ある人のお言葉です。
「私は日本人をよく知(識)っています」 と。
これは 「道」 の上において間違いやすい事ですが、
「ものを知(識)る」ということは、ものを「知(識)っている」だけ
隔てがあるということです。
「分かる」 「理解する」 というようなことも、本来からいえば
それだけ余分なことです。
「知(識)る」 ということが、「迷い」 の一つだということを知ってもらいたいところです。
又、知(識)っているだけ、まだそのものに成り切れていないということです。
私たち衆生は、息をしても息をしているということは誰も知(識)りません。
私たち衆生は 「道の真っ只中」 にいるということです。
「道」 から外れたところで生活(活動)している人は一人もいないのです。
「今は何時でも今」 です。
「今の事実」 をはっきり自分のものにすることです。
これは知(識)ることではありません。