愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アイルランド-イタリア(W杯予選)

2009-10-13 19:52:09 | 各国代表戦
観戦日 10/13(火)       

愛丸’s チェック
勝ち点差が4の1位、2位の直接対決。
イタリアはこの試合をドローで乗り切れば、本大会への出場が決まる。
イタリアお得意の試合展開に持ち込めば、なんなくここで決めれるはず。
自慢のカテナチオで、ドロー狙いの戦い方になるだろう。
それができるのがイタリア。
アイルランドは是が非でも勝って、最終戦に望みをつなげたい。
アイルランドの監督はイタリア人のトラップ。
イタリアを熟知してるし、アイルランドにも、あのイタリアサッカーを植えつけることができた。
イタリアにない、フィジカルの強さってのがアイルランドにはあるから、ここを勝負のポイントにしてるはず。
トラップはイタリアに一泡吹かせるみたいな発言もしてるみたいだし、それが実現したら、このグループは最終戦がおもしろいことに。

アイルランドは工夫したセットプレーで見事に先制点をゲット。
いい試合の入り方ができた。
この得点シーンでのトラップのガッツポーズが全てを物語ってる。
ただ、アイルランドは、流れの中からは、あと一歩が足りなかった。
R・キーンは広範囲に動きまわってなんとかチャンスをって感じだったが、パートナーのドイルが・・・。
完全にイタリアのCB陣に押さえ込まれた。
ポストプレーができてるわけでもなく、キープするのもままならない状態。
これでは、2列目以降の攻撃参加が・・・。
クインみたいな選手がいてくれたら、もっと厚みのある攻撃ができたはず。
サイドのマッギティーもセルティックでプレーするほどの輝きはなかった。
R・キーンが左に流れがちで、スペースが消されてたってこともあろんだろうが、勝たなければならない状況だし、もっと積極的にいってよかった。
右のローレンスも、そう目立った活躍はできず、これでは流れの中からはチャンスは作れない。
アイルランドが中盤のセンターにいてくれたら、もっとゲームを作れたかもしれんが・・・。
どうして、この男がいなかったのか。
フィジカル勝負で挑むなら挑む、スピード活かしてサイド攻撃を仕掛けるなら仕掛けるで、明確な決まりごとがなかった。
イタリアのプレッシャーってのもあるんだろうが、勝たないとダメだった試合。
だからセットプレーに活路を見出したのかも。
後半85分過ぎにそのセットプレーからセントレジャーが魂のダイビングヘッドを決めたときは、これはアイルランドが気持ちで勝ちを奪ったかに思えたが、イタリアのカウンターを食い止めれなかった。
ここに大国と呼ばれるチームとの差が。
トラップはリッピ相手にしてやったりと思っただろうが、その時間も短いものだった。
ブルガリアの3位が確定したから、プレーオフ進出は決めたが、おそらく強豪国との対戦になるはず。
まだまだアイルランドは厳しい戦いが続く。
イタリアはあの時間に奇跡のゴールで本大会出場を決めた。
ここで負けても、最終戦がホームでのキプロス戦だから、そう難しいものではないだろうが、早めに決めることにこしたことはない。
流れの中の守備は完璧だった。
ただ、セットプレーからの2失点は今後修正しなければならないポイントか。
1失点目は、サインプレーだったが、ミドルを打ったウィランがどフリー。
これは誰かがしっかり見てないといけなかった。
2失点目はジラの向こうでのダイビングヘッド。
ジラが諦めずにセントレジャーについてれば、あの点はなかった。
でも、ジラはATに貴重な同点ゴールを落ち着いて決めたし、このセットプレーでの守備のミスは帳消しに。
それにしても、あの場面で、あのカウンターが決めれるイタリアってのはやっぱりすごい。
ペペのドリブルも見事だったし、ヤクインタのあの中を確認してのパスも見事。
それで落ち着いたジラのギブンの逆をつくシュートも見事だった。
チーム全体から出てくる強さってものはそう感じなかったが、安定感はぴか一。
あと1年あるし、そこでどこまでこのチーム状況がアップするか。
カッサーノみたいなファンタジスタがこのチームに加われば、もっとおもしろい試合を見せてくれそうだが・・・。

スコア 2-2

<得点者> 
アイルランド   ウィラン、セントレジャー
イタリア     カモラネージ、ジラルディーノ    
~愛丸's MVP~
ヤクインタ(1トップとして最高の働き。今は、この男がイタリアの攻撃陣を引っ張る。点を取るプレーも、チャンスメイクもしっかりできてる)

ロシア-ドイツ(W杯予選)

