活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

群を抜けて益なし2

2017年03月29日 | 道元禅師

道元禅師はご修行の時分のことを思って

「今まで自分は脇席をつけず、あるいは隣に坐っている人の

顔も見ずに本当に一所懸命に身命(しんみょう)を賭して

坐ってきたけれども、畢竟どうであったか」

 

「眼横鼻直なることを認得して人に瞞ぜられずだ」

(目は横、鼻は縦についていることを、自分で本当に

知(識)りました)

 

とおっしゃいました。

「このままでよかった」ということです。


「本来本法性天然自性身」

(ほんらいほんぽっしょう てんねんじしょうしん)

「その通りだった(もともと仏であった)」ということです。

 

ですから、結果から言えば、

「動静大衆に一如し、群を抜けて益なし」

ということになるわけですけれども、それまでに成るためには

三年間横になって寝ず、隣に坐っている人の顔も見ずに

ご修行されたという「事実」があったのです。


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