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先週の出来事から思うこと

中国の巨大不動産会社が債務危機に陥ったとの報道で、先週世界の金融マーケットが大混乱した。いよいよ中国バブルの崩壊か?そうなると日本経済も怪しくなる可能性がある。昔、“アメリカが咳をしたら、日本は肺炎になる”と言われたが、今や中国との関係がそうなっていないか。情けない限りではないか。 こうした中国に対する国際包囲網は米国バイデン政権が着々と構築していて、日本の首相をQuadで米国に呼びつけた。さらに米国はAUKUS同盟で豪州を取込んで、原潜を売りつけた。これは米国が日本より豪州を重視し始めた証左だという。つまり、日本より豪州の方がアングロサクソン同盟で頼りになると、見始めたとも思える。 それは、日本の経済力、国力の低下をみてのことと思われる。事実、日本の国力低下と国際的地位の低下は目を覆わんばかりだ。 自民総裁選はなんだか興醒めた。アベ的アホアホの完全解消がどんどん薄れて来たからだ。旧態依然たる意識がまだまだ党内にハビコッテいることが次第に明らかになって来た。紅一点候補の主張するまともな政策の影が薄い。一般社会と如何にかけ離れた世界であることか。派閥の問題も、民法絡みの夫婦別姓についても、女性問題についても、・・・・である。頼りになりそうな気配が全く無い。 日本経済復活のためだと言って、日本経済浮揚のため赤字国債を乱発して、無制限に財政投融資を活発化して行こうというのも乱暴な話のような気がする。 . . . 本文を読む
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京都文化博物館・特別展“小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌”を鑑賞して

今回はまた先週末、京都文化博物館の特別展“小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)”を鑑賞したので、報告したい。先週末も午後京都での研修の機会があったので、午前の内に京都文化博物館の特別展へ出かけることにした。 代表作として示された戦争画“國之楯”が戦死した陸軍将校の遺体であり、それ以外の戦争画代表作では、歩哨兵の“御旗”や戦場で仮眠をとる疲れ果てた兵士たち“虫の音”がHPで紹介されていて、何となく陰気な気分になり、実はこの展覧会に行くのは、あまり乗り気ではなかった。 ところが、実際に展覧会を見始めると、戦争画は一部。それも寸描・スケッチ以外の大作は、極めて緻密な作品ばかりで、画材・テーマも様々であり、そこからはのびのびした自由さを感じるものであった。天才的画力を感じる。まだまだ日本には、このような画家が居たのだ、という思いがした。 . . . 本文を読む
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中央公論9月号の特集“昭和の戦争・令和の視点”記事を読んで

今回は中央公論の9月号に掲載された特集“昭和の戦争・令和の視点”に掲載された寄稿文を読んだので、感想を記したい。それが気になったのは、この夏前にお勉強した半藤一利・著“ノモンハンの夏”や、波多野澄雄、戸部良一、松元崇、庄司潤一郎、川島真・共著“決定版 日中戦争・新潮新書”に関連しているからだ。また8月に鑑賞した一連の戦争映画、特に“戦争と人間”シリーズに影響を受けていて、その最新の研究に触れてみたくなったのだ。それが近くの書店でみつからなかった中央公論を京都まで行って、求めたエネルギーになった。 取分け“大東亜戦争―「先の戦争」をどう伝えるか”で、波多野澄雄は日本の掲げた戦争理念について分析している。この寄稿文を読んでみて、以下のように感じた。日本人には、“理念や目標は掲げるものであって、実現するものではない”といった意識が根強くあるように思う。それが米英の開戦前の大西洋憲章の発表に対し、戦争の終盤近くになってようやく 大東亜宣言を発するといったチグハグとなったのであろう。しかも、その宣言と実態の間には聞く人によっては矛盾があり、普遍性を欠く思想的に脆弱なものであった。東条等が密かに京都学派に理念の相談をしたというが、怜悧なカミソリ頭でもってしても、難解で理解できなかったという、そもそも思想性のない頭脳だったのだ。こうした思想性や意識の遅れが政治的指導層に多く認められるのが、この国の悲劇なのだ。 . . . 本文を読む
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8月に見た映画の紹介

今回も例によって8月に見た映画の紹介としたい。全24作品だった。いつものNHKプレミアムのBSシネマは9作品。8月は予定がなかったが、オリンピックや高校野球で家族がTVを独占すると昼間午後1時からのBSシネマが見れなくなることが多かったので、これまでより少なくなった。ネットで見た映画は次の15作品で、BSシネマで見れなかった分、ネット映画に頼った形になった。 ネットの無料映画では、先月は終戦の月のためか図らずも邦画の戦争モノが多く7作品となった。この中でも圧巻は“戦争と人間”である。全編で“9時間23分の長さ。物語は、1928年(昭和3年)の張作霖爆殺事件前夜から1939年(昭和14年)のノモンハン事件までを背景に、様々の層の人間の生き様から死に様までを描いている。当時の日活俳優総出演だが資金不足もあり、結果として原作全編を映画化できなかったようだ。映画化した当時は戦前の様子を知る人々も多く、社会の雰囲気もほぼ正確ではないかと思われ、歴史的事実も正確にトレースしていると思う。 . . . 本文を読む
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