愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・マドリー-バジャドリー

2009-10-19 23:11:48 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/19(月)       

愛丸’s チェック
前節、リーガで初黒星を喫したマドリー。
相手は調子が上がってきたセビージャだった。
相手が相手だったし、仕方ないとも思うが、あのメンバーでだったら、まだ負けてはいけなかった。
バルサがそう簡単に負けるとも思えないし、バルサより先に黒星ってことになると・・・。
ただ、バルサは今節バレンシアとエンパテ。
3離れた勝ち点を2に縮めるチャンス。
バジャドリーは、昇格してから、ここサンチャゴ・ベルナベウで積極的なサッカーを展開。
守ってエンパテ狙いではなく、あわよくばマドリーを食ってやろうって勢い。
今シーズンもそんな感じのサッカーを展開してくれたら。
メンバーが変わってるし、どうなるかはわからないが、期待はしてもよさそう。

マドリーはC・ロナウドが1ヶ月ほど戦線離脱。
けがを押しての代表戦が響いた。
ただ、母国のことを考えると、あそこで出ないってわけにはいかないだろう。
ただ、C・ロナウドが欠けても、そう痛手にならないのが、今シーズンのマドリー。
代わりはいくらでもいる。
この試合、危ない展開にはなりはしたが、ラウルの活躍でしっかり勝つことができた。
前半の2得点はさすがラウルと唸らされるものだった。
先制点は、右からグラネロが突破して、低いクロス。
これをニアに入ってきたラウルが左足のアウトでコースを変え、逆サイドのサイドネットへ。
こんなプレーを簡単にやれるFWはそう多くはいない。
2点目は左からマルセロのこれまた低いクロスを2列目から完璧な入り方で、ダイレクトで合わせたもの。
右足でのシュートは見事にゴールに吸い込まれた。
ベンゼマが待ってたが、あれがベンゼマまで行くと、DFが対応できてたし、あそこでラウルが入ってこないと決まらなかった。
このプレーを見てる限り、ラウルはこのチームには必要不可欠。
C・ロナウドがいなくても、ラウルがいる。
後半、かなりバジャドリーに押し込まれる展開になったが、ここで、しっかり動いてたのがラウルだけ。
代表戦に召集されてないってこともあるだろうが、あとひとりふたり、ラウルぐらい動けてたら、あそこまでバジャドリーに押し込まれることはなかった。
グラネロもいい動きができてたし、カカ、C・ロナウドを欠いても、今のマドリーはなんとかできる。
攻撃ではそこそこ魅せれたマドリーだが、守備ではまだ不安が。
ペペ、アルビオルのCBコンビは裏をつかれることが多かったし、マルセロは攻撃では及第点だったが、守備は・・・。
D・コスタがこっちサイドに廻ってきたのは、ここが穴だとわかったから。
バジャドリークラスにこれだけやられてたら、もっと強豪と呼ばれるチームと対戦したときにどうなるか。
セビージャのサイドアタックにあれだけやられた反省点が伺えなかった。
今のマドリーの弱点はここ。
ミッドウイークにはミラン戦が控えてるが、ここでもこの弱点を露呈するようだと、早急に改革が必要。
バジャドリーは今シーズンもサンチャゴ・ベルナベウで臆することなく、勝負を挑んだ。
サイドを突破され、完璧に失点しても諦めることなく、ナウセの見事なFKで1点差に。
前半の終了間際にマルセロに決められ、嫌なムードの後半み、マドリーの弱点を見極め、攻撃に転じた。
サイドに注目させて、中を一発で抜くD・コスタのスルー。
これに左から入ってきたマルキートスが左のアウトでのダイレクトシュート。
これはマドリーを完全に崩してのゴール。
けがでカノッビオがいなかったが、この男がトップ下でタスクを振るってたら、もっと効果的なパスは出たかも。
それにしても、D・コスタって選手はなかなかの選手。
トップでもサイドに開いても仕事ができるし、テクニックもそうとうなもの。
来シーズン、間違いなくもっと上のチームでプレーしてることだろう。
ボルハ、ブエノとマドリーカスティージョ出身の選手が、この試合出場したが、ここで結果を出すことはできなかった。
サンチャゴ・ベルナベウでのマドリー戦ってことで気合は入ってたんだろうが、それが活かせず。
古巣相手に一泡ふかせてくれたら、おもしろかったのに・・・。

スコア 4-2

<得点者> 
R・マドリー   ラウル×2、マルセロ、イグアイン
バジャドリー   ナウセ、マルキートス    
~愛丸's MVP~
ラウル(開幕戦以来のゴールでチームに勢いをつけた。チームが苦しい状況でしっかりやるのがカピタンの仕事。偉大なカピタンはマドリーに必要不可欠)

