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“福島自主避難者の声”の講演を開催

先日、福島から大阪に自主避難して来ている人たちをグループ化するための先頭に立っている人を呼んで、私の所属するネット・ワーク・グループで講演してもらった。そのグループは、ある大学が主催していたリスク管理者養成プログラムを受講、修了した人々によって構成されている。そして、リスク・マネジメントの発想を社会に普及させようと活動している。 私は、このグループの活動が東日本大震災からの復興に対し、何らかの影響を受けるか、または逆に何らかの寄与ができていないことに若干の苛立ちを覚えていた。私が、所属する別のISO研究会では、広島から来ている若者が東北救援に東奔西走の活躍を聞いていて、それに比べて何もできていないことへの忸怩感があったのかも知れない。そんな状態だったところで、6月にインテックス大阪で開催された“地域防災展”に行って、リスク・マネジメント上も重要なビジネス継続計画(BCP)等についての知見や、東北復興の実情を聞き、良い情報を得たと思っていた。しかし、そこで最後に聞いたパネル・ディスカッションでの福島自主避難者の会の代表の言葉“「何ができるか」は、被災者と話すことで見つかるはずだ”に心動かされたのだった。何とか仲間の“リスク管理者”にも話を聞いてもらって、リスク・マネジメント上の知見を活かした活動を開始するなり、新たな発想を得るなりできれば 今後新たな活動が展開できるのではないかという期待を抱いたのだった。この福島自主避難者の会に、大阪技術士会が支援してパネル・ディスカッションが開催されているということにも、一種の焦りがあったと言えなくもない。 . . . 本文を読む
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“サーバント・リーダーシップ入門”を読んで

少し前、NHK・Eテレの“仕事学のすすめ”で、トランスレーター野田稔教授が 宮本亜門氏の出演俳優の目線に立って励ます演出手法を“経営学ではサーバント・リーダーシップと言う”と指摘されていた。私には、この言葉は初耳であった。リーダー・シップに興味を持っている私としては、これについて知るべきであると感じ、どんな本があるのか調べみた。そして読んだのが池田守男・金井壽宏共著の“サーバント・リーダーシップ入門”であり、今回は この本を紹介したい。この本の共著者・池田守男氏は元資生堂社長で、サーバント・リーダーシップの経営上の実際を、神戸大学経営学部教授の金井壽宏氏は その経営学的背景を説明されているので、信頼できる本であると思われた。しかも翻訳ものではないので日本人の肉声で書かれているため理解しやすいはずと思い読むことにしたのだ。そうは言っても“サーバント・リーダーシップ”は、英語。やはり米国発のバタ臭い経営学的の考え方の導入となるのであろうか。 . . . 本文を読む
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解体措置中の“ふげん”見学会に参加

先週の10月11日(木)に、敦賀にある新型転換炉“ふげん”の廃炉作業の途中経過を視察した。これは、一般財団法人近畿高エネルギー加工技術研究所(AMPI)ものづくり支援センターの主催する見学会参加によることだった。見学先は、正確には独立行政法人・日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん) (敦賀市明神町3)であり、その廃炉解体を技術支援するレーザー共同研究所(敦賀市木崎65-20)の見学も付随していた。 JR尼崎駅近くの温泉施設脇からバスで8:30に出発し、名神、北陸から敦賀インター・チェンジを経由して、まずレーザー共同研究所を見学し、昼食、その後“ふげん”に至り、往路を逆にたどり出発地点に18:00に戻るという計画で かなり慌しい予定であった。途中のトイレ休憩は、往路・復路とも多賀サービス・エリア10分で、土産物やバス中で欲しいと思ったものを物色するには不十分であった。 . . . 本文を読む
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中国との今後をどう見るか―“迫り来る日中冷戦の時代”を読んで

先週に引き続き中国に関わることを取上げたい。というのは、前回は ほぼ中国の現状を認識するものであったが、そうならば、今後 尖閣“紛争”のリスクをどう見て、対処していくべきか、腰の据わった議論が欲しかったのである。これは“リスク”対処のための地アタマ形成には、必要な論理力ではないか。 そんな中、書店に並ぶ尖閣諸島問題をテーマにしたコーナーに中西輝政氏のこの本が目に入った。中西氏は“右派”の有力な論客と見られているが、れっきとした元京都大学教授。とにもかくにも、“腰の据わった議論”への期待を中西氏に見たくて、この本を選択したのである。 そして、標題の“冷戦”という言葉に 改めて目が覚めるような気がしたし、“熱い戦争”ではないことに少し安心したような不思議な感覚を持った。 だがこの本を読んで呆気に取られた。ウソはないと思うのだが、いささかスキャンダル誌・週刊“JITUWA”の類に見られる“事実”の羅列であったからだ。 . . . 本文を読む
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中国の現状をどう見るか―“2013年の「中国」を予測する”を読んで

日本周辺の領土問題が急迫している。特に、中国との尖閣諸島の領有権問題は深刻である。なぜならば、その舵を取り誤ると、日中両国が両国ともとてつもない破綻の世界へ落ち込んでしまうことが見えるからである。にもかかわらず、中国側は日本政府が良かれと思って取った行動を 国際常識のルールを無視するほどの過剰反応で咎めだてており、日本側はその異様さには呆れるばかりで、なす術を知らないといった状態である。この常軌を逸した北京政府のパフォーマンスには何らかの背景があるはずで、それを知りたくなったのである。恐らく彼らの内部矛盾を外部に転化するために、日本が格好のターゲットになっていると想像されるのだが、その問題がどういうものなのかが知りたくなったのである。 . . . 本文を読む
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