愛丸のサッカー観戦記

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ローマ-リボルノ

2009-10-29 19:04:31 | セリエA
観戦日 10/29(木)       

愛丸’s チェック
まだ状態がピリッとしないローマ。
トッティがけがで欠場中で、やりたいサッカーが展開できないんだろう。
ラニエリ就任で、ちょっとはよくなかったかに思えたが、ミラン戦はリードを守れずの敗退。
ミランにはこの敗戦で勢いを与えてしまった。
ローマも何かのきっかけで、状況を一変させたいところ。
オリンピコでのリボルノ戦だし、難しい試合にはならないだろうから、ここはいい形で試合を終えたい。
リボルノは1シーズンで昇格してきたが、未だ白星なし。
ミランとのドローなんかはあるが、やっぱり欲しいのは勝ち点3。
この試合からコズミが指揮を執ることになるが、果たしてどこまでチームを帰ることができるか。

ローマはELの後ということで、何人かターンオーバー。
中盤の左にファティを起用。
左なのかセンターなのかピサロの代役だったが、この男がノーインパクト。
後半もある程度引っ張ったが、交代で投入したのがJ・バチスタだったことを考えると、こちらを先発でもよかったはず。
得点ってことを考えたら、誰がどう見てもJ・バチスタだし。
実際、この男は、かなり得点機に顔を出した。
ただ、点は奪えず。
ミラン戦でトップ起用がずばり的中したメネーズだったが、この試合では全く輝けず。
引いてくる相手に対して、有効的な仕掛けができてない。
相手がリボルノってことで、いつでもやれるって慢心があったのかどうかわからないが、明らかに運動量が少なかった。
ヴチニッチを前に張らせ、この男が、周りを仕掛けるってパターンがひとつも見れなかった。
しっかりやるべきことをやらないと、点は奪えない。
デ・ロッシの展開も、ペロッタの飛び出しも決まらず、ローマは最後まで攻めあぐねた。
デ・ロッシなんか気持ちの入ったプレーが少なかったし、疲労なのか、なんなのか、トッティ不在時のカピターノがこれでは・・・。
守備では一瞬のほころびから失点し、これが最後まで響くことに。
カウンターから右をプルゼッティに突破され、マイナスのクロス。
これをタバーノにしっかり決められてしまった。
ドニのニアサイドを抜くティロだったが、これはドニのポジショニングに問題あり。
クロスへの対応を考えたのか、ファーサイドに山を張ったのか、しっかり集中してれば、ニアは抜かれないはず。
攻撃、守備、両方とも緩慢なプレーが目立ったローマ。
バックアッパーもプリマベーラ上がりの選手ばっかりで、相手に脅威を与えるような選手交代もできない。
グベルティも悪い選手ではないが、ビッグクラブで輝けるほどの経験もない。
やっぱりローマにはトッティがいないとダメなのか・・・。
最下位のチームに初勝利を献上してるようだと、今シーズンはEL圏も難しくなってくる。
リボルノはコズミの魂が乗り移ったかのようなできで、ローマを完封。
3バックというよりも、5バックプラス中盤センターのふたりで、しっかり壁を作った。
集中力も最後まで衰えなかったし、監督交代がずばり的中。
リボルノに足りなかった気持ちの部分をコズミが補ってる。
ビッグクラブ相手のアウエー戦で、ベテランを多く使ったのも、見事にはまった。
リードを奪い、なおかつデ・ルチアが遅延行為プラス抗議でロッソをもらいひとり足りなくなった状況で、チームに落ち着きを与えたのがベテラン。
A・フィリッピーニなんかは、多くのローマの選手につっかかり、時間は使うは、相手をイライラさせるはで、見事な働きっぷり。
カウンターからは、猛然とモーロが中央を上がってきたりと、気持ちを全面に押し出して戦う選手が多かった。
なかなか体力面で多くを望めないベテランだが、こういった経験を生かすことには長けてる。
この試合で、これだけチームのためにやってくれれば、御の字だろう。
ここまでセリエという舞台でやってきたずる賢さや、気持ちの持っていき方、全てが有効に発揮された試合になった。

スコア 0-1

<得点者> 
リボルノ   タバーノ    
~愛丸's MVP~
A・フィリッピーニ(36歳のベテランが、プレーというよりも、相手をうまくコントロールする術を遺憾なく発揮して初勝利に貢献)