2009-10-13 17:38:40 | 各国代表戦
観戦日 10/13(火)       

愛丸’s チェック
グループ4の首位決定戦。
勝ち点22でトップのドイツと、勝ち点21で2位のロシア。
ドイツはこのアウエー戦を勝てば、W杯ストレートインが決まる。
ドローでも最終戦のフィンランドとのホームゲームに勝てばいいわけで、気持ち的には楽に戦えるはず。
この予選、ひとつも負けてないし、若手の台頭もある。
チームとして充実してるし、やっぱりなんといっても首位だって自信もあるだろう。
ロシアはこの戦いに全てをつぎ込まないと。
ヒディングマジックがここで炸裂するようなことがあると、一気に順位の逆転も。
最終戦はアゼルバイジャンとのアウエー戦で、ふつうにやれば勝ち点3は取れる。
ここで首位に立つことができれば、ドイツを押しのけてW杯ストレートインも可能。

ロシアはしっかりした攻撃と、からだを張った守備でドイツを苦しめることはできた。
勝てた試合でもあった。
ただ、最後の仕事をする選手に切れが・・・。
ケルジャコフが先発だったが、この男はなかなか顔を出してこない。
やっぱりアルシャービンがボールを持たないことには、攻撃は機能しない。
中盤の快速男ビストロフもいい形でボールを受けることはできるんだが、フィニッシュが決まらない。
アルシャービンがドリブルで仕掛け、ビストロフに芸術的なスルー。
ここでアトラーと1対1を作り出したが、ビストロフはアトラーに当ててしまうシュート。
もっと精度があって、落ち着きもあれば、簡単に決めれるシュートだったんだろうが、ホームでのW杯予選ともなると、プレッシャーはそうとうなもんなんだろう。
あれが、アルシャービンがシュートするような状況だったら、また違ったかも。
ここで点は入らなかったのが最後まで響いた。
ビルトロフは、まだ右からのクロスをジャンピングボレーで狙ったシーンもあったが、これは惜しくもバーの上。
どちらかを決めることができたら、一躍ヒーローになれたはず。
シュートだけに不満が残り、その他の動きは問題なかったから、ここを改善されれば、もっと上を狙える選手になる。
後半、パブリュチェンコ、ボブレグニャクと長身の2トップにしてきたが、ここにいいクロスが入らなかった。
もっとジルコフあたりが左から放り込んでもよかったんだろうが、いかんせんこの男は試合に出てない。
チェルシーでコンスタントに試合に出れてれば、もっとハイパフォーマンスだったに違いない。
ドイツの高いDF陣にも太刀打ちできる2トップだっただけに悔やまれる。
それに後半の24分にはボアテンクが2枚目のイエローで退場しただけに、ここも活かせなかった形に。
ここ一番の勝負に強いチームを、打ち破ることができなかった。
ただ、この陣容、この試合内容をプレーオフでも見せることができたら、南アへは間違いなくいけるはず。
ドイツは危ない場面がありながらも、一瞬のチャンスをしっかりものにしてW杯へのストレートインを決めた。
ここ一番の勝負に強いところいかんなく発揮。
この試合、クローゼとパートナーを組んだのが、エジル。
トップ下の選手かと思ってたが、クローゼと縦関係の2トップを形成。
ポドルスキは左サイドにいたが、どうも変則の3トップのようだった。
エジルはひとつ下のカテゴリーで見事な仕事をして、ヨーロッパチャンピオンに導いたらしいが、フル代表でも、主軸になれる。
テクニックがすばらしい。
ポドルスキよりもテクニックははるかに上。
フェイントのタイミングがいいし、切り替えしも得意にしてそう。
この切り替えしで、ロシアのDFふたりを置き去りにしたシーンは圧巻だった。
これが先制点に繋がった。
これまでのドイツに足りなかった選手がここに出現。
個人技に走るだけではないし、チームプレーもしっかりこなせる。
誰と組んでも大丈夫だろう。
バラック、ロルフェス、シュバインシュタイガーもこの試合をどう戦えばよくわかってたし、守備に手を抜くことがなかった。
点を取るサッカーもしっかりできるだろうし、今、W杯が開催されれば、ドイツはかなり上位にいけるはず。
問題らしい問題もなく、終わってみたら危なげなく予選を突破したことに。

スコア 0-1

<得点者> 
ドイツ   クローゼ    
~愛丸's MVP~
エジル(噂には聞いてたが、プレーを見たのはこれが初めて。もうフル代表の主軸になりうる選手。攻撃に穴はなく、守備もしっかりこなしてる)

ポルトガル-ハンガリー(W杯予選)

