愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

バルセロナ-サラゴサ

2009-10-28 22:27:10 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/28(水)       

愛丸’s チェック
前節のバレンシア戦で連勝が7で止まったバルサ。
それに加え、CLではなんとカンプ・ノウでルビンに敗れる大波乱。
バルサのグループで、一番格下と思われたチームにカーサで負けるとは・・・。
メッシの状態も上がってこないし、ミスからの失点も目立つ。
この悪い流れを、サラゴサ戦で断ち切ることができるか。
サラゴサの試合を久しぶりに観戦。
昨シーズンはセグンダで戦った。
ただ、1年でプリメーラに戻ってきたのはさすがサラゴサ。
降格したときのメンバーがそれなりに残ってるし、プリメーラでの経験はそれなりにある。
気落ちしてるバルサが相手だから、相手のミスを待って、しっかり守ることができたら、勝ち点1は持って帰えれるかもしれん。

バルサに、ルビン戦の敗戦のショックは微塵もなかった。
逆にあの敗戦をバネにのびのびとプレー。
サラゴサはいいリハビリ相手になった。
この試合のヒーローは、メッシでも、チャビでも、イニエスタでもなく、間違いなくS・ケイタ。
イニエスタとうまくポジションチェンジをし、3トップの左に入ったり、中盤から前線を追い越して中につめたり。
セットプレーでの高さもそうそうな武器になる。
ズラタンとのコンビもいいし、昨シーズンくすぶってた力を今シーズンは遺憾なく発揮。
セビージャ時代よりも輝きを増してる。
左のインサイドハーフは、この男で決まり。
アンリがけがで復帰できない今、S・ケイタとイニエスタの左のコンビが主軸になる。
S・ケイタと同様にズラタンもCLの不甲斐無さの鬱憤を晴らした。
サラゴサのDF陣がひどかったのもあるが、FKと流れの中からと2点をゲット。
あのFKはかなり強烈だった。
けがでスタンド観戦だったD・アウベスのキッカーの座も奪う勢い。
カリーソはそう悪いGKではない。
そのカリーソの手をはじく強烈なFKで、ズラタンもそうとう気持ちよかったことだろう。
この試合でのバルサの一番の収穫はメッシにゴールが生まれたことかも。
途中、チャンスを棒に振るシーンもあったが、なんとか1点ゲットすることができた。
代表戦でのプレッシャーからか、そこからかなり調子を崩してたが、ドリブルの切れも戻ってきたし、自分で仕掛ける気持ちもだいぶ戻ってきた。
全盛期のできではないが、ゴールすることもできたし、ここからいつものメッシになってくるはず。
6点を奪った攻撃陣は問題が、ないが、守備にはまだ不満が。
この試合は絶対にセロで終わらせるべきだった。
それが、またミスからの失点。
一度はエベルトンのシュートをV・バルデスは防いだが、そのこぼれを叩き込まれた。
あの失点はいただけない。
ペップもそうとう怒るだろう。
その後も危ないシーンはあったし、気が抜ける展開ではあるが、絶対王者は、こういう失点はしてはいけない。
サラゴサは、全く見せ場がなかった。
アジャラ、ディオゴがいないDFラインは誰も統率できてないし、中盤でのプレッシャーも皆無。
バルサをリトリートして押さえ込もうってのはどんなチームでも無理だろう。
そこまでの守備陣だったら、なんとかトライしてもいいんだろうが、サラゴサクラスのチームでは・・・。
ここはなりふり構わず、高い位置からのプレッシングが必要だった。
中盤でスペースを与えず、ボールフォルダーに必ず誰ががつっかかるぐらいのディフェンスじゃないと。
これをやらずしてバルサを押さえることはできない。
それをやらなかったってことは、サラゴサは鼻っからこの試合を捨ててたのかも。
攻撃でもスピードのあるエベルトンを先発させず、アリスメンディの1トップ。
バレンシア時代に右のラテラルに回された男を、1トップに置いても・・・。
点も取ろうって感じではなかった。
実際、エベルトンを投入しての得点だったし、試合開始から使ってれば、なにか違った状況が生み出せたかも。
期待してた選手がいなかったサラゴサのレベルはこんなもんか。
アジャラがいたところで、今のバルサを押さえることはできなかっただろうが、ズラタン当たりをイライラさせることはできたかも。

スコア 6-1

<得点者> 
バルセロナ   S・ケイタ×3、イブラヒモビッチ×2、メッシ
サラゴサ    J・ロペス    
~愛丸's MVP~
S・ケイタ(この男がなんとハットトリック。どの点も見事なものだった。高さを活かしたカベッサに、中への飛び込み。今、バルサで一番好調な選手)

