愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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S・ヒホン-R・マドリー

2009-10-27 21:50:24 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/27(火)       

愛丸’s チェック
ビルバオ、マジョルカと好調な2チーム相手に連勝したヒホン。
この好調さで、マドリーをも食いたいところだろう。
そう簡単にはいかないだろうが、気持ちで負けないこと。
攻撃陣にけが人が続出してるし、しっかり中盤を押さえ込めれば、できないこともない。
チャンスは少ないだろうが、それを1つでも活かすことができたら。
マドリーはミランに負けたショックを引きずってないかどうかがポイント。
CLとリーガでコンペティションが違うとは言え、あの負けはけっこうショックだったはず。
C・ロナウドに続いてベンゼマも戦列を離れたみたいだし、どういった布陣で挑むのか。
フエラで難しい戦いには違いないが、相手はヒホン。
飛車、角落ちの状態でも普通に戦えば問題ないはず。
ラウルが魂全開で振舞えば、点は取れる。

ヒホンは、チーム全体でしっかり戦うことができた。
前半は、マドリーよりもチャンスは多く作れてたし。
これをひとつでも活かすことができてたら、大金星を上げられた。
かなりマドリーの裏のスペースをつくことができたし、サイドでの突破もうまくいった。
やりたいサッカーができてた。
ダイレクトパスの交換で、マドリーを慌てさせることもできたし、好調さがそのまま出た感じ。
ただ、点は取れなかった。
ここが、なかなか上位に進出できないところか。
リベラをピボーテに置いて、トップ下にはM・クエバスを。
このM・クエバスが、パスを出すというよりは、前線を追い越して得点を狙う感じで、マドリーは捕まえきれなかった。
もっと効果的な飛びだしができてたら、自慢の得点力を活かせたはず。
サイドでもL・モランがマルセロの空けたスペースを有効活用。
マドリーの弱点をつくことができた。
マルセロとの1対1も勝つケースが多かったし、もっともっとここをついてもよかったかも。
守備ではカカを押さえ込むのに苦労はしたが、点は許さなかった。
マドリーではカカだけをケアしてればいい状態だったし、この男にはスペースを与えなければ、それなりに押さえることができる。
フエラ・デ・フェーゴも取れてたし、DFラインに穴はなかった。
切れてたのがGKのJ・パブロ。
つきも味方した部分もあったが、ファインセーブを連発。
ここまでGKを乗せたら、なかなかゴールを割ることはできないだろう。
ただ、ちょっと調子に乗りすぎて、右から巻いてくるFKに目測を誤り、飛び出したはいいが、しっかりクリアできない場面も。
このGKはこんなタイプなのかも。
あれが失点に繋がらなかったのは不幸中の幸い。
マドリーがベストメンバーではなかったとは言え、セロに押さえたのは自信になるはず。
1トップを張れる選手が全てけがで離脱中のマドリー。
ここ数シーズン、ラウルは1トップでプレーしてない。
トップ下で、広範囲に動いて、トップの選手を利用しながらニアにつめて点を取るケースが多かったから、この試合ではラウルらしさを出せなかった。
トップ下にはカカが入ったが、ラウルが前にいない時間もあり、こうなると、カカは自分で仕掛けるしかない。
カカはスペースがあってのドリブルにはスピードを活かしてなかなかボールを取られないんだが、周りを囲まれた状況での単独突破ってのはそう得意ではない。
パスで逃げることもできず、これではカカらしさが出せない。
ニステル、ベンゼマ、イグアイン、C・ロナウドが離脱してしまうと、こういう布陣になるのもわかるが、これではそう怖さは感じない。
左のドレンテもやっぱり波があるし、グラネロも、この試合ではインパクトを残せず。
両ラテラルも、いつもほどのオーバーラップは見られなかったし、X・アロンソも自慢の展開力が・・・。
ミラン戦のショックと言うよりは、緊急事態への対応ができてない感じ。
守備ではやっぱりサイドの守備。
ここの改善は今すぐ必要。
ヒホンクラスのチームにもこれだけやられるんだから、ちょっと問題がありすぎる。
S・ラモスからは輝きが薄れてるし、マルセロも攻撃で絡んでなんぼの選手。
アルベロアが戻ってきたら、この男が左のラテラルをやるべき。
せっかくバルサとの勝ち点差が1に縮まったが、このエンパテでどうなるか・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
J・パブロ(横への反応はなかなかのものが。つきがあったのも事実だが、マドリーをセロに押さえたのはかなりの自信につながるだろう)

