愛丸のサッカー観戦記

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バレンシア-バルセロナ

2009-10-18 11:08:29 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/18(日)       

愛丸’s チェック
好調バルサをバレンシアが止めれるかどうか、ここに注目が集まる試合。
ただ、バレンシアは前節のラシン戦でハムストリングを痛めたビジャがこの試合欠場。
代表戦も召集されず、復帰するために必死のリハビリだったらしいが、エメリはここで無理させなかった。
まだシーズンの序盤だし、この判断は間違ってないだろう。
ビジャ抜きでの戦いは厳しいかもしれんが、なんとかチームとしてバルサに向ってもらいたい。
バルサはチーム創設以来初の開幕7連勝を狙う。
ただ、ここまでこの偉業に3度挑戦したが、いずれも、この7節はエンパテという結果らしい。
メスタージャでのバレンシア戦だし、そう簡単に7連勝とはいなかいだろう。
代表に呼ばれてる選手も多く、コンディションに不安が・・・。

バレンシアはビジャだけでなく、マルチェナもけがで欠く、厳しいチーム状況だった。
それでも、バルサに負けることはなかった。
負けなかったことを良しとできるかもしれんが、この試合は勝てた試合だった。
とくに前半は、バルサよりもはるかに多いチャンスを作りながらあと一歩が遠かった。
ビジャの代わりにトップに入ったのはジキッチでもミクーでもなく、マタ。
得点だけを考えると、これは得策だったかもしれん。
マタがいつも入る左サイドにはマテューを入れ、守備にも力を入れてきた。
左のラテラルだと、ちょっと守備に不安があるが、このポジションだと、攻撃に専念もできるし、守備の負担も減る。
まずまずの動きだった。
よくを言えば、あの高さがあるから、右での攻撃になったら、もっと中に入ってきてほしかった。
ここが本職じゃないし、こういった振る舞いは慣れてないんだろう。
足元での攻撃が多かったバレンシアだったから、高さを言うアクセントがついたら、バルサのDF陣をもっと慌てさせられた。
D・シルバ、P・エルナンデスと、持ち前のテクニックを披露できたが、フィニッシュが・・・。
これはマタにも言えることだが、いい崩しができても、最後をきっちり仕事ができないと、点は生まれない。
あそこで、ビジャだったら・・・ってシーンがいくつも見られた。
チームとしては、高い位置からプレッシャーをかけ、バルサにバルサのサッカーをやらせなかったのは高評価を与えられる。
バルサの面々のコンディションもはてなマークだったが、それでもバルサはバルサ。
セロに押さえ込めたことは自信に繋がっていくだろう。
立ち上がりは不安定さを露呈してたミゲウも、じょじょに安定したプレーができてたし、D・ナバーロもあぶなっかしかったが、大きなミスはなかった。
ピボーテのふたりも積極的にプレスをかけれてたし、守備に関しては問題なかった。
この守備が展開でき、ビジャの得点力が戻ってきたら、もっと上が狙える。
バルサの連勝を止めれたわけで、これを自信にがんばってもらいたい。
バルサは全くバルサらしさを出せなかった試合だった。
ズラタンが控えだったってこともあるが、前線に起点を作れず。
メッシも代表戦での疲れが抜けきってなかったし、イニエスタ、チャビもいつものプレーができず。
なかなかバレンシアDF陣を崩せずにいたから、ズラタンの投入もあるかと思ったが、ペップはこの試合よりもミッドウイークのルビン戦に重点を置いたか。
攻撃の切り札で投入したのボージャンだったし、この試合は、エンパテ・ア・セロでもよしとしたんだろう。
切れが感じられなかったのは攻撃陣だけでなく守備的な選手もいつものプレーができなかった。
プジョルには熱いものを感じるシーンがあったが、左のアビダルはオーバーラップの微塵もなかったし、D・アウベスも並のラテラルに。
攻撃参加の多いピケもあのリベロ的な動きは鳴りを潜めてたし、フィードからのチャンスメイクもなし。
バルサの攻撃はここから始まるって言っても過言ではないし、攻撃の起点がこれでは、あのサッカーは展開できない。
バレンシアの拙攻に助けられての勝ち点1を良しとしないと。
代表戦明けで難しいところが多くあったかもしれんが、王者はこれを跳ね返して王者。
リーガファンとしてはこういうバルサが多くみれた方が盛り上がるし、おもしろくなるような気もするが・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
D・シルバ(プジョルとの接触で腰を痛めながらもこの中で一番輝くプレーを披露。バルサの面々よりも決定的な仕事を多くやった)