活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

有空(うくう)1

2017年03月30日 | 仏教

「有」というのは、差別(しゃべつ)の様子です。

「空」というのは平等ということです。

 

「二見相対」では差別(しゃべつ)と平等がいつも対立しているので

「融和」が出来ません。

融和が出来ないから、溶け合うことは出来ません。

 

差別(さべつ)とか平等ということだけで議論してしまっている

様子もよく見受けられるところです。

 

そういうものを「法執(ほっしゅう)」といっています。

 

「法」に執することから脱するためには、一度この差別(さべつ)を

作っている自分自身という身を捨ててしまわないと、本当の安楽には

なりません。

 

参究していって「分かる」「分からない」という、これは「差別(しゃべつ)」

なのです。

 

「差別(しゃべつ)」がそのまま「空(平等)」なのです。


何にもないそれだけのものだということに、気が付かないといけない

ということです。

 


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