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京都国立博物館・海北友松展を観覧

先日、京都国立博物館平成知新館で開催された“開館120周年記念特別展覧会海北友松展”に行った。既に終わった催しだが、今回はこれを紹介したい。“この絵師、ただもの ではない!” 北近江の浅井家に仕えた“武家に生まれ、桃山を生きた”巨匠である。誤落芸家[あやまりてげいかにおつ]武家の出身だったが、誤って芸家(絵師)に身を落としてしまった。あわよくば時運に乗じて武門再興をはかりたいと、友松は家族に言っていたとのこと。友松は父の戦死後、東福寺に預けられそこで修業し、ここで和尚の紹介で狩野派に学んだとのことだが、詳細は明確でないそうだ。作品も60歳前後以降しか明らかに残っていないとのことであった。人生晩年の作品群だけで、歴史に名を残せるものなのだ、と改めて思う。伊能忠敬は50歳にして家業を譲り、江戸に出て、やがて全国を歩いて地図を完成したという。年を取ってから、新しいことを学び、歴史に名を残す人も居るのだ。 . . . 本文を読む
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奈良の名勝・依水園に遊ぶ

日本の政界は安倍氏の御蔭で暗澹たる気分にさせられ、世界も不穏な北朝鮮情勢、しかもそれに拍車をかけた米大統領がレームダック化して不安定で不安の真っただ中。だが、季節は5月の新緑を楽しむ時期だ。奈良の学園前に午後用事があったので、ついでに午前中奈良市内で何か気晴する所はないかと、ネットをさぐっていると“名勝・依水園”が出てきた。こんな庭があるとは知らなかった。新緑の庭を楽しみ気を晴らすのは悪くはない。 期待通りの結構広い回遊式庭園に大いに満足。ついでに従姉の卒業式以来行ったことのなかった奈良女子大の正門から中の建物を眺めて、近くの町の飲食店でマグロ丼を楽しみ、充実した半日だった。 . . . 本文を読む
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ひょうご震災記念21世紀研究機構・「研究戦略センター」発足記念シンポジウムを聴講して

いささか旧聞に属する話かもしれないが、ひょうご震災記念21世紀研究機構に“研究戦略センター”が発足したということで、記念シンポジウムが兵庫県公館でゴールデンウィーク前に開催され、聴講に出かけたので、これを紹介したい。 日本は災害が多いにもかかわらず、その伝承が十分ではなく、そのための人材育成も不十分であるという議論が多かった。そのための兵庫県に設置された“ひょうご震災記念21世紀研究機構”の役割は大きいと感じるが、これをナショナル・ミュージアムにする動きの一環としての組織拡充のようだ。錚々たるパネラーからの東北復興の遅延は3県知事の人格・識見・能力不足によるものが大きいとの指摘は注目するべきと思われる。覚悟をもって明日に向かって創造的復興のために、有効な人と金をいかに使うかが問われる。今後とも国ではなく基礎自治体を中心とした都市自治体の強化がさらに望まれるところだ。 . . . 本文を読む
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ゴールデン・ウィークの ご挨拶

気付けば 世間はゴールデン・ウィークになっていた。頭では分かってはいるのだが、実際にGWになってみると、こりゃいつものようにはやれん、というか やっぱり休みたい・・・そんな気分に襲われた。 気懸りはセル・イン・メイだが、そこには不安定な政治日程が絡む。だが、GW以前に想定した予測に従って対処せざるを得ないところだ。 そういう見込みの中、休みたい一心で前半は過ごした。実際に完璧に無為に過ごせたのは1~2日程度だった。この間、レンタル・ビデオを4本見た。前半ではアンジェリーナ・ジョリー主演の“ソルト”とリドリー・スコット監督の“天国の王国”だった。後半は、ジョン・ムーア監督の“エネミー・ライン”とスティーブン・スピルバーグ監督の“ブリッジ・オブ・スパイ”だった。 完全には無為とは行かないが、家族と一緒に暮らしながらも別行動をとらざるを得ない寂しいオッサンのGWだった。それでも無為の中英気を養い、また次のステップへと踏み出せれば有難い。 . . . 本文を読む
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セル・イン・メイに関わる朝鮮半島有事を考える

今年金融市場で、セル・イン・メイはあるのか。世界の経済は今、好況であるという。しかし、日本の市場は低迷している。これには日本を代表する企業、東芝の経営者の無能さが影響していると見る向きもある。シャープも経営者が台湾人になって、急速に業績が改善した。日本企業はM&Aをすれば失敗する。だから、日本の経営者はその儲けを内部留保にまわして、将来投資もせず、従業員の給与も上げない。経営戦略もなく無能の極みと見えるので、外国人も日本に魅力を失い、買ってこないのではないか、という憶測を言うエコノミストもいる。こういう中で、今年金融市場で、セル・イン・メイはあるのか。その中でも朝鮮半島での地政学リスクが大きな懸念材料である。 分析してみると、軍事オプションの実施が不可避的客観情勢であるのは残念だが、当面の金融市場リスクではなく、結構長引くリスクと見られる。安倍政権はこれに悪乗りしている気配がある。 . . . 本文を読む
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