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横山崋山展鑑賞

さて、今回は京都文化博物館で開催されている“横山崋山展”を紹介したい。午後からの審査員研修会の前の午前中に行けた。展覧会副題に“まだいた、忘れられた天才絵師”とある。確かに聞いたことのない名前だ。横山華山(1781/4~1837)は、江戸時代後期に京都で活躍した絵師。伝統や形式を重んじる諸画派には属さず、自由な画風と筆使いで人気を博し、その名声は当時日本中に広がっていたという。 鑑賞した総合的全体観を言うと、恐らく岸駒から学んだ“筆法の鋭い写実的描写”によって繊細な線描と、圧倒する躍動感があり、しかも人々を描いたに絵はそうした厳しさはなく全て楽しげな雰囲気で見ていて自然と笑みがこぼれる。また風景画は描く対象は当然ながら、極めて鮮明に表現される。横山大観が画風を朦朧体と称されたようだが、それとは対照的に誤魔化すことのない鮮明体と言ってもいいように感じた。絶賛するべき画家で、確かに“まだいた、忘れられた天才絵師”だ! . . . 本文を読む
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安倍政治への懸念―選挙に向けて

今週半ば、私にとって数少ない大切な親族が亡くなったとの知らせがあった。今は気持ちの核心部分の重要な一角に突然欠落ができたような感覚だ。京都・伏見にも同じような方々が大勢いらっしゃるのには、最早言葉がない。明らかに日本社会は病んでいる。此度はご挨拶もそこそこに手短に思いを述べて、今週のブログ記事は早目の先行投稿とし、手短に仕舞わさせて頂きたい。 週末は選挙戦で、週明けには新たな体制が定まるのが気懸りだ。多くの人が実感するように日本経済は好調ではない。だから社会心理は病んでいるのだ。今より不況になれば日本には異次元緩和アホノミクスのせいで最早打てる金融政策は無く、財政出動しても赤字国債の買い手はいないので、国債暴落の危機が迫る綱渡り状態に入っている。 安倍政権は何故かしら“外交”を得意として来た。だが現実は違って、これまでの全ての外交政策は全て失敗した。 安倍政権を支持すれば、日本はさらに落ち込んで行くのが目に見えるようだが、選挙後どうなることやら。 . . . 本文を読む
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セミナー“AIによるSDGsの推進”を受講して

7月初め、日本リスクマネジャネットワーク(JRMN)主催公開セミナーが開催された。テーマは“AIによるSDGsの推進― 人工知能技術で持続可能な未来を―”であった。SDGsを推進する方法という、現下最も重要なテーマの先端研究を専門家が解説した。 ①講演1 「SDGsってなんだろう」 大阪大学助教、JRMN会員 小島直也 ②講演2 「AI for SDGs」 大阪大学助教、国連大学サステイナビリティ高等研究所客員研究員 松井孝典 グリーンAIとして、ディープラーニング等の機械学習を中心としたAI関連の技術をエネルギー創生、炭素管理、生物多様性保全、資源循環利用といった地球環境の持続可能性の設計に活用しようとする動きがみられ、SDGsへの貢献や実際の現場でのAI応用についての議論であった。 しかし、コンピュータ側の機械的制約(将来的には量子コンピュータのあり得るが・・・)もあり、地球温暖化や人口爆発があまりにも急激で、人類に残された時間が少なすぎるのではないか、というのが講師の懸念する議論だったのでないか。又そうならば、人類の宇宙への脱出も現実の問題となる。 . . . 本文を読む
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伊丹・バラ園と清酒発祥の地の散策

梅雨入り前のことで、少々日が経っていて恐縮だが超安近短観光を伊丹でやったので、それをご紹介したい。 腰痛で伊丹の整体師の下へ通っていて、通う内に知ったのが伊丹市バスの終点・荒牧バラ園だった。このバラ園は伊丹市営で面積1.7haで矩形の敷地。最盛期 200種類1万本のバラが咲いているという。実は、ゴールデン・ウィークあたりが見頃とのことで、その時期は観光バスが結構やって来て賑わっているとのこと。見に行ったのは6月中旬だったので人出は殆どなく、落ち着いて園内散策が出来た。気候が良ければ、のんびり廻わって最大2時間程度はゆっくりできるのではないだろうか。 整骨院から市バスで帰るのだが、鴻池バス停の西側に碑があり、金属板に“清酒発祥の地・鴻池”の表題の下、今も企業名に残る豪商“鴻池”の先祖が、戦国稀代の英雄・山中鹿之助とあった。大阪に地名として“鴻池新田”が残っているが、そのルーツはこの伊丹の鴻池にあると分かったのだった。 . . . 本文を読む
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今年の株主総会から―企業経営戦略に思いを致す

先週で、年中行事の大手企業の株主総会のシーズンは終わった。今年は、地元の大阪ガス㈱と川崎重工㈱、それからグンゼ㈱に行った。グンゼは京都の綾部にあり、遠いが今年は行ってみたので、今回はそのグンゼ・綾部訪問記としたい。グンゼ株主総会は午後1時から開催なので、午前中はグンゼ・スクエアを見学し、昼食は綾部駅付近で牛肉専門店で食べた。 グンゼについて現地で感じたことを総括すると、圧倒的な過去の栄光と地場産業としての立ち位置から、技術革新の中での現代化に股裂き状態に陥っている印象が強い。そこから脱するには、過去の栄光と地場産業を大切にする財団か子会社を設立して、思い切って綾部市振興に100%専念させることが良いのではないかと思う。グンゼ本体は本社を京都や大阪に移して、思い切って先端産業化する必要があるのではないか。恐らく今の経営幹部はそこまで考えていそうもない。 川重の株主総会では、“AI/IOT技術革新”に関連した開発投資案件は語られなかった。川重には鉄道車両製造技術があるが、これと関連して鉄道運営システムの開発にどうしてか乗り出そうとしていない。鉄道運営システムの進化はいずれ、交通全体のシステム運営に広がって行く汎用性のある技術ではないか。それは将来の大きな収益源となるはずだ。 日本の産業界にこうしたビッグ・ピクチャーが無いのはどういうことなのだろう。何故、ちょっとした想像力すらないのだろうか。 . . . 本文を読む
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