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映画“太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男”を見て

この数年1月頃から始まる仕事の増加にもかかわらず、その上に押し寄せるイベントが多数あり、国民の義務たる確定申告も押し寄せた。だが春めき始めた先週あたりから、そうした繁忙もようやく終息した。そこで、以前から見たいと思っていた映画 “オッデッセイ”と“X-ミッション”、“太平洋の奇跡―フォックスと呼ばれた男”を見た。 “オッデッセイ”は近未来の設定で、火星の科学探査時の事故で取り残された探査隊員のサバイバル・ドラマであり、場合によっては起こり得る話が想定されている。“X-ミッション”は現実ではありえないような想定の犯罪捜査であり、何故か自然を相手に挑みつつ既存の体制を揺るがそうとする陰謀集団を壊滅するために動く米国捜査官の話だ。“太平洋の奇跡”は太平洋戦争の終盤、サイパン島での米軍による残敵掃討戦に抵抗を試みた日本敗残兵達のエピソードである。主人公・大場大尉の柔軟にして、なお原則を外さない生き方に大いに感銘を受けた。 . . . 本文を読む
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セミナー“地球温暖化による影響~農業への影響と適応策”を受講して

兵庫県の21世紀文明研究セミナーのシリーズ終盤となり、その中で先々週開催されて紹介したいのは、環境シリーズの講演“地球温暖化による影響~農業への影響と適応策”である。講演者は兵庫県立農林水産技術総合センター主席研究員・牧 浩之氏だった。 ここで、従来作物に対する個別具体的な“適応策”について聞けた。しかし、それぞれの対策では当たり前のことかも知れないが、いずれもテマヒマのかかるものであり、中には設備投資も必要なものが多い。これに対応できる農業者もあれば、できない部分も出てくるのは必定なので懸念は残ってしまう。また、温暖化のシミュレーションが各地で詳細に行われているのであれば、土地ごとに気候状態の予測も可能なはずで、今後どのような作物が適合品種となるのか、予測しておいて準備する方が有益ではないかと思ったが、いかがだろうか。 . . . 本文を読む
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“平成28年熊本地震から見えた新たな課題”を受講して

先週に引き続き21世紀文明研究セミナーの防災シリーズの中で開催された講演を紹介する。ここ数年、災害が日本を襲い、支援体制も整って来ているように感じているが、それが柔軟で地域に根差したものとなっていないために未だ満足できる状態になっていない。それを最近の熊本地震支援の事例等から問題点をさぐる。 こうした問題点を解消するべく、ここで同じく災害の多いインドネシアにあるPOSKOという自発的仕組を紹介し、学ぼうということだった。自発的で任意性の高いPOSKOは地域が混乱し、詳細な状況が不明でも一定の範囲での不公平を防ぐことができる。より個別の要求がある場合には個別の役割を担うPOSKOの設置によりある程度満足させられる。また、POSKOは大型施設のみで避難所機能を担う限界を補うことが可能。地域とのつながりの希薄な支援者が入ってもPOSKOの補助で活動が可能。専門性を持ったPOSKOにより、多様な支援が可能。様々な情報の氾濫や、移動する被災者の存在にも柔軟に対応可能、などのメリットが発揮できる、という。大いに考える点はあるようだ。 . . . 本文を読む
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“講演・持続可能な社会保障へ―社会保障と財政の関連を中心に”を受講して

日本の社会保障について財政との関連で語るという講演会が、先週兵庫県の21世紀文明研究セミナーのシリーズの中で開催された。ここでも絶望的な日本の財政状況の説明になるのかと思い、聴きに出かけた。講演者は一橋大学経済研究所・小塩隆士教授で、専門は経済制度・経済政策研究部門とのこと。全体に話は分かり易かった。 社会保障の財源について考える時、通常、私達は中央政府の支出のみで見ていて、財政危機を煽られているが、それだけでは部分的な内容になる。“一般政府”という概念で見ないと正確な全体像は分からないという。“一般政府”は、中央政府、地方政府及び社会保障基金という統計上の概念から成り立っている。その“一般政府”の過去40年間つまり日本の社会保障がほぼスタートした1970年以降における政府支出の上昇は“社会保障給付の増加だけでほぼ説明できる”ということになり、その結果財政収支の基調は社会保障が大きく左右している。 だが、結局のところ国民と政府の間の財政問題ではなく、日本経済自身の稼ぐ力が問題の本質になる。そのための①労働人口の増加②子育て支援③労働生産性の向上④公平な再分配政策といった施策が今後重要となる。 . . . 本文を読む
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