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日本のパンデミックへの対処は如何に―その5―政策無策と混乱の原因は何か?

“Go To Travel”キャンペーンで東京除外のドタバタ。アホアホ政権は最近、政策・方針の撤回を平気で行うようになり、乱発している。Order命令,Counter-order撤回,Disorder混乱。この言葉、英語では韻を踏んでいて巧妙な表現である。命令は熟慮して出すこと。途中で撤回すれば、現場は混乱を引き起こし味方の損害を助長する結果となる、というもの。今やアホのマスクと並んで、“Go To Trouble”キャンペーンと言われ始めている。この国民の移動促進のキャンペーン下で、新型ウィルス感染者の増加は必至だ。この政策矛盾の中で政治家は無策で思考停止している。 これに対し、米国のしっかりした政治家の下では感染者数は明らかに減少し、ニューヨーク市では死者ゼロの日が出始めたという。“検査・追跡・隔離の徹底が重要だ”として政策の中心に据えて徹底させた結果だ。ところが、日本ではPCR検査が一向に増えない。これは日本人には厳密に究極の哲学的考察をした経験が殆どなく、科学的事実を積み上げて、何をなすべきか論理的に考える力を失っているからだ。反知性主義に毒されているのが現実なのだ。 政治はプロセスでもあるが、最終的には結果責任である。結果責任によって歴史で裁かれるのだ。日本の政治家にはそうした、矜持と自覚,覚悟が求められる。 . . . 本文を読む
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雨の嵐山散策

今回は京都の観光地の雨の散策紹介。先々週末午後に京都で審査員研修会が久しぶりで開催された。久しぶりの京都で、午前の京都観光が可能とばかり、梅雨の豪雨の中、嵐山散策を決行した。 嵐山と言えば、大河内山荘が脳裏に浮かんだ。それから未だ行ったことがなかったオルゴール博物館、午前中の観光ならばこの2カ所で精一杯で、阪急嵐山駅からのアクセス。 増水した濁流の桂川。人気の少ない嵐山のメインストリートを抜けて、竹林の小径から大河内山荘の庭園を散策。この時雨は土砂降りのピーク。雨と汗で不快感もピーク。しかし、一方では久しぶりの森林浴で満足感もあった。 オルゴール博物館では、多少の異世界の雰囲気とこれまで知らなかったことを知ってある種新鮮さを覚えたものだった。 長辻通を南下して“うどん・おづる”で、何の迷いもなくお勧めの“生麩と湯葉のうどん”を昼食にした。烏丸での研修会出席後、近くの大丸百貨店で、大藤の漬物と老松の夏柑糖を土産に買って帰った。 . . . 本文を読む
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“ジム・ロジャーズ 世界的投資家の思考法”を読んで

今回も又々読書本の紹介だが、これまでとは一転して、“ジム・ロジャーズ 世界的投資家の思考法”の紹介としたい。ジム・ロジャーズはジョージ・ソロスとともにヘッジファンドの先駆けであるクォンタム・ファンドを設立して、10年で4200%という驚異的なリターンをたたき出した世界的に著名な投資家であり、日本贔屓の人でもある。しかし最近の経済情勢に関しては、コマ切れのインタビューばかりで、一貫した話が伝わって来ていなかった。今月初め近所の書店の経済コーナーで目に入ったので思わず買ったのだ。 近年のリーマン・ショック以降の世界的な金融緩和で金余りが続いた結果として、過剰なまでに膨れ上がった債務が存在してしまい、これがこれから大きな問題を引き起こすと指摘している。既にその兆候は現れており、この“新型コロナウィルスは危機の始まり”であり、“今後数年は、私の人生最悪の弱気相場になる”とも断言している。 だが、私には気になる点が数点あるのもこの本を読んで分かったことだった。そのこと自体は、ジム・ロジャースの言う“自分の「眼」で世界を感じよ”、そして“自分の心の声に従うこと”なのかも知れない。 . . . 本文を読む
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山田詠美・著“A2Z(エイトゥズイ)”を読んで

今回は山田詠美・作の小説“A2Z(エイトゥズイ)”の紹介である。“無銭優雅”の次に読んだ山田詠美の恋愛小説。 書き出しが面白い。“たった、26文字で、関係のすべてを描ける言語がある。それを思うと気が楽になる。人と関わりながら、時折、私は呆然とする。・・・”何だか分かったような理解できないような、不思議な気分のまま物語に浸かって行く。 著者の描いた世界には不幸がない。いずれの登場人物も“爽快感を感じる憎めないキャラクター”なのだ。主人公夫婦は二人とも文学を生み出す出版社の編集者。互いに競合する出版社に所属。そして主人公の女性も、そのダンナも互いに、年下の男性、女性と不倫する。いずれの登場人物もあっけらかんと素直で、じめじめしない性格。出版社の上司も同僚も商売敵すらも、主人公夫婦とは適度な距離を保ってサラッとしている。勿論、恋の相手の男女も同じ。だから、実生活へのダメージは固より、精神的ダメージも負わずに終わっている。そんな理想的な“不倫の世界”は現実にはあり得ないだろう。好条件がそろった現代の隙間。結局のところ、悪い言葉で言えば、夫婦生活の惰性に飽きて、横でする“つまみ食い”がテーマ。それを女性作家目線で軽快に描いた、というところだろうか。 . . . 本文を読む
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