アルメリア-バレンシア

2009-10-28 20:53:20 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/28(水)       

愛丸’s チェック
フィジカル重視で戦うアルメリア。
これはH・サンチェスも明言してること。
なかなかこういったチームがリーガにはいないし、おもしろい存在になりそう。
早い選手も多いし、あのサッカーがはまれば結果は出せる。
バルサとのフエラ戦でも0-1と善戦したわけで、バレンシア相手のカーサ戦なら勝ち点3もって考えてるかも。
バレンシアは前節、あのバルサの連勝をストップした。
エンパテ・ア・セロだったわけだが、この勝ち点1をよしとするか、勝てなかったと悔やむか。
後者であってもらいたいが、果たして・・・。
ELでもエンパテだったわけで、いい結果を残せてるってわけではない。
ただ、リーガでは2試合連続の無失点。
これは誉められること。

アルメリアはH・サンチェスの言った通り、フィジカルでバレンシアを押さえ込むことはできた。
ただ、これが長く続かなかった。
ドブレ・ピボーテのベルナルテージョ、エンバミのフィジカル、ボール奪取能力、これがこのチームの支えか。
バレンシアは、ここをなかなか突破できなかった。
ただ、ここでボールを奪っても、このふたりに展開力ってのがないから、前線のスピードを活かせない。
どちらかが、もっと展開する力があったら、アルメリアはかなり強くなるはず。
相手が、強いチームだと、ここを守備的に振舞いたくなるのもわかるが、パスが出ないことには点は取れない。
トップ下のソリアーノも高さを武器にしてる選手だし、ここからの展開は望めない。
クルサ、Ju・オルティス、ピアッティとスピードで抜け出すタイプだし、ここにもパスは・・・。
となると、ピボーテからの展開がほしいところ。
中盤はボールを奪うだけ、誰かがつなげて、前が走る。
これでは効果的な攻撃は望めない。
ひとり、しっかりパスを出せる選手を冬にでも獲得できれば、魅力的なチームに変貌するはず。
中盤での守備が機能してる間はバレンシアに主導権を握らせなかったが、ここが疲れだして、プレッシングをかけれなくなった後半、P・エルナンデスにやられた。
スルーを一発ここに通されて、右を突破。
そこからのクロスをビジャのカベッサ。
この失点で、アルメリアはかなり意気消沈。
P・エルナンデスの突破から、次はヂエゴ・アウベスが飛び出して、この男を倒し、一発ロハ。
試合はこれで決まってしまった。
カーサで、立ち上がりからあれだけボールに行くサッカーをやってしまうと、息切れしてしまう。
あれが90分できれば問題ないんだが、なかなかそうもいかないだろう。
スタミナを付けるか、試合を落ち着かせるパサーを獲得するか、これがアルメリアの課題。
バレンシアは、この試合も完封し、これでリーガで3試合連続の無失点試合。
バレンシアの売りだった堅守が戻ってきた。
今シーズン獲得したデ・アルベール、ブルーノが期待以上の働きで、チームに安定感をもたらした。
アレクシスが練習中に問題を起こしてスタメンから外れる事態もあったが、これも痛手にはならなかった。
セサルもモヤの加入で、ふたり切磋琢磨してるし、守備にはそう問題がない。
攻撃も、アルメリアのフィジカルサッカーに苦労した時間も長かったが、相手の体力が落ちたところを見逃さなかった。
D・シルバ、マタがダメでも、P・エルナンデスがいる。
完全にホアキンをベンチに追いやった。
マタとのポジションチェンジも効果的だったし、あの裏への飛び出しも見事。
2つ、しっかり仕事した。
2点目も芸術的なループで上げたし、この男は乗りに乗ってる。
ビジャもけがから早い段階で復帰できたし、ここからバレンシアは突き進んでいってくれるはず。
ピボーテでアルベルダが復活もしたのも大きい。
どこか闘志を押し殺してプレーしてる時期が続いたが、今は、あの頃の自信を取り戻したみたい。
バネガとのコンビもいいし、中盤で、この男がしっかり仕事してくれれば、更に守備は安定する。
フエラで3得点、無失点、この上ない試合になった。
マドリーがうかうかしてる間に、ここを追い抜きたいところ。

スコア 0-3

<得点者> 
バレンシア   ビジャ、P・エルナンデス、マタ    
~愛丸's MVP~
P・エルナンデス(相手の力が落ちたところで、しっかり仕事をした。この男の裏への飛び出しが全て。2点目のループも見事だった)

