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徳永洋・著“横井小楠―維新の青写真を描いた男”を読んで

ところで横井小楠という歴史上の人物を御存知だろうか。熊本方面に儒学や神道の学者が居て、志士たちが頻繁に訪ねていた、というようなエピソードはあったことは、幕末・維新史の中で書かれていたように思うので知ってはいたが、その内の一人が横井小楠だったようだ。最近、この人物が知りたく、徳永洋・著“横井小楠―維新の青写真を描いた男”を読んだので、今回多少の紹介をしたい。小楠は明確には攘夷派、開国派のいずれにも与してはいない。その点で長州の頑なな攘夷派とは違っている。 維新前に主導的志士の間にあったある種の共通のイメージを言語化したものは、“五箇条の御誓文”ではないか。この御誓文は、福井藩の参与由利公正が起案し、次いで土佐藩の制度取調参与福岡孝弟が修正し、長州藩の参与木戸孝允が加筆したものとされる。しかし、由利も坂本も横井小楠の弟子であり、それまでに小楠が発していた言葉・主に“国是十二条”等をベースに、夫々が夫々の思いの中で整理し直したものが御誓文だ、ということが分かる。 . . . 本文を読む
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第8回全国自治体災害対策会議に参加して

北方領土問題が俄かに進展しそうな報道があるが、その可能性は無いにもかかわらず、安倍氏はプーチンにアホ犬のようシッポを振り続けるのだろうか。入管法改正とあいまって安倍氏は応援団から見放され、政変のきっかけになるかもしれない。 さて、今回は多少以前のイベントだったが、兵庫県公館で開催された“第8回自治体災害対策全国会議”に出席し、“傍聴”したので報告したい。“会議”という体裁だが、実際は活動成果の報告・講演会で、今回の主催者・兵庫県は全国の自治体職員のみならず、一般人にも参加を呼び掛けたものだ。私は次の講演を聴講した。 (1) 河田 惠昭 氏の基調講演「国難災害に備える」 (2) 堀 宗朗 氏の特別講演「防災・減災における科学技術開発の挑戦 ~SIPにおける取組み~」 (3) 飯泉 嘉門 氏の基調報告「進化する『とくしま-0(ゼロ)作戦』の推進」 以上から結構やれる所では対策は進展しているという印象だった。やれている話ばかりで、やれていない話は河田教授からだけだったのは、少々気懸りだった。 . . . 本文を読む
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この1週間で感じたこと181112―とにかく気付かない日本人・それで良いのか

先週はテレビはワイドショウ含めて米中間選挙の動向報道一色だった。たかが中間選挙でこの騒ぎ。これまでこんなことはなかったように思う。植民地国家の情けなさ。その程度は年々ひどくなるのではないか。この傾向を無条件に受け入れていて、大丈夫なのか。 だが、報道につれて知る米国の政治体制は、いつぞや日本で言われた“決められる政治”の仕組とはなってはない。決して短兵急ではなく、議論が重要なプロセスとなる。日本のアホ首相のように議論をごまかし、“やってるフリ”でやっていける体制ではないのだ。この事実をどれだけの日本人が認識し、自覚しているのだろうか。議論そのものに本気で向き合う必要がある。 さて内政に目を移すと最大の課題として、アホ政権が唐突に“入管法改正”を挙げたことだ。焦点は現状の 技能実習制度の何に問題があってそれをどう解消するのか、ではないだろうか。現状で伝え聞く話は下手すれば“徴用工”であり、“従軍慰安婦”ではないのか。一方では、人権を重視したSDGSが叫ばれているが、その点は矛盾ないのだろうか。人口問題を短兵急に解消するとは、“やってるフリ”政策のサボタージュ破綻を如実に端的に語っている。 . . . 本文を読む
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この1週間で感じたこと181103―“井の中の蛙”に気付かない日本人

フリージャーナリストの自己責任論がネットで沸騰しているという。フリージャーナリストの行為に難癖を付けているのは、ネトウヨとされる覆面集団だという。しかし、それは論理的でなく、ある種感情論でしかない。こうした議論は、立場を変えて事態を見れば直ちに如何にバカな議論か直ぐに了解できる。例えば日本がシリア化して政治が溶解して、混乱し、私的暴力が横行する状況が現出した場合、誰も実情を世界に報道してくれず、見捨てられた状態に陥ったとしたら、どうだろうか。見捨てられること、それは人として悲しいことだ。それに勇気を奮って、立ち向かう人をどうして論難するのか、私には理解できない。 “韓国人の元徴用工訴訟で、韓国最高裁が原告勝訴の確定判決を出した。”韓国にしてやられる原因は日本の外交下手にある、としか言いようがない。政府外交は戦略性がなく対米従属では、国際的に尊敬されるものではない。政府外交のみならず、民間による海外への情報発信が少ないことも問題なのではないか。それは日本の国際的影響力が著しく喪失している現在、非常に重要なことだ。勿論、フリージャーナリストのように海外の情報を自前で知ることも重要だし、発信する情報も大事なのだ。つまり国際コミュニケーションに巧みでなければ、国家としても有効に活動できなくなって来るのだ。世界は情報戦の最中にあることを日本人は心すべきだ。“井の中の蛙”では立ち行かないのだ。 . . . 本文を読む
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