活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

知(識)るということ

2016年05月20日 | 法理

ある人のお言葉です。

「私は日本人をよく知(識)っています」 と。

 

これは 「道」 の上において間違いやすい事ですが

「ものを知(識)る」ということは、ものを「知(識)っている」だけ

隔てがあるということです。

 

「分かる」 「理解する」 というようなことも、本来からいえば

それだけ余分なことです。

 

「知(識)る」 ということが、「迷い」 の一つだということを知ってもらいたいところです。

又、知(識)っているだけ、まだそのものに成り切れていないということです。

 

私たち衆生は、息をしても息をしているということは誰も知(識)りません。

私たち衆生は 「道の真っ只中」 にいるということです。


「道」 から外れたところで生活(活動)している人は一人もいないのです。

「今は何時でも今」 です。


「今の事実」 をはっきり自分のものにすることです。

これは知(識)ることではありません。



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