活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

覚者 (仏陀)

2015年03月28日 | おシャカ様
例えば、海の彼方に理想郷があり、誰一人として人が住んでいないと言われているとします。

しかし、その理想郷に人が居るか居ないかは、実際にそこ迄行って見なければ分からない事です。

人から「無人の理想郷」があると聞かされても中々信じられません。

或いは只単に「そうなのか」と、信じる人が居るかもしれません。

しかし、それは単なる信仰に過ぎません。

自分が本当に見たものではありませんから、本当のものではありません。

そこで実際に自分で理想郷に渡ってみて、確かに誰一人として住んでいないという事を実証する事が必要なのです。


その事に対して、先に無人の理想郷を見届けて来た人が「あなたは確かに無人の理想郷を見届けて来ました、それは間違いありません」と証明を渡す、これが大事なのです。

そういう事がおシャカ様の示された「道 (法)」だけに残っているのです。


おシャカ様の教えの正しさは、弟子によって証明されました。

おシャカ様の場合、おシャカ様以前に「道 (法)」を証明出来る人は居ませんでした。

そこで、弟子がおシャカ様の教えの正しさを証明したのです。

ですから、私達も自らがおシャカ様の教えの正しさを見極めて自分自身が安心 (あんじん) を得、おシャカ様の教えの正しさを証明することが「大事」なのです。


「大事」とは広辞苑に拠れば、「大事」の(2) で〈一大事の略〉「出家して悟りを開くこと」と、はっきり記されています。



人類史上初めて「道 (法)」に目醒められ、師匠もなく修行されたおシャカ様。

私は、おシャカ様が「人から仏陀」に成られた御方ですので、この上なく尊敬しているのです。





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