ACミラン-ローマ

2009-10-19 11:00:19 | セリエA
観戦日 10/19(月)       

愛丸’s チェック
ミランはここ5試合、CLも含めて、全く結果が出せてない。
前節はアタランタと1-1のドロー。
その前はバーリと0-0。
CLでは完全に格下のチューリッヒになんとサン・シーロで0-1と敗退。
セリエ、CLの開幕戦だけ2得点で、あとは0か1点しか取れてない。
レオナルドの解任説も飛び出してきたし、このローマ戦で全てが試されそう。
ローマは開幕2連敗したが、スパレッティからラニエリに監督が代わってからは負けてない。
じょじょにペースをつかんできた。
ただ、お世辞にも選手層が厚いとは言えないし、疲労がたまってきたり、このインターナショナルマッチウイーク明けなんかは、その影響がもろに出てしまうかも。

ミランは前半と後半で全く違ったチームに。
前半はアレッシャンドレ、ホナウジーニョの変則的な2トップ。
この2トップがおもしろいように機能しなかった。
どちらも自分たちの持ち味を発揮できず。
セードルフがこになんとか絡もうと、前目でプレーしたが、それでもなんの効果もなかった。
中盤がフラットに近い4-4-2だったが、右サイドのアバーテもまだ並の選手。
SBとの連携も取れてないし、このクラスではちょっと・・・。
左でもセードルフが空けたスペースをザンブロッタが使うこともなく、攻撃ではひとつも魅力的なプレーは見られなかった。
そんな中、T・シウバのバックパスのミスをつかれ、ローマに先制を許してしまう。
こんな攻撃では追いつくことができず、また悪い流れのままかと思われた。
それを後半、ピッポを投入し、中盤を1枚削った4-3-3にシステムを変更したら、流れが変わった。
ホナウジーニョが左に、アレッシャンドレが右に開いたこの形がふたりを活かすことに。
アレンシャンドレは外から中へスピードを活かせてたし、ホナウジーニョもバルサで慣れ親しんだポジションでしっかり仕事をすることができた。
逆転ゴールはまさにこのシステム変更が生んだもの。
CBはピッポに目を光らせてないといけないし、そうなると、サイドに開いたふたりはSBが見ることに。
相手がひとりだち、あのブラジル人たちは、簡単に突破することができる。
攻撃に関しては、この3トップというので、何かつかめたかもしれん。
ただ、これだと、3人が守備から外れることに。
そうすると、中盤の3人の負担がかなり大きくなってしまうが、今は、守ることよりも攻撃に力を注ぐべきで、取られたら、その分取り返せばいい。
ホウナウジーニョもリゴーレではあったが、2試合連続レテだし、アシストもこの男。
あの頃に戻ることはないだろうが、これだけやってくれれば、問題ないだろう。
セードルフ、ピルロ、アンブロジーニ、ガットゥーゾ、フラミニ、誰が中盤の3人を構成するかわからないが、ここには負担はかかってしまう。
ただ、ここはチーム浮上のために、なんとかがんばってもらいたい。
ローマはラニエリ体制になってカンピオナート初黒星。
サン・シーロでもミラン戦はここ数年結果を出してたが、この試合はそうはいかなかった。
後半のシステム変更にうまく対応できず。
前半は4-4-2でミラーゲームになってたから、押さえ込めたが、それが変わってくると、そこからが・・・。
ラニエリのことだし、この4-4-2をベースに戦っていくんだろうが、相手が、変則的な戦い方をしたときにどう対処するか。
この試合でのローマの収穫はなんと言ってもメネーズ。
スパレッティ時代はサイドでの起用ばっかりだったが、このトッティの代わりのポジションでも十分やれることを証明。
サイドよりも、ここが適してるかも。
トッティとの2トップってのもおもしろいだろうし、これは前線の駒がひとつ増えた。
困ったら、左サイドアタッカーとしてもやれるし、今、この男に自信を付けさせること。
それがこの試合できただけでも十分だろう。
ペロッタがサイドでは十分機能しきれてないし、ここをどうするかが今後の鍵。
この2チーム、中位を彷徨ってる場合ではないので、早く、いつものスタンディングに戻ってきてもらいたい。

スコア 2-1

<得点者> 
ACミラン   ホナウジーニョ、アレッシャンドレ
ローマ     メネーズ    
~愛丸's MVP~
セードルフ(何度か決定機を外したが、チームへの貢献度は一番。3センターハーフでもしっかり対応できるし、このベテランに頼ることは多そう)