ウエストハム-アーセナル

2009-10-28 18:40:42 | プレミアリーグ
観戦日 10/28(水)       

愛丸’s チェック
開幕戦に勝利して以来、勝ちから遠ざかってるハマーズ。
順位も19位と降格圏の真っ只中。
ゾラ監督はできに関しては悪くないと言ってるらしいが、結果が出ないことには・・・。
アプトン・パークでのロンドン・ダービーも苦しい戦いになることは必至。
ここをどう乗り切るか。
アーセナルはCLで不甲斐無いドロー。
勝てる試合をATに追いつかれてのもので、相手の戦い方に合わせてしまった感じ。
ただ、このプレミアでは消化試合が1試合少ない状態での3位。
チェルシー、ユナイテッドを射程圏内に捕らえてる。
激しい戦いになるであろうダービーでも、今の状態と、これまでの相性なんかを考えても、そう難しい戦いになることはないはず。
しっかり疲労が取れてれば、問題なく勝ち点3が取れる試合。

ハマーズが、このロンドン・ダービーで意地を見せた。
前半の入りはアーセナルに攻撃で優位に立つ場面を見せ、これはって感じを持たせたが、一度流れを渡してしまってからは・・・。
前半にあっさり2失点を喫し、この試合も難しいものになるかと思われた。
1点目なんかはグリーンのミスから生まれたもので、悪い流れを断ち切れないでいた。
それが、後半、ゾラの積極的な選手交代で、チームに火がついた。
ハインズ、ディアマンティを投入し、3トップに。
これで、C・コールも活き活きとしてきたし、チーム全体が行くぞって感じになった。
ここまで選手交代で流れを変えれるとは。
この3トップ、高さ、強さでC・コールがキープできるし、ハインズはスピードで仕掛けれる。
ディアマンティはテクニックが豊富だし、各自がそれぞれの持ち味を発揮。
C・コールのあの強さにはアーセナルのCB陣はかなり手を焼いてた印象が。
足元の技術もあるし、ここを押さえ込むのに精一杯。
ハインズのスピードに乗ったドリブルも威力があったし、サニャが簡単に振り切られるシーンも。
一番輝いたのがディアマンティ。
追い上げムードを盛り上げる1点目はこの男の左足でのFKから。
無回転で、威力のあるFKをマンノーネが横飛びでセーブにいったが、ボールの軌道が揺れてたため、しっかりセーブできず、ボールは中へ。
これをC・コールがダイレクトでダイビングヘッド。
このゴールでハマーズは完全にいけるってムードに。
そう時間が経たないうちに、C・コールがエリア内でソングに倒されPK。
マンノーネと蹴る前に激しい言い合いになり、熱くなって危ない感じをかもし出したディアマンティだったが、サイドネットにしっかり決めた。
ここからもハマーズペースだったが、パーカーが2枚目のイエローをもらって退場。
これが痛かった。
最後まで11人だったら、逆転もあったかもしれん。
またまた勝てなかったハマーズだったが、このドローは価値あるドロー。
これで勢いを取り戻せるか。
アーセナルは2点のリードを守りきれず。
2点差は危ないとよく言うが、相手が格下の場合、2点もリードしてれば、強豪チームがそう簡単に追いつかれるってことはない。
CLでもそうだったが、アーセナルはリードすると、どうも相手のペースに合わせてしまう。
自分たちのペースでしっかりポゼッションして戦えれば、何も問題はなかったはず。
アーセナルより、魅力的なパスサッカーができるチームはそうそういないわけで。
疲労ってこともあるんだろうが、それでもあのメンバーだったら、ハマーズに2点を追いつかれるってことはありえない。
油断もあったんだろう。
C・コールみたいな高さ、強さのFWを相手にすると、どうも慌ててしまう傾向が強い。
CB陣は変わってが、それでもチームとしての弱点が変わらないのはどうして?
それにスピード、テクニックのある選手が加わったもんだから、さらに慌てることに。
ソングのファールなんかも、実際はCBだけでの対応でどうにかするべきだった。
2点を取ったことは悪いことでもないし、問題は2点を取られたこと。
せっかくユナイテッドが負けてくれたのに、アーセナルも勝ち点3を手にできないとなると、またタイトルから遠のくことに。
けが人が少なくなれば、しっかりターンオーバーができるのに・・・。

スコア 2-2

<得点者> 
ウエストハム   C・コール、ディアマンティ
アーセナル    V・ペルシ、ギャラス    
~愛丸's MVP~
C・コール(前半、チームが流れに乗れない中でもしっかり自分の仕事ができてた。後半は、パートナーにも恵まれ、さらに力を発揮できた)