goo

竹田いさみ・著“海の地政学―覇権をめぐる400年史”を読んで

今回は“地政学”の“お勉強”の一環として、竹田いさみ・著“海の地政学―覇権をめぐる400年史”を読んだので、紹介したい。何故この本だったのかと言えば、これまでの“お勉強”では、マッキンダーの指摘するランド・パワーが実は世界史的に覇権を握ったことがなく、反対にシー・パワーが覇権を握ってきたという事実から、“海の地政学”の方を知るべきであると思ったからだ。このついでに、シー・パワーの戦略家アルフレッド・マハンの思想も知りたかったのだった。 本書、実は“海の地政学”というよりも“世界の海洋覇権史”が正しく、“海の地政学”の方は二の次になっている。つまり副題の“覇権をめぐる400年史”の方が、本題であると言える。 ここで何故、米国が海洋国家になったのかが、より一層に明らかになった。米国人が鯨油を取るために、世界の海で捕鯨を盛んに行ったからなのだ。モンロー宣言という理念より、もっと具体的な事柄だったのだ。日本の幕府に開国を迫ったペリーも捕鯨活動を掩護するためにやって来たのだ。またマハンの思想の根幹も一応分かったつもりだ。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嵐山の美術館で“芭蕉と蕪村と若冲”を鑑賞

先週末は前回に引き続き美術館での鑑賞をしたので紹介したい。今回は嵐山のいつもの2つの美術館、嵯峨嵐山文華美術館と福田美術館である。先週は京都での午後からの研修に、午前の時間の使い方に考えた結果、嵐山の2つの美術館での特集展覧会“芭蕉と蕪村と若冲”を鑑賞した。 阪急電車で嵐山には10時半頃到着。コロナ禍の中、慣れていた嵐山の閑散が霧消していた。今、第8波のトッパシと言われているにもかかわらず、だ。観光用リキシャが結構目立つ。そして桂川には何故か水鳥が目立つ。それでもよく見ると、人出は最盛期の7~8割であろうか。 文華美術館内は写真撮影OK。入ると先ず、目に付いたのがポスターにある芭蕉の肖像画だが、部屋に入るとその原画が展示されていた。一番目立つのがやはり与謝蕪村による芭蕉の肖像画だ。他に、伊藤若冲による芭蕉像と呉春による蕪村像も並べられていた。蕪村は芭蕉を尊敬し呉春と共に師事したようだ。京博で見た奥の細道の蕪村による模写図巻も展示されていた。 福田美術館は写真撮影OKとの表示はなく、普通の対応。ここでは蕪村、若冲の作品が多数見られた。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“よみがえる川崎美術館”を鑑賞して

先週は神戸市立博物館で開催されている“よみがえる川崎美術館”を鑑賞したので報告したい。午前に審査の仕事があり、午後事務局に戻って報告書を提出する前に、博物館に立ち寄ったものだ。 川崎美術館とは、神戸の実業家・川崎正蔵が神戸市布引の自宅邸(現在のJR新神戸駅北西部付近)に明治23年(1890)9月6日開設した日本初の私立美術館のことだ。川崎正蔵は川崎造船所(現川崎重工業株式会社)や神戸新聞社、神戸川崎銀行などを創業した実業家。男爵、貴族院議員、従五位。 今回の展覧会開催の説明に次のようにある。“明治時代、西洋文化の流入が急速に進むなか、川崎正蔵は廃仏毀釈や海外流出から日本・東洋の美術品を守るために、それらの収集をはじめました。それらの優品を秘蔵せず、公開することを目的に美術館を開館したのです。美術館は川崎正蔵の歿後も活動を続けましたが、昭和初期の金融恐慌をきっかけにコレクションは散逸。美術館の建物も災害などにより失われてしまいましたが、川崎正蔵が愛した作品は、今なお国内外で大切に守り伝えられています。本展では、約100年ぶりに珠玉の作品が再び神戸に集います。今秋期間限定でよみがえる川崎美術館へと、ぜひ足をお運びください。” . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月に鑑賞した映画の紹介

またもや月替わりなので前月に見た映画の報告としたい。全33本。内、NHK-BSPのBSシネマ11本、ネットで見たもの4本、TV放映からビデオ録画したもの14本、レンタルビデオ4本、だった。 先ずは、BSシネマで見たもの11本の紹介から始める。次にネットで見たもの4本の紹介。今月はネットでみた無料映画は少なかった。それは意識していなかったが、TV放映からビデオ録画したものが多かったためだと思われる。次にTV放映からビデオ録画したもの14本。前月は意識的にTV放映の録画を“在庫一斉処分”、機器内部のリソース有効活用には必要な処置。大半はサンテレビ・シネマスタジアム放映分の古いもの。レンタルビデオは4本とこれも前月は少なくなった。だが何故だかSexyモノが多くなったのは欲求不満の現われか。珍しく米国映画含まれず。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする