愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アーセナル-バーミンガム

2009-10-18 15:52:09 | プレミアリーグ
観戦日 10/18(日)       

愛丸’s チェック
ユナイテッド、シティとマンチェスター勢に連敗し、どうなるかと思われたが、ここにきて、また調子を取り戻してきた。
セスクが好調だし、この4-3-3が板についてきた。
けが人も続々復帰しているし、暗い材料はない。
質の高いターンオーバーもできるだろうし、CLとの二足の草鞋は履きこなせるはず。
ただ、V・ペルシの代えがいないのは気になるが・・・。
バーミンガムはリーグ3位タイの失点数。
守備には定評がある。
ただ、失点を抑えても、得点しないことには試合には勝てない。
ジェロームがこの試合で復帰してくるみたいだが、バーミンガムはトップの得点よりもその下がどれだけやれるかどうか。
あの守備で、しっかり耐え抜くことができたら、勝ち点1は持ってかえれるかもしれん。

アーセナルは、アーセナルらしいパスサッカーを展開し、2点を取るまではよかったが、そこから追加点が奪えず、苦労した。
あれだけ引かれて守られても、しっかり2点取れたってことは評価できる。
ボールも人もしっかり動くサッカーができてた。
セスクがしっかりタスクを振るうことができたら、これぐらいの攻撃は簡単にできる。
ロシツキもサイドアタッカーとしてポジションチェンジを繰り返しながら、点に絡む動きだったり、チャンスメイクだったり、全盛期の動きに近づいてきた。
この男がこれだけやれたら、セスクを欠くことになっても、アーセナルのサッカーは変わらないだろう。
けがから復帰してきたウェルコットが、試運転的にスタメンを張ったが、ハードタックルを食らい前半でアルシャービンと交代。
せっかくけがが治ったのに、また戦列を離れるようなことになると、スピードの面で魅力的なサッカーができない。
ただ、ナスリがもう戻ってくるみたいだし、エブエの状態も悪くない。
ベントナーも右では違った感じを出せるし、そう痛手にはならないかも。
全体でエリアまで進入していくあのサッカーは惚れ惚れするものがあるが、決めれるシーンを外しすぎの感も。
あれだけチャンスを作れてるから、まだ点は取れたんだろうが、3点取れれば満足か。
守備ではマンノーネのミスから1点を献上。
ただ、ミスしたのはこの1シーンだけで、あとは決定的なシーンをしっかり防いだ。
アルムニアがけがから復帰したにも関わらず、ここでスタメンをマンノーネに任せたってことはベンゲルも何か考えがあるのかも。
高いボールへの処理、DF陣との連携ってのがうまくなれば、正守護神の座も奪えるかも。
この試合での守備機会がそう多くなかったわけだが、これだけマンノーネが目立つってことは問題があるのかも。
あの失点シーンもついてるDFがしっかりラーションを押さえ込めれば、マンノーネもキャッチできたはず。
集中するのが難しい試合だったことは間違いないが、こういう失点は避けていきたい。
バーミンガムはジェロームを残して、ほぼ全員が守備の意識で戦ってた。
あのポゼッションサッカーで何度も危ない場面は作られたが、2失点目から3失点目を喫するまで耐えたことは評価できる。
あれだけ引いて守れば、そうそうラストパスは通されないだろう。
ただ、2点を取られてるわけで、もうちょっと攻撃意識を高くもってもよさそうだが・・・。
攻撃で目立った選手はいないし、守備では全体でやれてるから、攻撃に転じたときにも全体でって意識が強くなれば何か変わってくるはず。
マクファデン、ラーションともっと仕掛けてもよかった。
ジェロームがひとりでなんとかキープしようと踏ん張ってたから、これに応える選手が増えてこないと。
1点差で後半も時間が経過し、点と取りにいったことはよかったんだが、カウンターへの対応が酷かった。
まあ、あそこで失点を恐れるより、得点ってことだから仕方ない気もするが、今後、もうちょっとカウンターへはうまく対応しないと。
それなりの選手がいて、あれだけの守備力があるなら、降格ってことはそう心配いらないだろうが、点が入らないことには・・・。

スコア 3-1

<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ、ディアビ、アルシャービン
バーミンガム  ボウヤー    
~愛丸's MVP~
V・ペルシ(3トップのセンターがだいぶ板についてきた。縦への反応スピードがだいぶ上がった感じ。周りとの連携もかなりよくなってきた)

マンチェスターU-ボルトン

2009-10-18 13:30:20 | プレミアリーグ
観戦日 10/18(日)       

