった)