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渡辺淳一・著“鈍感力”を読んで

今回は何かの時の読書。渡辺淳一・著“鈍感力”を読んだ。私が読んだのは文庫本だが、まえがきに“本書は平成19年(2007年)2月に刊行して以来、百万部を突破。本のタイトルである「鈍感力」という言葉は、この年の流行語大賞にノミネートされた。”とあるように、当時は世の中の注目を集めた言葉だった。 このエッセイ集、作家で医者の複眼での世評と言える。その点で非常に面白い。“鈍感であることが生きる点で有利なのだ”という、“著者一流の逆転の発想”だ。 人間、敏感であることも勿論大切だが、一面では鈍感であることも重要であり、それが年を経て巧みに使い分けることができれば、人生の達人となるのであろうが、どういう局面で使い分けるのかは非常に難しい識別であろう。そういう分岐点とは知らずに通り過ぎて失敗するのが、大抵ではなかろうか。そうならないためには、広い視野で常に冷静に事態を客観視する訓練が必要なのだろう。人生は絶えざる修行の連続なのだ。それに備える努力も継続的に行うべきなのだろう。 . . . 本文を読む
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立命館大学主催“防災フロンティア研究会セミナー『防災を巡る新展開~南海トラフ地震対策の現状』”を聴講して

先週末は立命館大学理工学部が主催する“防災フロンティア研究会・2018年第1回セミナー”が、『防災を巡る新展開~南海トラフ地震対策の現状』というテーマで、メルパルク京都(13:30~17:00)で開催され、聴講に赴いたので報告したい。 午前中に神戸を出て、例によってJRを避けて阪急で京都へ。四条烏丸で地下鉄に乗り換え京都駅へ行く。烏丸の喫茶店で昼食。ビーフ・カレーと珈琲で千円。少し早目に会場へ。 この講演会で最も刺激的な内容だったのは海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター・センター長・山田泰広氏による“南海トラフでの海洋機構の取組”だった。南海トラフ地震に対する研究は想像以上に進んでいて、上手く行けば来年3月までにその予測精度がかなり確実になるように思われた。しかし、それまでに発災しないことを祈るばかりだ。 . . . 本文を読む
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“草間彌生・永遠の南瓜展”鑑賞

先週末午後に京都の審査機関本部で審査員研修会が開催されたが、午前に何か観光を、と思ってネット検索で探し当てたのが、フォーエバー現代美術館“草間彌生・永遠の南瓜展”だった。草間彌生の画風は私の趣味ではないが、世界的に有名で人気があるということなので、どこに魅力があるのか知りたいという興味本位で出かけてみることにした。 先ず最初の作品は畳敷きの和室正面に得体のしれない黄色いうねった蛇だか、植物のツルだかの絵が掲げられている。これが動き出すようだと、気分が悪くなる懸念があるが、動きはしないので、じっと見つめる。これは“黄樹”という草間にとってのメイン・モチーフの代表作のようだ。パンフレットには“「黄樹」のモチーフは、草間彌生が着用する服やソファーセット、様々なグッズに使用され、南瓜に次ぐ人気の高いモチーフとしても知られている。「黄樹」は、当初作家により「セックスオブセッション(シュルレアリズムではない)」と名付けられていた。セックスオブセッションとは、日本の抑圧的な父権体制と抑圧的で右へ倣え的な社会行動に対して草間が抱き続けていた、強い怒りの感情のこと。”とあった。現在の日本に、草間の怒りはどうなっているのだろうか。 . . . 本文を読む
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先週1週間のこと

先週は結構いろいろあって、このブログでは珍しくその日々の経過報告としてみた。 審査当日の早朝、FIFAワールドカップ・ベルギー戦のテレビ中継に悩まされた。当日は西神中央、その翌日は京都・城陽市での審査。城陽には前年の遅刻に懲りてJRを使わずに赴いた。審査先で中小企業の景気回復を確認。しかし、その景気も下手すれば年内、或いは8月までとの見通しもある。 週後半は酷い梅雨前線の停滞と台風がらみの気圧配置による南方洋上からの高湿度の気流の流れ込みにより、日本列島の西半分は豪雨に見舞われた。こういう中、多田隆治・著,日立環境財団(協力)“気候変動を理学する”をようやく読了した。この分野の第1級の一般向けの良書で、総合理学の観点で気候変動のメカニズムを解説している。結論としては、“20世紀以降の温暖化の8〜9割は、C02に起因する可能性が高いが、残りの1〜2割が太陽活動に起因する可能性がある”としている。これで、私も丸山茂徳氏の説は支持し難くなった。 この本をはじめ、6冊の本を図書館に返却に出かけたのは豪雨2日目の週末金曜日。ヘビーな本もあって、全て読めたものではなかったが、とにかく返却することにした。それで大阪・梅田に出かけたが、大雨のせいにして自分たちの社会的使命を放棄したようなJRや百貨店の対応には疑問を感じた。 いよいよ週末に今週はブログに何を語るべきか、と悩んで週末金曜に急遽読んだのが、渡辺淳一・著“熟年革命”だった。久しぶりに、わずかな時間で思い切り“渡辺淳一ワールド”に浸ることができた。 . . . 本文を読む
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広島日帰り旅―マツダ株主総会参加と広島城観光

さて先週は、かねてより行ってみたいと思っていたマツダの定時株主総会開催が予定され、私の予定に合ったので参加した。またこれも見たいと思っていたマツダ・ミュージアム見学への当日参加が可能だった。しかし、日帰りとはいえ折角の広島、それだけでは勿体ない。という訳で、既に原爆資料館を訪れた者としては、次の観光として広島城を見ることとした。あくまでも日帰りの予定でコスト・ミニマムの旅費とするため、行きは早朝から10時までに到着するためJR新幹線利用で金券ショップ切符を入手。帰りはバスとした。 ほとんど計画通り、マツダの株主総会、ミュージアム見学、広島城観光、土産の購入とコンプリートに成功。毛利輝元による築城以来の広島の都市としての存在感を実感した。 . . . 本文を読む
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