活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

差別(しゃべつ)について2

2024年05月24日 | 法理

欧米の個人主義の社会では「個」が尊重されています。

 

この「個」というのは広辞苑では「ひとりの人」と記されています。

 

仏教辞典(宇井伯寿著)、仏教大辞典(織田得能著)では「個」という字は見当たりません。

 

禅学大辞典には「箇、個」①事物のまとまりを指示する代名詞、これ、この 「箇人(このひと)」と記されています。

 

この「個」というのは仏教でいう「差別(しゃべつ)」ということです。

 

「差別(しゃべつ)」だけがある世界はありません。

 

「差別(しゃべつ)」の裏には必ず「平等」ということがなければなりません。

 

「真の平等」とは本当に「個」に成り切る、「差別(しゃべつ)」に成り切った時をいいます。

 

「そのまま」ともいいます。

 

「そのまま」とは「只(ただ)」という言葉でも表現しています


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