活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

経典の役割

2016年05月01日 | 法理

古人が経典や祖録を残されたのは、我見という自我の迷執に反省を

促して、本分の本性(自分の法)を掴ませるためのものです。


自分の法を掴めば、経典を読んで道理を学んだ甲斐があったというものです。

自分の法を掴めば、経典の文字に用はありません。

経典の中に本性を探すのではなく、経典の説明を借りて、自分の本性、

即ち自己に参じる方向を掴むことです。


そして、自己の本性を見極めたならば、見極めたという自分も忘れることです。

これが、経典の役割です。


ですから、自分というものが基準になって道理を聞いて、法がわかったとしても

信じられたということろに、いつまでも居続けてはいけないということです。


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