リバプール-マンチェスターU

2009-10-27 19:34:15 | プレミアリーグ
観戦日 10/27(火)       

愛丸’s チェック
前節、サンダーランドに不運な負けを喫したリバプール。
ゴール前に転がってたビーチボールに当たってのシュートが決勝点に。
ただ、取られたのはこの1点で、2点を取ればよかった話。
F・トレースがけがでスタメンを外れ、ジェラードも早々に交代となると、攻撃は機能しない。
それはリヨンとのCLでも同じだった。
ここをしっかり改善しないことにはラファの首が・・・。
ユナイテッドはバーンリーに敗れてから、ここまで1分けしただけで、あとは全て勝利。
しっかり結果を出せてる。
ただ、昨シーズンはビッグ4と呼ばれるチームとのアウエー戦は1つも勝ててない。
その点は気になるが、今のリバプールにはなんとかなるような。
オーウェンが、古巣のアンフィールドでどのような出迎えを受ける。

リバプールが、この大事な試合で魂を見せてくれた。
次期監督候補がかなり上がってる状況で、ラファはしっかり仕事をしてみせた。
ジェラードはけがでピッチに立てないが、F・トーレスは元気に戻ってきた。
この男がいるといないのとでは、攻撃の迫力がぜんぜん違う。
ユナイテッドのDF陣もあのスピードとテクニックは脅威だったはず。
そのF・トーレスが大事な試合で結果を出した。
ベナユンのスルーに抜け出し、スピードをパワーでヴィディッチを振り切り、テクニック満載のシュートを叩き込んだ。
全てがパーフェクトなゴール。
やっぱりリバプールには必要不可欠な選手。
ジェラードがいない中盤で、ゲームをコントロールしたのがベナユン。
トップ下でもいいパスワークを披露してくれたし、右に開いても、しっかりチャンスメイクできてた。
ボールキープすると、なかなか奪われないし、ここでかなりのタメが作れた。
カイトとのポジションチェンジも見事なもんで、ジェラードの穴をこのふたりで埋めることができた。
運動量も豊富だし、守備でもチームに貢献。
あの華奢なからだからは想像もつかないぐらいのスタミナがある。
この試合、途中からF・トーレスとカイトが2トップ気味になり、4-4-2にシステム変更。
ジェラードがいない試合ではこれが有効的かも。
動ける選手が多いし、フィジカルで押してくるDF陣のチームにはかなり使える布陣。
リバプールがよかったのは、魂のこもった守備。
ATでのあの全員がからだを張った守りには、ミランとのCLファイナルを彷彿させるものが。
からだを投げ出して、シュートをブロックしたり、相手をなぎ倒すようなタックルをしたり、泥臭い守備で失点を防いだ。
がんばって、がんばって凌いだ後、カウンターからエンゴグが2点目を決めたとき、レイナは逆サイドまで走っていってエンゴグに飛びついた。
アンフィールドも最高潮だったし、この勝利で何かが吹っ切れたかも。
ルーカス、シュクルテルと危なっかしい場面はあるにはあったが、無失点だったわけで、これはよしとしよう。
ユナイテッドは気持ちでリバプールに圧倒された感が。
オールド・トラッフォードでやれば、こうもいかないんだろうが、強さってものが感じられなかった。
ギグスにもここ数試合の輝きがないし、スコールズも不用意にボールを取られるシーンがあった。
こういったベテランが、このナショナル・ダービーとも呼ばれる試合で、気持ちを出してもらいたかったが・・・。
ルーニーもベルバトフもコンディションは悪くなさそうだったが、これってシーンは作りだせず。
後半投入されたナニに決定的なシーンがいくつか訪れたが、これがなかなか。
フリーで打てる場面でも、レイナの正面だったり、FKも並のキック。
崩しでも有効的な仕事はできなかったし、この男がもう一皮剥けてくれると、ユナイテッドの攻撃にも厚みが出るんだが・・・。
オーウェンもベルバトフに代わってピッチに立ったが、ブーイングに迎えられ、仕事はできず。
守備ではヴィディッチがまたまた2枚のイエローで退場。
これで今シーズン3回目。
ちょっとチームに迷惑をかけすぎな感じが。
エバンスがいるっては言っても、リオ、ヴィディッチのCBコンビほどの迫力は出せない。
もうちょっと冷静にプレーしないと。

スコア 2-0

<得点者> 
リバプール   F・トーレス、エンゴグ    
~愛丸's MVP~
ベナユン(高いボールキープ能力をユナイテッドが相手でもしっかり発揮。守備も積極的にこなすし、今、外せない選手に)