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奥の細道登山ツアー 月山 日本百名山(10/100)

2009年08月15日 | 登山・ウォーキング

P10105121  昨晩は酒田駅近くの地元居酒屋にて美酒と肴に酔いしれ、早朝、T氏を含めた我ら3人は月山へと向った。山形自動車道はまだ全線開通しておらず、途切れ途切れである。休日は1000円乗り放題なのだが、ETCレーンを通過する度に課金されていくのがなんとなく腑に落ちない。昨日の鳥海山の影響が足腰に出ているボクら夫婦であるが、T氏は今日が初日。元気一杯のご様子。でも今日のコースはリフトを使ったお手軽なルート、姥沢の登山口を目指すことした。駐車場で身支度を整えてリフト乗り場へ移動するも、すでにアスファルトの傾斜がきつい。思わずダブルストックを使用する。切符は往復と片道とがあり、往復は若干お得になっている。どうしようか相当悩んだが、帰りは歩くことをを前提に片道切符を購入した。二人乗りのリフト、背中にザックを背負っているので、浅く腰掛ける格好になり、ちょっと不安だ。しかも20分程乗るので長く感じる。終着駅でリフトから飛び降りると、いきなり「月山」の表示が…。ここが山頂か?と言わんばかりだ。標高は1500m程もあるので、風が気持ちよい。

P10105211  リフトの駅から月山の山頂を目指すには2つのルートがある。月山左側のピーク、姥ヶ岳を経由するルートと、その姥ヶ岳を西斜面から巻いて登るルートだ。ほとんどの人が姥ヶ岳を経由しているので、ボクらもそちらからまず登ってみる。登山道は木道やら平たい石やらでよく整備されていて、子供でも安心して登ることができる。傾斜のさほどきつくない。月山は湯殿山(1500m)、羽黒山(1418m)とともに出羽三山と言われ、信仰の山として知られており、もの凄くしんどい山なんだろうな、と漠然と思っていたが、このコースは楽々登れてしまう。現にお手軽ハイカーやら家族連れが大勢いたので、本格的登山ルックなボクらはちょっと浮き気味だ。

P10105281  姥ヶ岳の山頂は比較的広く、尾瀬のような木道で散策できるようになっていた。北西には田んぼで緑色に塗られた広大な庄内平野を見下ろすことができる。そして少し霞んでいたが、昨日登った鳥海山がデンとかまえていた。出羽富士とも言われる由縁はその長い稜線にあるのかもしれない。月山は標高1984mの火山である。森林の限界点が低いので、木々に覆われているところはほとんどない。この姥ヶ岳から月山までの稜線歩きがまた素晴らしい眺望なのだ。さえぎるものがないので、谷を見ればどこまでも吸い込まれそうになるし、頂を見上げれば、空の青とのコントラストが美しい。巻き道コースを歩いている人も米粒程の大きさで見える。この美しさ、雄大さをどうお伝えしたらよいのだろうか、マジで一度登って確認して頂きたい心境だ。

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 さて、いよいよ月山の直下までやってきたのだが、ここからが一気に300m近くの直登になる。足場は岩を登りやすく配置してあるので、怖いことはないのだが、斜面の角度がきつくなり、昨日の筋肉痛が一気に火を噴いた感じだ。見る見る汗まみれになって這いつくばって登っているのだが、これは相当きつかった。なるほど羽黒修験者が登る山だ、というのが納得できる。ほうほうのテイでなんとか登り切ると、山頂はもの凄く広い。ただし何処でも歩けるかと言うと、そうではなく高山植物の保護区域がロープで指定されている。で、本当の山頂は神社のある頂であるが、マジで信仰深いお山故においそれと神社の中へ入ることや、写真を撮る事ができなかった。

P10105571  昼食の為に長めの休憩を取った後、下山の開始だ。急なガレ場の登山道は道幅も狭く、登って来る人達のペースも考えると、降りる側がある程度配慮してあげる必要がある。従ってちょっと時間がかかりつつも、膝ガクガクなところ慎重に降りていった。途中見晴のよい休憩場所では、山伏姿の修験者の方がほら貝を吹いておられた。山中で聞くほら貝の音は初めてである。こだまが返ってくることはなかったが、霊験を感じさせる瞬間であった。さて、帰り道は巻き道コースで降りていったのだが、足腰が弱っているボクらは当然のようにリフトを使って降りるつもりでいた。案外元気なT氏は「歩いておりても良いよ」という発言に耳を疑うも、その分かれ道までは迷うことなくリフトコースのつもりだった…。ところが魔が差した。なんとなく先が見えるコースだったので、歩いても大したことないような感覚に陥ったのであった。勢いもあって、そのまま一気に下るのだが、これが長い。1時間半程度のコースタイムなのだが、その時の感覚は1時間もかからないだろう、という甘い判断。歩いても歩いても着かないのである。日差しをさえぎるものがないので、標高が下がるに従って気温も上がり、飲む物の少なくなったその時、命の水場を発見。いやぁ~、冷たい水をがぶ飲みして一気に体力回復だ。この水は本当に冷たくて美味しかった。

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 この日は、山形市街に宿を取っていた。当初の予定では、福島の郡山位まで戻っておけば、その後の帰りが楽だろうと思っていたのだが、東北自動車道のUターンラッシュが予想以上に激しく、戻るのを諦めて山形駅近くのホテルを予約したのだ。綺麗な夕焼けがボクらを迎えてくれた。ホテルは偶然にも最上階に展望風呂(人工温泉だが)があり、疲れた身体を癒してくれた。そう、そしてこの夜も山形の炉端焼の店に消えていった3人であった。


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4 コメント

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月山、お疲れ様でした~ヽ(´ー`)ノ (とし)
2009-08-20 16:56:31
月山、お疲れ様でした~ヽ(´ー`)ノ
私たちも18日に姥ヶ岳から同じコースで登ってきたのですよ~♪
(私たちは帰りもリフト使いましたけど^^;)
あの景色はほんと写真では表現しきれないですよね。
秋の紅葉時期も素晴しい景色のようですので行ってみたいとは思っているのですがなかなか機会がありません・・・。
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☆としさん☆ (Cozy)
2009-08-20 18:37:29
☆としさん☆

どもども。いや、としさんご夫婦とはよくニアミスしますよね。運命ですよ、これは。炭味坐とか・・・^^;
山頂直下はしんどいですわな。あそこを地下足袋でほいほい下りてくる修験者はスゴイ!
それからあのコース、下りもリフトで正解ですよ。ただひたすら下るだけで、やがて樹林帯に入って蒸し暑くてしょうがないコースですから・・・
さっさと下りてソフトクリーム食べるべきです!
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月山は村山側、庄内側両方からその雄姿が眺められ... (gwp)
2009-08-20 20:42:54
月山は村山側、庄内側両方からその雄姿が眺められるのでよく学校の校歌に歌われるんですよ。私の実家からもよく見えます。
姥沢小屋までの道は遮る者がないので暑いですよね、片側だけ日焼けしてしまうので要注意です(笑
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☆gwpさん☆ (Cozy)
2009-08-20 22:06:40
☆gwpさん☆

この奥の細道ツアーの行程中、平地での移動時に限って曇るので、実はどれが月山かわからなかったんですよ。なんとなくアレ?みたいな・・・
出羽の山って火山系なんでしょうか、樹木が低くて高山歩いてるみたいで気持ち良かったです。日焼け対策はバッチリ・・・のつもりが頭の下(首)がツキノワグマみたいになってしまいました・・・
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