愛丸’s チェック
前節、ドロー劇を演じたユナイテッド。
いいところがなかったできで、サー・アレックスも怒り心頭だったらしい。
インターナショナルマッチウイーク明けで、ユナイテッドはコンディションに一抹の不安が。
ただ、今ユナイテッドを支えてるのが、ベテラン勢。
しっかりここに向けて準備できてるはず。
ルーニーがけがで欠場するが、ここでユナイテッドの層の厚さが試される。
ボルトンは最近負けてない。
勝ててるわけでもないが、降格を避けるためには負けないことが一番。
あのフィジカルサッカーは健在で、ビッグ4にはこれが有効的。
K・デイビスががんばって落としたボールをうまくつなぐことができれば、チャンスがないわけでもない。
M・テイラーのキックの精度もなかなかのものだし、自分たちのサッカーを徹底できれば。

ユナイテッドはサイドを攻略して、いい形で2点を取り、楽勝ムードで終われる試合だった。
これが、思いのほかボルトンのあのサッカーに苦労した。
75分に失点してからは、ホイッスルが鳴るまでボルトンペース。
ここまで押し込まれるユナイテッドをなかなか見ることはできない。
同じレベルのチームには強さを発揮できるんだが、ここまでキックアンドラッシュのサッカーを徹底されると、王者も苦しむ。
ただ、押し込まれたが、失点をしなかったのはさすが。
ミスマッチになってたエブラを下げてオシェイを投入したりとサー・アレックスも最後は余裕の交代劇ではなかった。
ATに入り、ギグスが1分以上ボールをキープできてたことで、失点は防げたのかも。
やっぱり頼るのはベテランか。
このギグス、先制点でもエブラの左サイドの突破を見事に演出。
自分でいける力もまだ持ってるし、今、絶好調かも。
この男に頼ることがまだまだ多くなりそう。
2点目は右を崩してのバレンシアのプレミア初ゴール。
これをうまく演出したのが、ひさしぶりにスタメンに名を連ねたG・ネビル。
あのスピードに乗ったオーバーラップには、全く衰えを感じなかった。
バレンシアとのコンビもよかったし、この2週間空いた間にG・ネビルは体調を整えてきてた。
押し込まれた75分過ぎからも、あの身長で、なんとかボルトンの巨人たちに立ち向かっていった。
ベテランたちのこういった気持ちが全面に押し出されたプレーをウェルベックあたりには見習ってもらいたい。
ルーニーがいなかったトップはオーウェンとベルバトフの2トップ。
まずまずのコンビを披露できてたが、オーウェンは後半消える時間が多かった。
ベルバトフはチャンスメイクもしつつ、点を取ることには力を入れてた。
惜しいジャンピングボレーを2つも披露し、状態はよくなってきてる。
ルーニーと、これだけのコンビができれば、ユナイテッドの得点はもっと増えてくるはず。
ボルトンは2点をリードされても諦めず、戦う気持ちを切らさなかった。
2-1と破れはしたが、ボルトンのいいところが多く見られた。
なんと言っても、ボルトンはK・デイビスのチーム。
リオ、エバンスを向こうに回しても、高さ、フィジカル勝負で負けるkとはなかった。
あのからだを張ったポストプレーは見事。
サイドに流れて、チャンスメイクもできてるし、ボルトンは1トップにこの男を固定して戦えれば、そう無様な試合はしないだろう。
その下の選手たちもよくポジションチェンジをして工夫した攻撃は見られた。
イ・チョンヨンなんかは右で攻撃を守備にしっかり動けてた。
ガードナーがもっと目立つようになったら、まだ魅力的な攻撃はできたんだろうが・・・。
守備では前半にサイドを攻略されたり、裏を簡単に取られたりと、不安定なところは見られたが、ヤースケライネンがここってところでは、ビッグセーブを連発。
一線級でもまだやれることを証明してみせた。
ボルトンは守備をもうちょっと安定させ、なんとかあのフィジカル勝負の攻撃につなげれば。勝ち点を取ることはそう難しくないはず。
この気持ちを絶えず持ててれば、降格ってことはないだろうし、ベスト10にも余裕で入れるだろう。

スコア 2-1

<得点者> 
マンチェスターU  OG、バレンシア
ボルトン      M・テイラー    
~愛丸's MVP~
ギグス(押されこまれたあの時間に、CK付近でのボールキープが全て。あのプレーでボルトンの気持ちを萎えさせた。ウェルベックも見習わないと)