2009-10-13 15:56:30 | 各国代表戦
観戦日 10/13(火)       

愛丸’s チェック
勝ち点13で並ぶ両チーム。
9月のハンガリーホームの試合ではポルトガルが開始早々の1点を守りきってなんとか勝利。
これで、両チームが3位並ぶことに。
1位のデンマークと2位のスウェーデンが直接対決だから、この結果を見ながらの戦いにもなる。
ただ、ここを勝たないと、両チームともW杯が遠くなるので、なんとかして勝ちたいだろう。
ポルトガルはC・ロナウドが今予選未だノーゴールで、あの輝きがないが、それをしっかり周りがカバーできれば。
ハンガリーはホームでのゲームを落としてるし、アウエーだろうがなんだろうが、ここは勝たないと。
デンマークに追いつくことはちょっと厳しいから、ここはスウェーデンに負けてもらって、プレーオフ狙いってことになるか。

ポルトガルが、この予選、初めてポルトガルらしい戦いができた。
あれだけ攻撃がスムーズにいった試合はここまでない。
リエジソンがしっかりトップとしての役割ができてるし、シモンもアトレチコでの不調さがうそのよう。
この男はこれぐらいやれる選手。
サイドでも輝けるし、中に入ってきても申し分ない。
点に絡む動きもできてたし、この男がこれだけやってくれれば、C・ロナウドの負担も軽減するだろう。
そのC・ロナウド、マドリーでの直近の試は欠場したが、この試合はスタメン出場。
ただ、やっぱり足首の状態がよくなかったのか、前半で退くことに。
でも、退く前にしっかり仕事はした。
トラップが流れたように思われたが、それをうまく突破することに利用してのクロス。
このこぼれをシモンがゲット。
ポルトガルがのどから手が出るほど欲しかった先制点が取れた。
C・ロナウドの状態がどうかわからないが、次節の最終戦は、スタメンでは使われないだろう。
この試合、中盤の3人のできもよかった。
デコはチェルシーでも使われてるし、その状態のまま、この試合に挑めてた。
かつての輝きは薄れてきたが、それでも、あのパスの精度はたいしたもん。
いくつもチャンスを演出した。
R・メイレレスも、機を見てのいい飛び出しはさすが。
点を決めることはなかったが、ゴールをって気持ちが伝わってくるプレーはいくつも見られた。
今、この男はポルトガルの中盤から欠かせない。
それと、この試合、アンカーを務めたのがP・メンデス。
普段はペペがここを任されてるが、この試合は出場できずで、P・メンデスに。
ベテランらしいプレーで、DFラインとのコンビも問題なかったし、ピンチには必ず顔を出してた。
これだけ献身的にやってくれると、DFラインも助かるだろう。
アンカーが安定してると、デコ、R・メイレレスがかなり活きてくる。
中盤が絶えずこのパフォーマンスなら、本大会でも上位にいけるはず。
DFラインもこの試合ではなんら問題なし。
B・アウベス、R・カルバーリョのCBコンビは補完性もあって、世界でも有数のCBコンビ。
右SBのボジングワも自慢のオーバーラップはなかなか見られなかったが、守備でのほころびはなし。
左SBは本職ではないが、デュダが務め、こちらもこの相手にはしっかり対応できた。
これだけいいところばかりが目立つと、この結果になる。
デンマーク-スウェーデンが1-0でデンマークが勝利を収め、デンマークのストレートインが決まった。
で、この試合、ポルトガルが勝利したため、勝ち点16でポルトガル、15のままでスウェーデン。
最終節はポルトガルは相手がマルタだし、今節で、ポルトガルのプレーオフ進出は決まったか。
ハンガリーは、ホームでの試合みたいな感じで前半、積極的に攻めることができたが、ポルトガルが押し始めると、守備一辺倒に。
安定したDFラインってわけではなかったが、なんとか集中は切らさず耐えた。
GKのバボシュは何度も決定機を防ぎ、耐えるに耐えたが・・・。
2点目を奪われたときも、リエジソンの至近距離のヘッドに反応できてた。
運があったら、クロスバーに当たって外にいってくれたんだろうが、運のなさかボールはゴールラインを割ってしまった。
ハンガリーはこの敗戦で、南アへの道が閉ざされてしまった。
古豪が復活する日はいつになるのか・・・。

スコア 3-0

<得点者> 
ポルトガル   シモン×2、リエジソン    
~愛丸's MVP~
シモン(アトレチコでのできがうそのような活躍ぶり。これでこの男自身も乗ってくることだろう。最終節もこのできなら問題ない)