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米国がリードする新産業革命―武者陵司 氏の経済セミナー

先週、今年最後の武者陵司氏のセミナーを聞きに出かけた。武者氏は元々は渋い評論をしていたが、最近はポジティブ評論スタイルとなっている。米国次期大統領トランプ氏の政策をどう予想し、その結果をどう見ているのであろうか。 結論から言えば、やはりイケイケだった。この見解に従って年末ギリギリで株を損切りして、今年一年迷ったNISAには米国投資とした。年初にもIT絡みの米国ファンドが良いかも知れない。今は相場は期待でのみ動いているが、ここでは詳しく触れられなかった中国経済の行き詰まりの懸念や、トランプ氏の政策自身の不整合や矛盾でプアー・ホワイトの失望を買って混乱する不安があるのは事実だ。 . . . 本文を読む
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“一つの中国”の神話性を問う―日本に独自外交は可能か?

最近、次期米国大統領のトランプ氏が注目するべき発言をしたと、次のような報道があった。“中国大陸と台湾がともに「中国」に属するという「一つの中国」原則について「なぜ我々が縛られなければならないのか」と疑問を呈した。37年間、米中関係の基礎となってきた同原則の見直しの可能性を示唆した。” つまり、北京政府の“一つの中国”論を認めて、外交その他の手を縛られたくない、ということだ。現実に台湾には別の政権が存在し、その存在現実を認めないのは不合理であるということに違いない。しかし、北京政府側は核心的利益を損なうものとして猛烈に抗議している。 “一つの中国”論はそれが勝手な論理であるからこそ、又それを自覚するからこそ、北京政府は恫喝を込めて騒ぐのだろう。そこに北京政府の弱点があることを強く認識するべきだ。この際、独自外交を日本政府が標榜し、北京政府と対峙するのであれば、その弱点を上手く利用することは必須ではないかと、トランプ氏の発言によって覚醒させられたのだ。 . . . 本文を読む
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“ISOは悪意の意図に対して無力”で良いのか

先週末に行われたISO研究会で“ISOは悪意の意図にたいしては、無力なので考慮しない。”との発言があった。それに対し、私は “悪意を排除できない規格は、規格としての意味をなさないのではないか。”と考えたが、 “その時は、極論を言えば認証取り消し”という伝家の宝刀を抜き放つこともできる。しかし、 “認証取り消し”は極限的処置となり、その後はその組織とのコミュニケーションは絶たれてしまう。それで良いのかという問題が生じる。 振り返って見れば、ISOの目的は、組織の品質や環境のマネジメント・システムが有効に機能させるためにある。ISO審査はシステムが有効に機能しているかを見るためにやっている。要は、そこに被審査組織と審査員の間の信頼関係があって然るべきことなのだろう。信頼関係があればこそ、“悪意の意図”などあり得ない。あったとしても、無意識或いは無邪気な“悪意”でしかない。 . . . 本文を読む
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天皇の御譲位

世界各地の危急存亡の中に在って、さらに日本でもその国柄を左右しそうな問題が検討されている。それは、天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議が、先週、法制度に詳しい大学教授などからヒアリングを行い、3回に分けて行ったヒアリングを終えたことだ。しかし、陛下の御学友の見解では、それは“陛下の考えとは乖離が大きい”という。 そこには皇室と日本の専門家の間の意思の断絶が垣間見える。そういう事態になっていることが非常に残念だ。あたかも、日本人の誰も真剣に皇室の課題を熟慮していなかったかのようだ。これからは、御譲位について今上陛下の御意志が不合理でない限り、それを正確に反映した在り方を実現させるべきであると思う。 . . . 本文を読む
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