バレンシア-バルセロナ

2009-10-18 11:08:29 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/18(日)       

愛丸’s チェック
好調バルサをバレンシアが止めれるかどうか、ここに注目が集まる試合。
ただ、バレンシアは前節のラシン戦でハムストリングを痛めたビジャがこの試合欠場。
代表戦も召集されず、復帰するために必死のリハビリだったらしいが、エメリはここで無理させなかった。
まだシーズンの序盤だし、この判断は間違ってないだろう。
ビジャ抜きでの戦いは厳しいかもしれんが、なんとかチームとしてバルサに向ってもらいたい。
バルサはチーム創設以来初の開幕7連勝を狙う。
ただ、ここまでこの偉業に3度挑戦したが、いずれも、この7節はエンパテという結果らしい。
メスタージャでのバレンシア戦だし、そう簡単に7連勝とはいなかいだろう。
代表に呼ばれてる選手も多く、コンディションに不安が・・・。

バレンシアはビジャだけでなく、マルチェナもけがで欠く、厳しいチーム状況だった。
それでも、バルサに負けることはなかった。
負けなかったことを良しとできるかもしれんが、この試合は勝てた試合だった。
とくに前半は、バルサよりもはるかに多いチャンスを作りながらあと一歩が遠かった。
ビジャの代わりにトップに入ったのはジキッチでもミクーでもなく、マタ。
得点だけを考えると、これは得策だったかもしれん。
マタがいつも入る左サイドにはマテューを入れ、守備にも力を入れてきた。
左のラテラルだと、ちょっと守備に不安があるが、このポジションだと、攻撃に専念もできるし、守備の負担も減る。
まずまずの動きだった。
よくを言えば、あの高さがあるから、右での攻撃になったら、もっと中に入ってきてほしかった。
ここが本職じゃないし、こういった振る舞いは慣れてないんだろう。
足元での攻撃が多かったバレンシアだったから、高さを言うアクセントがついたら、バルサのDF陣をもっと慌てさせられた。
D・シルバ、P・エルナンデスと、持ち前のテクニックを披露できたが、フィニッシュが・・・。
これはマタにも言えることだが、いい崩しができても、最後をきっちり仕事ができないと、点は生まれない。
あそこで、ビジャだったら・・・ってシーンがいくつも見られた。
チームとしては、高い位置からプレッシャーをかけ、バルサにバルサのサッカーをやらせなかったのは高評価を与えられる。
バルサの面々のコンディションもはてなマークだったが、それでもバルサはバルサ。
セロに押さえ込めたことは自信に繋がっていくだろう。
立ち上がりは不安定さを露呈してたミゲウも、じょじょに安定したプレーができてたし、D・ナバーロもあぶなっかしかったが、大きなミスはなかった。
ピボーテのふたりも積極的にプレスをかけれてたし、守備に関しては問題なかった。
この守備が展開でき、ビジャの得点力が戻ってきたら、もっと上が狙える。
バルサの連勝を止めれたわけで、これを自信にがんばってもらいたい。
バルサは全くバルサらしさを出せなかった試合だった。
ズラタンが控えだったってこともあるが、前線に起点を作れず。
メッシも代表戦での疲れが抜けきってなかったし、イニエスタ、チャビもいつものプレーができず。
なかなかバレンシアDF陣を崩せずにいたから、ズラタンの投入もあるかと思ったが、ペップはこの試合よりもミッドウイークのルビン戦に重点を置いたか。
攻撃の切り札で投入したのボージャンだったし、この試合は、エンパテ・ア・セロでもよしとしたんだろう。
切れが感じられなかったのは攻撃陣だけでなく守備的な選手もいつものプレーができなかった。
プジョルには熱いものを感じるシーンがあったが、左のアビダルはオーバーラップの微塵もなかったし、D・アウベスも並のラテラルに。
攻撃参加の多いピケもあのリベロ的な動きは鳴りを潜めてたし、フィードからのチャンスメイクもなし。
バルサの攻撃はここから始まるって言っても過言ではないし、攻撃の起点がこれでは、あのサッカーは展開できない。
バレンシアの拙攻に助けられての勝ち点1を良しとしないと。
代表戦明けで難しいところが多くあったかもしれんが、王者はこれを跳ね返して王者。
リーガファンとしてはこういうバルサが多くみれた方が盛り上がるし、おもしろくなるような気もするが・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
D・シルバ(プジョルとの接触で腰を痛めながらもこの中で一番輝くプレーを披露。バルサの面々よりも決定的な仕事を多くやった)